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05.肺がん 33.化学療法レジメン

肺がん 非小細胞肺がん タフィンラー+メキニスト療法の奏効率(効果)、生存率、副作用と対策

【レジメン】

Dabrafenib(ダブラフェニブ:タフィンラー )=1回150mg:1日2回 空腹時 経口 連日投与

Trametinib(トラメチニブ:メキニスト)=1回2mg:1日1回 空腹時 経口 連日投与 PD(増悪)まで

※患者の状態により適宜減量する


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基本事項

【適応】

BRAF遺伝子変異を有する切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん

【奏効率】(E2201試験/国際共同第Ⅱ相試験)

<プラチナ系抗悪性腫瘍薬を含む化学療法による治療歴のある患者>

・奏効率
63.2%

・無増悪生存期間
9.7カ月

<化学療法歴のない患者>

・奏効率
61.1%

・無増悪生存期間
14.6カ月

【副作用】(E2201試験/国際共同第Ⅱ相試験)

・発熱:All Grade=49.5%、Grade3以上=4.3%
・悪心:All Grade=56.0%、Grade3以上=0%
・下痢:All Grade=36.1%、Grade3以上=2.8%
・嘔吐:All Grade=33.3%、Grade3以上=8.3%
・肝機能障害:All Grade=12.9%、Grade3以上=5.4%
・貧血:All Grade=13.9%、Grade3以上=2.8%
・眼障害:All Grade=11.8%、Grade3以上=1.1%
・発疹:All Grade=22.2%、Grade3以上=2.8%
・心障害:All Grade=8.6%、Grade3以上=4.3%
・間質性肺疾患:All Grade=1.1%、Grade3以上=0%

レジメンチェックポイント

①服用タイミングの確認

・Dabrafenib:1日2回空腹時の内服であることを確認すること(食事の1時間前から食後2時間までの間の服用は避け)
※食後(高脂肪食・高カロリー食)に服用した場合、CmaxやAUCが低下するとの報告がある

・Trametinib:1日1回空腹時の内服であることを確認すること(食事の1時間前から食後2時間までの間の服用は避ける)
※食後(高脂肪食・高カロリー食)に服用した場合、CmaxやAUCが低下するとの報告がある

②減量・休薬基準の確認(Dabrafenib・Trametinib共通)

・忍容不能なGrade2またはGrade3:休薬。Grade1以下まで軽快後、1段階減量して投与を再開

・Grade4:原則投与中止。治療継続が患者にとって望ましいと判断された場合には、Grade1以下まで軽快後、1段階減量して投与を再開

<減量の目安:Dabrafenib>

・通常投与量:1回150mg(1日2回)
・1段階減量:1回100mg(1日2回)
・2段階減量:1回75mg(1日2回)
・3段階減量:1回50mg(1日2回)
・4段階減量:投与中止

<減量の目安:Trametinib>

・通常投与量:2mg(1日1回)
・1段階減量:1.5mg(1日1回)
・2段階減量:1mg(1日1回)
・3段階減量:投与中止

③Dabrafenibの相互作用

・アゾール系抗真菌薬、マクロライド系抗菌薬などのCYP3A4を阻害する薬剤を併用していないか確認する
※CYP3A4阻害薬の併用によりDabrafenibの代謝が阻害され、血中濃度が増加し、副作用が強くあらわれることがある(ケトコナゾールとの併用でAUCが約70%増加したとの報告がある)

・リファンピシンやカルバマゼピンなどのCYP3A4を誘導する薬剤を併用していないか確認する
※CYP3A4誘導薬の併用によりDabrafenibの代謝が亢進され、血中濃度が低下し、効果が減弱することがある(リファンピシンとの併用でAUCが34%減少したとの報告がある)

・ロスバスタチンはOATP1B1およびOATP1B3の基質であり、併用によりロスバスタチンのAUCが22%増加したとの報告があるため、併用の有無を確認する

・DabrafenibがCYP2C9を誘導するとの報告があり、CYP2C9で代謝される薬剤(ワルファリンなど)と併用する場合は、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性があるため、適切なモニタリングを実施する


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副作用対策と服薬指導のポイント

①Trametinibは冷所保管のため、光および湿気を避けるため、乾燥剤を同封した元の容器に入れて冷蔵庫で保管するように指導する

②心障害:心障害(心不全、左室機能不全、駆出率減少など)があらわれることがあるため、投与開始前に心機能(左室駆出率など)の評価を実施して、治療期間中も適宜、心機能検査(心エコーなど)を確認する

③発熱(Dabrafenib・Trametinib):発熱が設与初期(1カ月以内)にあらわれやすいため、患者には早期からの発熱の可能性について指導する。感染症の有無を鑑別し、必要に応じてアセトアミノフェンなどの解熱薬で対応する。効果不十分のときは経口ステロイドの投与も検討する

④眼障害(Dabrafenib・Trametinib):眼障害があらわれることがあるので、投与中は定期的に視力低下、霧視、視野の変化、羞明などの眼の異常の有無を碓認する。眼の異常が認められた場合には、速やかに眼科医を受診するよう指導する

⑤皮膚障害(Dabrafenib・Trametinib):発疹、紅斑、手掌・足底発赤知覚不全症候群(PPES)、丘疹性皮疹などの皮膚障害があらわれることがある。患者には、日焼け止めを使用し、できる限り日光を浴びないように指導する。必要に応じて、保湿剤などの皮膚ケアについて指導する

⑥間質性肺疾患(Trametinib):急性肺障害、間質性肺疾患があらわれることがあるので、患者には初期症状(息切れ・呼吸困難・咳嗽・発熱など)を伝え、早期の医療機関への受診について指導する

⑦二次性悪性腫瘍:稀に二次性悪性腫瘍(有棘細胞がん以外)が発現することがあるため、患者には全身の皮膚を観察して、異常に気付いた場合には速やかに相談するように指導する

 

・・・・・・・・・・

 

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がんを治すための『たった1つの条件』とは?

 

本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

最初の一歩は『治すためのたった1つの条件』を知ることからです。

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経験15年以上。プロのアドバイザーによる徹底解説。

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