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がん専門アドバイザー 本村ユウジ

50.症状と対処法

【2026年更新】がん患者さんのリンパ浮腫セルフケアのガイド。自宅でできるマッサージと生活の注意点

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。

手足がむくんで重い、皮膚が張ってつらい、以前の服が着られなくなったと感じていませんか。

これはリンパ浮腫と呼ばれる症状かもしれません。リンパ浮腫は、がん治療(特に手術や放射線治療)によってリンパの流れが滞り、体にリンパ液がたまってむくみが生じる慢性的な病気です。

2025年に日本リンパ浮腫学会から「患者さんのためのリンパ浮腫ガイドライン2025年版」が出版され、科学的根拠に基づいた最新の予防法と治療法が明らかになっています。

リンパ浮腫は一度発症すると完治は難しいとされていますが、適切なセルフケアを行うことで、症状を和らげ、進行を遅らせ、日常生活の質を維持することができます。

この記事では、リンパ浮腫がなぜ起こるのか、そして自宅でできるセルフマッサージの基本と日常生活で気をつけるべき注意点について、最新の医学的知見を交えて詳しくご紹介します。


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リンパ浮腫とは何か:基本的な理解

リンパ浮腫は、体の免疫機能や水分バランスに関わるリンパ系に障害が起こることで発症します。

私たちの体には皮膚のすぐ下を網目状に張り巡らされているリンパ管という管があり、このリンパ管の中にはリンパ液が流れており、タンパク質や白血球などを運んでいます。

脇の下や脚の付け根あたりにはリンパ節という場所があり、このリンパ節を手術で取り除くことなどによって引き起こされるリンパ液の流れの停滞によって起こるものがリンパ浮腫です。

リンパ浮腫の発症率と時期

リンパ節郭清を受けた患者さんがリンパ浮腫を発症する確率は5~25%程度とされています。

全ての患者さんに起こるわけではありませんが、発症時期には個人差があり、治療直後から発症することもあれば、数ヶ月から10年以上経ってから発症する場合もあります。

人間の体には修復力や予備能力があり、リンパ管が再生したり、リンパ管と静脈がつながったり、もともとあったけれど使っていなかったルートを使うようになったりします。そのように体が順応していく方が多いのです。

リンパ浮腫が起こる原因とメカニズム

がん治療においては、特に以下のような要因が主な原因となります。

主な発症要因

要因 内容 主な発症部位
リンパ節郭清 がん細胞が転移している可能性のあるリンパ節を切除する手術。リンパ節はリンパ液の流れの中継地点であるため、除去することでリンパ液の流れが滞る 乳がん:腋窩リンパ節郭清後の腕、婦人科がん:骨盤内リンパ節郭清後の足
放射線治療 リンパ節やリンパ管が存在する領域に放射線を照射すると、リンパ管が硬くなったり詰まったりすることがある。特にリンパ節郭清後に放射線治療を受けた場合に発症しやすい 照射部位に応じた上肢または下肢
タキサン系薬剤 乳がんや婦人科がんなどで使われる抗がん剤の一部に副作用としてむくみが起こりやすいものがあり、これがリンパ浮腫になる場合がある 治療を受けた部位に応じた四肢
がんの進行 がんそのものがリンパ管を圧迫したり、リンパ節に転移してリンパ液の流れを妨げたりすることで発症 がんの部位に応じて様々

リンパ浮腫の発症を促す要因

以下のような要因も、リンパ浮腫の発症や悪化に関係することがわかっています。

  • 肥満:リンパ浮腫のリスクを高める要因の一つです。適正な体重管理は発症率を下げ、症状を軽減する可能性があります
  • 感染症(蜂窩織炎など):リンパ浮腫のある部位は免疫機能が低下しているため感染症を起こしやすく、それがリンパ浮腫をさらに悪化させる悪循環に陥ることがあります
  • 長時間の同じ姿勢:同じ姿勢を長く続けることで、リンパ液の流れが滞りやすくなります
  • 怪我や皮膚の損傷:リンパの流れが悪い部位の怪我や皮膚の炎症は、リンパ浮腫の発症や悪化のきっかけとなることがあります

リンパ浮腫の病期分類

国際リンパ学会では、リンパ浮腫を症状の重症度に合わせて0~III期までの病期で分類しています。

病期 状態 特徴
0期 潜在期 発症していないが、将来的にリンパ浮腫のリスクを有する状態
I期 軽度 むくみが起こってから間もない状態で、腕や脚を高く上げるとむくみが元に戻る
II期 中等度 腕や脚を上げてもむくみが戻らなくなり、皮膚を押したあとのくぼみが残る
III期 重度 関節が曲げづらくなる、皮膚が硬くなる、皮膚から体液が染み出すことがある

早期に症状に気づき、適切なケアを始めることが重要です。


「自分の判断は正しいのか?」と不安な方へ


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自宅でできるリンパ浮腫のセルフマッサージの基本

リンパ浮腫のケアにおいて、セルフマッサージ(リンパドレナージ)は重要な役割を果たします。

これは、リンパ液の流れを促し、むくみを軽減するための優しいマッサージです。ただし、必ず専門の理学療法士やリンパ浮腫セラピストから指導を受けた上で行いましょう。

2025年版ガイドラインでも、セルフケアのためのリンパ浮腫指導を受けることの有用性が明確に示されています。

マッサージを行う前の準備と心構え

項目 ポイント
清潔な状態で行う 清潔な手と肌で行いましょう。皮膚が乾燥している場合は、低刺激性の保湿剤を塗ってから始めると、摩擦による肌への負担を軽減できます
無理せず優しく リンパマッサージは筋肉を揉みほぐすような強いマッサージではありません。皮膚の表面をなでるような、ごく軽い力で行うのが基本です。強く押しすぎると、かえってリンパ管を傷つけたり炎症を起こしたりする可能性があります
呼吸を意識 深くゆっくりとした腹式呼吸をしながら行うと、リンパ液の流れがさらに促進され、リラックス効果も高まります
体調の良い時に 体調が悪い時や、発熱、炎症、皮膚トラブルがある時はマッサージを控えましょう

セルフマッサージの基本ステップ(例:腕のリンパ浮腫の場合)

リンパ液は体の中心部に向かって流れる性質があります。そのため、リンパ節の多い首や体幹部からマッサージを始め、リンパ液の通り道を開いてから、むくんでいる部位へと進めていきます。

1. 準備体操(深呼吸と首・肩のストレッチ)

楽な姿勢で座り、ゆっくりと深呼吸を数回繰り返します。

首をゆっくり左右に傾けたり、肩を回したりして、首や肩周りのリンパの流れを促します。

2. 頸部(首)のマッサージ

鎖骨の上にあるくぼみに指の腹で優しく触れ、内側から外側へ向かって軽くさするようにマッサージします。

耳の後ろから鎖骨に向かって、首筋を優しくなで下ろすようにマッサージします。

3. 体幹部(脇腹、胸、背中)のマッサージ

リンパ浮腫のある腕と同じ側の脇腹を、下から上へ、脇の下に向かって優しくなで上げます。

胸の中心から脇の下に向かって、優しくなでるようにマッサージします。

背中側も、リンパ液が流れる方向に沿って優しくさするようにします(手が届く範囲で)。

4. 上腕(二の腕)のマッサージ

脇の下のリンパ節に向けて、肘から脇の下に向かって優しくなで上げます。

5. 前腕(肘から手首)のマッサージ

手首から肘に向かって、優しくなで上げます。

6. 手・指のマッサージ

指先から手首に向かって、一本一本の指を優しくさするようにマッサージします。手のひらや手の甲も、心臓に向かって優しくなでるようにします。

※足のリンパ浮腫の場合は、鼠径部(足の付け根)や腹部からマッサージを始め、太もも、ふくらはぎ、足首、足先へと進めていきます。

※マッサージの回数や時間は、個々の状態や専門家からの指導に従いましょう。


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日常生活で気をつけるべきリンパ浮腫の注意点

リンパ浮腫の症状を悪化させないためには、日々の生活の中でいくつかの注意点を守ることが重要です。

2025年版ガイドラインでは、患者さんから寄せられた562個の質問に基づいて、日常生活での具体的な対応方法が示されています。

1. 皮膚の保護と清潔保持

項目 具体的な方法
毎日清潔に保つ リンパ浮腫のある部位は皮膚が乾燥しやすく、感染症を起こしやすい状態です。毎日優しく洗い、清潔に保ちましょう
保湿の徹底 入浴後やシャワー後は、必ず低刺激性の保湿剤をたっぷり塗り、皮膚の乾燥を防ぎましょう。皮膚が潤っているとバリア機能が保たれ、傷や感染症のリスクを減らせます
傷つけない工夫 虫刺され、ひっかき傷、切り傷、日焼け、やけどなどに注意しましょう。ガーデニングや水仕事をする際は手袋を着用するなど、常に皮膚を保護する意識が大切です
自己処理に注意 むくんでいる部位の毛の処理は、皮膚を傷つけないよう慎重に行いましょう。電気シェーバーの使用が推奨されます

2. 適度な運動と休息

2025年版ガイドラインでは、運動(エクササイズ)がリンパ浮腫発症予防の一環として勧められています。

主治医や理学療法士の指導のもと、無理のない範囲で体を動かすことは、リンパ液の流れを促し、むくみの改善につながります。

例として、軽い散歩、手足の曲げ伸ばし体操、水中での運動などが挙げられます。

座りっぱなしや立ちっぱなしはリンパ液の流れを滞らせます。定期的に休憩を挟み、軽くストレッチをしたり、歩いたりして体を動かしましょう。

寝る時や休憩する時は、むくんでいる手足を枕やクッションなどで心臓より少し高い位置に保つと、むくみの軽減に役立ちます。

3. 圧迫療法と衣服の選択

専門医やリンパ浮腫セラピストから処方された弾性ストッキングや弾性スリーブを適切に着用することは、リンパ浮腫の管理において重要です。

リンパ液の貯留を防ぎ、むくみを軽減します。

むくんでいる部位を締め付けるような下着、靴下、衣類、アクセサリーなどは避けましょう。リンパ液の流れを妨げ、症状を悪化させる可能性があります。

4. 体重管理と栄養バランス

2025年版ガイドラインでは、肥満が続発性リンパ浮腫の発症リスクであることが明確に示されています。

体重管理は続発性リンパ浮腫の発症率を下げたり、浮腫を軽減したりする可能性があります。適正体重を維持するよう心がけましょう。

特定の食品がリンパ浮腫に直接影響するという科学的根拠は少ないですが、バランスの取れた食事は全身の健康維持に不可欠です。塩分の摂りすぎはむくみを悪化させる可能性があるため、控えめにしましょう。

5. 生活関連因子への注意

採血・点滴、血圧測定、空旅、感染、高温環境、日焼けなどの生活関連因子は続発性リンパ浮腫の発症や増悪の原因となる可能性が指摘されています。

これらについては、担当医やリンパ浮腫セラピストに相談しながら、個別の状況に応じた対応を行うことが大切です。

医療者への相談の重要性

リンパ浮腫は自己判断で対処せず、必ず専門の医療者に相談することが大切です。

専門医・リンパ浮腫セラピストへの相談

症状の初期段階から専門医やリンパ浮腫セラピスト(複合的理学療法士など)に相談し、正確な診断と適切な治療計画を立ててもらいましょう。

正しいセルフマッサージの方法や、弾性ストッキング・スリーブの選び方、着用方法などについて指導を受けることが重要です。

厚生労働省官報により、専門的な教育(座学33時間以上の研修の履修後に修了試験に合格した者)を受けた医師、看護師、理学療法士、作業療法士が、リンパ浮腫の診療においてチーム医療の中心的役割を担っています。

異常を感じたらすぐに受診

リンパ浮腫のある部位が急に赤く腫れたり、熱を持ったり、痛みが出たり、発熱を伴ったりした場合は、感染症(蜂窩織炎など)の可能性があります。すぐに医療機関を受診しましょう。

リンパ浮腫外来の活用

がん診療連携拠点病院を中心に、リンパ浮腫外来が設置されています。

リンパ浮腫外来では、リンパドレナージ(リンパマッサージ)、弾性着衣の装着、包帯による圧迫、運動療法を組み合わせる治療を中心に行っています。

一部の施設では、リンパ管と血管をつないでリンパの流れをバイパスさせるリンパ管細静脈吻合術などの外科的治療も行われています。

リンパ浮腫指導管理料について

2008年度から、乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がんなど一部の悪性腫瘍を対象としてリンパ浮腫指導管理料が設定されています。

適正な患者指導がリンパ浮腫の発症を抑止することは、日本乳癌学会班研究による実態調査でも臨床的に示されており、今後適応がん腫が拡大することが期待されています。

手術のための入院時と退院後外来でそれぞれ1回ずつ診療加算が認められており、リンパ浮腫の原因と病態、発症した場合の治療選択肢の概要、肥満予防(体重管理)、感染予防など日常生活上の注意、セルフケア指導などの個別指導を受けることができます。

リンパ浮腫と上手に付き合うために

リンパ浮腫は一度発症すると完治が困難ですが、継続的な治療と定期的な経過観察による増悪の回避が可能です。

日常的な管理は患者さんの適切なセルフケアによるところが大きく、治療後に改善した状態を維持し、悪化や再燃を最大限抑止できるよう、継続的な努力が必要です。

無理はしない、できる範囲で続けるという気持ちで、ご紹介したマッサージや注意点を実践してみましょう。日々の小さな努力が、リンパ浮腫の管理と快適な日常生活の維持につながります。

症状の変化や不安なことがあれば、我慢せずに必ず医療者(専門医やリンパ浮腫セラピスト)に相談しましょう。適切なサポートを受けながら、リンパ浮腫と上手に付き合い、あなたらしい毎日を過ごしていきましょう。

参考文献・出典情報

    1. 日本リンパ浮腫学会編. 患者さんのためのリンパ浮腫ガイドライン 2025年版. 金原出版, 2025.
    2. 日本リンパ浮腫学会編. リンパ浮腫診療ガイドライン 2024年版 第4版. 金原出版, 2024.
    3. 国立がん研究センター がん情報サービス. リンパ浮腫 もっと詳しく. 2025年4月更新.
    4. 日本がんサポーティブケア学会. リンパ浮腫診療ガイドライン.
    5. 静岡県立静岡がんセンター. SURVIVORSHIP.JP がん手術後のリンパ浮腫.
    6. リンパ浮腫ネットワークジャパン. リンパ浮腫に関するお役立ち情報.
    7. 国立がん研究センター. リンパ腫の治療について. 2025年4月更新.
    8. がん研有明病院. リンパ腫. 2025年5月更新.
    9. QLife がん. 早期発見・治療が大切なリンパ浮腫、これだけは抑えてほしい症状・治療法は?

 

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本村ユウジ
本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

最初の一歩は『治すためのたった1つの条件』を知ることからです。

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経験18年以上。プロのアドバイザーによる徹底解説。

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