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31.民間療法の研究

アガリクスは癌(がん)に効果があるのか?ないのか?客観的に解説

がん専門のアドバイザー、本村です。

アガリクスとは、学術名は「アガリクス・ブラゼイ」、日本名(和名)はカワリハラタケという、ハラタケ科のキノコです。慣用的に「アガリクス茸」と呼ばれています。

癌とアガリクス

原産地はブラジルとされていますが、北米にも自生しています。

日本には1965年、食用キノコの1つとして持ち込まれましたが、生のアガリクスは腐敗が早く食用キノコとしては普及しませんでした。

1980年に三重大学の伊藤氏らがアガリクスの抗腫瘍活性を報告したのを皮切りにアガリクスの抗がん効果に期待がもたれ、研究が進められるようになりました。

また、アメリカでも国立がん研究所が出資し、アガリクスの抽出成分による「抗がん効果」を調査する臨床試験が2003年に開始されました。


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アガリクスが癌(がん)に効く、といわれるメカニズムとは?

アガリクスの抗がん効果のメカニズムとして当時の研究で報告されていたのは、主に免疫細胞を活性化する作用です。

有効成分としてはβ(ベータ)グルカンや低分子分画ABMK-22などとされています。

具体的な免疫活性化作用としては、培養細胞・実験動物での研究報告において、免疫細胞であるマクロファージやナチュラルキラー(NK)細胞が活性化されたり、樹状細胞(リンパ球を教育する司令塔の役割を担っている免疫細胞)が活性化されたりすることなどが報告されています。

さらに、人間を対象に行われた研究でも、アガリクスを摂取することでNK細胞が活性化されるなど免疫機能への有効性を証明した報告があります。

しかし、その一方で免疫機能への影響はなかったとする報告もあり、アガリクスによるヒトの免疫機能への影響については、結論は得られていません。

アガリクスに癌を抑制する効果はあるのか?

アガリクスに関しては1990年代から宣伝本が多く発売され「がんが消えた!」「奇跡の生還」「驚異の治癒力」などといった言葉でPRされてきました。

では、実際のところ、人間に対する臨床試験という形で、アガリクスの効果はどこまで検証され証明されているのでしょうか。

「研究報告」はどんな機関や会社でも自由に報告することができますし、学会での発表も「発表だけ」ならどんな内容でも(ある程度限度はありますが)可能です。

重要な要素となるのは論文での報告ですが、論文は「どこに掲載されているものか」がとても重要です。

論文は掲載される前に必ずチェックが入りますし、信用できる機関で掲載された論文はそれなりに信頼性があるといえます。

世界的な論文掲載機関といえるのは、アメリカ国立衛生研究所のアメリカ国立医学図書館(NLM)によるPubmed(パブメド)です。

ここに掲載される論文は医学的に信用できるものとされており、現役の医大生、医師などもこれを利用しています。

さて、Pubmedでアガリクスの情報を検索すると300件程度の情報が出てきますが、実際にがん患者さんを対象に、アガリクスを摂取してもらって、その効果を臨床試験で確認している論文は、1件のみです。

臨床試験で明らかにされたアガリクスの癌(がん)への効果は?

1件のみ掲載されている論文は、2004年に提出されたものです。それ以前にも以降にも(
2018年まで)人間に対する臨床試験の論文はこれだけです。

この論文の内容は以下のとおりです。

・実施機関(kangnam St.Marys Hospital、韓国ソウルの病院)
・対象=婦人科がんの患者さん100名(子宮頸がん61名、卵巣がん35名、子宮体がん4名)

【目的】

化学療法を受けているがん患者さんに対して、アガリクス摂取が免疫学的状態および生活の質に及ぼす有益な効果を調べる。

【実施方法】

アガリクスを摂取するグループ=39名
アガリクスの成分が入っていない偽物を摂取するグループ=61名
に分けて、化学療法実施中の副作用の発現頻度や免疫機能を調べて比較検討する。

【結果】

副作用の出現頻度に関しては、アガリクスを摂取したグループの方が、摂取していないグループに比べて、食欲、脱毛、嘔吐/嘔気、不眠、体力、精神的安定性、不安の項目においてアガリクスを摂取することによる症状の改善が認められたと報告されています。

免疫機能の評価に関しては、抗がん剤の投与が始まってから三週間目と六週間目のNK細胞の細胞障害活性が、アガリクスを摂取した患者さんの方が、プラセボを摂取した患者さんに比べて、有意に上昇(統計学的に意味のある差がある状態)していたと報告されています。

しかし、差があったのはNK細胞の活性化だけでその他の免疫機能については、両群間で差は認めらなかったとあります。

【見解】

この結果をうけて、論文の著者らは、「アガリクスは、婦人科がんの化学療法中の副作用を軽減する可能性がある」として最終報告しています。

がん患者さんへのアガリクスの効果 その他の論文では?

Pubmedには収載されていない日本語の論文で、アガリクスを摂取することによって生活の質(QOL)を改善できるかどうかを検討した臨床試験が、2つ報告されています。

1つは、乳がん、子宮体がん、卵巣がんの女性患者16名を対象にした試験で、アンケートによって調査したところ、以下の7項目に関して、アガリクス摂取によるQOLの改善を認めたと報告されています。

1.力仕事ができるか?
2.睡眠に差し障りがあるか?
3.体力が弱った感じがあるか?
4.イライラするか?
5.怒りっぽいか?
6.物覚えが悪いか?
7.体の調子が悪くて経済的に支障があるか?

もう1つは、同様にアンケート調査を行い、高齢者消化器がん患者さん14名のQOLを検討した「症例観察研究」の報告です。

6か月間アガリクスを摂取したところ、服用前に比べて「身体を休ませる必要がなくなった」「吐き気が少なくなった」などの項目において改善が認められています。

これら2つの報告をどうみるか

1つめの報告は質問事項が主観的であり統計的な問題があること、2つめの報告では、症例観察研究という方法での検討ですので、エビデンスレベルが低いことなどが指摘できます。

また、この2つ報告では、試験の対象となった患者さんの人数がいずれも十数名と少ないことなどを考慮すると、試験の結果については、控えめに解釈する必要があります。


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アガリクスの安全性への指摘

厚生労働省のサイトには、アガリクス製品による健康被害を調べた結果、1部の製品において抗がん作用ではなく、逆に発がんプロモーション作用が認められたとされた、と記載があります。

これは摂取量の何倍もの量を摂れば発がんにつながるのでは?という程度の注意喚起ですのでさほど気にすることはないといえますが、重要な記述は以下の2点です。

問3:そもそもがんに効くのではなかったですか。人に対する影響はどうなのでしょうか。

⇒アガリクスは、「抗がん効果がある」、「免疫力を高める」などといわれ、一般に食品として販売されており、医薬品等とは異なり効能効果を標榜することはできません。また、一般に販売される食品については、国が事前に審査を行う仕組みではないことから、厚生労働省では、ヒトに対する有効性について確認しておりません。

問4:アガリクスを含む製品による健康被害は報告されているのですか。

⇒厚生労働省にアガリクスを含む製品による健康被害が明らかとなった事例が報告されたことはありませんが、肝障害の疑い等の事例が報道されたことや、肺炎や肝障害等の複数の疑い事例が学術雑誌等に掲載されています。

アガリクス摂取による、がん患者さんへの影響のまとめ

生活の質(QOL)について

アガリクスを摂取することによって、QOLを改善することを人間に対する臨床試験で証明した報告は数件あるものの科学的根拠としては、十分な裏付けはとれていない。

副作用の軽減について

婦人科がんにおいて、アガリクスを摂取することによって化学療法中の副作用を軽減する可能性はあるといえます。

再発の予防や生存期間を延長について

アガリクスを摂取することによって、再発を予防したり、生存期間を延長したりする
ことを人間に対する臨床試験で証明した報告はありません。

服用に関する注意事項

アガリクスを摂取することによる健康被害として、肝炎、肺炎、皮層炎、腹部膨満、下痢などの症状が報告されています。しかし、製品ごとに品質管理の状態や安全性、成分は異なるため全てのアガリクス商品でこれらの症状が起きるとはいえません。

これらの情報をもとに、アガリクスを服用するのか。服用する価値があるのか。という点を検討して決める、というのが健全な判断につながると思います。

 

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本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

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では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

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