がん専門アドバイザーの本村ユウジです。
がんと診断されたとき、また治療を受けているとき、患者さんやご家族の方は医療だけでなく心の支えも必要とされます。
神社での祈願やお守りは、そうした心の拠り所の一つとなります。
熊本市内の神社では、がん封じ専門の祈祷やお守りを授与している施設はないのですが、そもそもがん封じとは「がんにならないこと」を願うものです。
闘病されている方が、がん平癒を願うとき「病気平癒」の祈願とお守りで代替することができます。病気平癒とは、病気が完全に治って回復することを意味し、がんをはじめとするあらゆる病気の治癒を願う祈願です。
この記事では、熊本市内で病気平癒の祈願ができたり、病気平癒に関するお守りを購入できたりする神社を3つ紹介します。いずれも古くから地域の人々に信仰されてきた由緒ある神社で、がん闘病中の患者さんが回復を願ったり、手術などの治療の成功を願う場合に適しています。
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こんにちは。17年間の活動実績を持つ、
「プロのがん治療専門アドバイザー」本村ユウジです。
がんを治すために必要なことは、たった1つです。
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→がんを治すための「たった1つの条件」とは?
熊本市でおすすめする病気平癒の祈願ができる神社3選
1. 藤崎八旛宮(ふじさきはちまんぐう)

藤崎八旛宮
熊本の総鎮守として千年以上の歴史を持つ神社
藤崎八旛宮は、935年に創建された熊本市の総鎮守です。朱雀天皇が藤原純友の乱の平定と九州鎮護のために、京都の石清水八幡宮から勧請して建立しました。当初は熊本城が築城された茶臼山に鎮座していましたが、西南戦争の激戦で社殿が焼失したため、現在の場所に遷座しました。
神社名の由来は、鎮座の日に勅使が藤の鞭を地に挿したところ芽が出て、藤の枝葉が繁茂したことから「藤崎」の名が起こったと伝えられています。また、一般の八幡宮と異なり「旛」の字を用いるのは、1548年に後奈良天皇から賜った宸筆の勅額に使用されていたためで、以降これを踏襲しています。

病気平癒のご利益と医薬の神
応神天皇を主祭神とし、神功皇后、住吉三神を相殿に祀っています。応神天皇は誉田別尊とも呼ばれ、健康長寿や病気平癒のご利益があるとされています。
境内には医薬の神である少彦名神を祀る境内社の稚児宮があります。少彦名神は日本神話において大国主神とともに国造りを行い、医薬やまじないを広めた神とされています。
神仏習合では仏教の医王である薬師如来と同一視されており、古来より病気平癒を祈る人々はもちろん、現在は医療関係の仕事をしている医師、薬剤師、製薬会社の方も参拝に訪れます。
お守り
藤崎八旛宮でお守りを授与される場合、がん患者さんにおすすめのお守りは、健康守と勝守です。

藤崎八旛宮健康守

藤崎八旛宮勝守
祈祷と例大祭
藤崎八旛宮では、個人の祈祷を受けることができます。がんの治療成功や回復を願う場合は、「病気平癒」の願意で祈祷を受けることができます。祈祷の受付は参拝可能時間内に行われています。
毎年9月には、1000年以上の歴史を持つ例大祭が開催されます。2025年は9月13日から16日まで行われる予定で、御神幸と随兵行列が厳かに歩み、勢子と飾馬が街を駆け抜ける静と動の歴史絵巻が繰り広げられます。
約60団体が参加し、総勢12000名ほどが祭りを盛り上げる、熊本最大の祭りです。
アクセス・参拝時間
| 住所 | 熊本県熊本市中央区井川淵町3-1 |
| 参拝可能時間 | 4月1日~10月15日:5時30分~18時頃 10月16日~3月31日:6時00分~17時30分 |
| 電話番号 | 096-343-1543 |
| アクセス | 熊本市電「水道町」電停より徒歩約15分 バス「藤崎宮前」下車、徒歩5分 九州自動車道植木ICより約35分 |
| 駐車場 | 約100台(無料) |
2. 加藤神社(かとうじんじゃ)

熊本城内に鎮座する勝負の神様
加藤神社は、熊本城の本丸内に鎮座し、熊本の発展に大きく貢献した加藤清正公を主祭神としてお祀りする神社です。加藤清正公は、永禄5年(1562年)から慶長16年(1611年)までの約50年の生涯で、戦国時代の智・仁・勇を兼ね備えた模範的武将として知られ、熊本では「セイショコさん」という愛称で親しまれています。
清正公は、日本三名城・日本三堅城の一つである熊本城を築城しただけでなく、土木・治水工事、道路や干拓の整備、産業や学問・文化の奨励など、熊本の富国安民を目指す国づくり政策を推し進めました。
その功績から、勝利成功、立身出世、金運上昇、商売繁昌などのご利益があるとされています。
神社の歴史と変遷
加藤神社の起源は、慶長16年(1611年)の清正公の没後に建てられた浄池廟にさかのぼります。神仏分離により明治4年(1871年)、浄池廟から神社を分け、熊本城内の大天守・小天守・宇土櫓に囲まれた平左衛門丸に社殿を造営し、「錦山神社」として創建されました。
明治7年(1874年)、熊本城内に熊本鎮台が置かれるのに伴い、城外の新堀町(現在の京町一丁目)に遷座しましたが、明治10年の西南戦争により社殿を焼失し、明治17年に再建されました。
明治42年(1909年)に清正公の三百年祭の催しと併せて「加藤神社」と改められ、昭和37年(1962年)に道路改修のため、熊本城内の現在地に遷座しました。
病気平癒のお守りと祈祷
加藤神社では病気平癒守をはじめ、いちょう健康守、仕事開運守、勝守、折り鶴守など、さまざまなお守りが授与されています。病気平癒守は木箱に入っており、持ち運びするだけでなく、自宅に飾ることもできます。

加藤神社病気平癒守
いちょう健康守は、境内にある御神木のイチョウをモチーフにしたお守りで、健康を願う患者さんに人気があります。
また、2025年には「心身快復守」が頒布開始されました。再発や転移が起きないことを願うには、こちらのお守りのほうが適しているかもしれません。

加藤神社心身快復守
祈祷は個人の場合、予約不要で当日受付で案内しています。受付時間は8時から17時までです。団体での参拝の場合は、事前に連絡することで予約ができます。土日祝日は結婚式などの行事が入っている場合があるため、事前に確認することをおすすめします。
御神木と境内の見どころ
本殿の手前には、慶長6年(1601年)から慶長12年の熊本城築城の際に、加藤清正公がお手植えされたと伝えられる御神木のイチョウがあります。

加藤神社イチョウ
幹が途中から3方向に分かれている特徴的な樹木で、分かれている部分には小さな鳥居と階段、お社が置かれています。近年はパワースポットとして注目を集めています。
境内には、文禄・慶長の役の記念に清正公が持ち帰ったとされる太鼓橋(出世橋)や、明治42年に名護屋城跡より持ってきた旗立石もあります。
また、加藤神社から熊本城の天守閣や宇土櫓を間近に望むことができ、熊本城観光と合わせて参拝する方も多くいます。
アクセス・参拝時間
| 住所 | 熊本県熊本市中央区本丸2-1(熊本城内) |
| 受付時間 | 8時~17時 |
| 電話番号 | 096-352-7316 |
| アクセス | 熊本市電「熊本城・市役所前」電停より徒歩約10分 熊本市電「通町筋」電停より徒歩約15分 |
| 駐車場 | 境内に駐車可能(混雑時は熊本城の二の丸駐車場などを推奨) |
3. 北岡神社(きたおかじんじゃ)

疫病退散の神として創建された神社
北岡神社は、熊本駅から徒歩約8分という便利な場所に位置する神社です。
934年(承平4年)、肥後国司として下向した藤原保昌が、凶徒の叛乱と疫病の流行を鎮めるために、京都の祇園社(八坂神社)の分霊を勧請して創建しました。当初は熊本市二本木の湯原に鎮座し、「宝祚無窮、天下泰平、国家安全、悪魔降伏、西九守護」の勅願所として建立されました。
1154年(久寿元年)に近衛天皇より「日本第弐 西九壹社」の尊称を下賜されています。
これは「日本で京都の御本社に次ぐ第二の祇園社で、西の九州では第一の祇園社」という意味で、現在も御朱印にこの尊称が用いられています。その後、花岡山山上に移り、1647年(正保4年)に現在地へ移転しました。現在の社殿は1933年(昭和8年)に改築されたものです。
結婚の始まりとなった夫婦神
建速須盞嗚尊と奇稲田姫命を主祭神として祀り、八柱御子神を相殿に祀っています。建速須盞嗚尊と奇稲田姫命は、御両親の承諾を得て結婚された我が国初の夫婦神として知られており、「縁結びの親神様」として崇拝されています。須盞嗚尊が疫病から蘇民将来を守った故事から、疫病退散の神としても古くから信仰されてきました。
北岡神社が創建されたきっかけも、この地域で流行した疫病を抑えるためと伝えられており、病気平癒のご利益で知られています。
病気平癒に関する複数のお守り
北岡神社では、病気平癒に関する複数のお守りを授与しています。
病気が早く治ることを願う「病気平癒守」、

北岡神社病気平癒守
心身ともに健康であることを願う「身体健全守」、長寿と健康を願う「長寿健康守」、

北岡神社長寿健康守
そして伝染病や疫病から身を守る「疫病守」などがあります。

北岡神社疫病守
特に疫病守は、須盞嗚尊が疫病から蘇民将来を守った故事にちなんだお守りで、病気から身を守る御神徳があるとされています。感染症に気をつけたい、と願う場合はこちらが適しているかもしれません。
お守りの授与は授与所で行われており、授与所は神輿庫と兼ねているため、ガラス張りになった神輿庫で保管されている御神輿を観ることもできます。
樹齢千年の夫婦楠
境内には樹齢1000年を超える大きなクスの木があり、「夫婦楠」と呼ばれています。
参道の石段の上り口の両側にそびえ立つこの御神木の間をくぐって参拝すると、厄除開運、夫婦円満、縁結びの御利益が授かると伝えられており、「良縁まいり」として親しまれています。良縁とは、恋愛だけでなく友人、仕事、金銭など様々な縁を意味し、願い事が成就するといわれています。
1877年(明治10年)の西南戦争の際には、熊本城を見下ろすことができる高台だったため、薩摩軍の本営が一時境内に置かれた歴史もあります。
アクセス・参拝時間
| 住所 | 熊本県熊本市西区春日1-8-16 |
| 電話番号 | 096-352-2867 |
| アクセス | JR熊本駅より徒歩約8分 バス「北岡神社前」バス停より徒歩約2分 九州自動車道熊本ICより車で約40分 |
| 駐車場 | あり(参拝者用) |
病気平癒の祈願とお守りについて
神社での病気平癒の祈願は、がん闘病中の患者さんが回復を願ったり、手術などの治療の成功を願う場合に適しています。多くの神社では、神職による祈祷を受けることができ、願意を神様にお伝えします。
お守りは、神社で授与されるもので、常に身につけるか、よく見える高い場所に置いておくとよいとされています。お守りの効力は一般的に1年とされており、それを超えた場合は授かった神社に返納するのが基本です。ただし、愛着がある場合や贈り物など手放したくない場合は、そのまま持っていても問題ありません。
【サイト内 特設ページ】
こんにちは。17年間の活動実績を持つ、
「プロのがん治療専門アドバイザー」本村ユウジです。
がんを治すために必要なことは、たった1つです。
詳しくはこちらのページでお伝えさせてください。
→がんを治すための「たった1つの条件」とは?
熊本市の神社で病気平癒を祈願する
祈祷を希望する場合は、事前に神社に問い合わせて受付時間や混雑状況を確認することをおすすめします
予約不要で受け付けている神社でも、土日祝日や行事の日は待ち時間が長くなる場合があります。お守りを授与していただく場合は、授与所の受付時間を確認しましょう。
熊本市内の3つの神社は、いずれも交通アクセスが良好で、駐車場も完備されています。公共交通機関を利用する場合は、熊本市電やバスを活用すると便利です。
信仰と医療の両立について
がん治療においては、医療機関での適切な治療を受けることが最も重要です。神社での祈願やお守りは、治療を受ける患者さんやご家族の心の支えとなり、前向きな気持ちを保つ助けになります。
熊本市内の神社では、古くから多くの人々が健康と病気回復を祈願してきました。静かな境内で心を落ち着け、神様に祈りを捧げることは、患者さんとご家族にとって大切な時間になると思います。

