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がん専門アドバイザー 本村ユウジ

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【2026年更新】ロンサーフの効果と副作用、費用を分かりやすく解説。大腸がん治療

ロンサーフ


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記事本文

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。

ロンサーフは、切除不能な進行・再発大腸がんの治療において、標準的な治療を受けた後に使用される経口抗がん剤です。2014年5月の発売以来、大腸がん治療の選択肢として重要な位置を占めています。

この記事では、ロンサーフの特徴、効果、副作用、投与方法、費用など、患者さんが知っておくべき情報を詳しく解説します。

ロンサーフとはどんな薬か

ロンサーフ(一般名:トリフルリジン・チピラシル塩酸塩)は、日本で開発された大腸がん治療薬です。この薬は、トリフルリジン(FTD)とチピラシル(TPI)という2つの成分を配合した抗がん剤です。

トリフルリジンは、がん細胞のDNAに取り込まれることで抗腫瘍効果を発揮する成分です。一方、チピラシルは体内でトリフルリジンが分解されるのを防ぎ、薬の効果を持続させる役割を果たします。

この2つの成分を組み合わせることで、効果的にがん細胞の増殖を抑制することができます。既存のフッ化ピリミジン系抗がん剤とは異なる作用メカニズムを持つことが特徴です。


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対象となる患者さんと治療の位置づけ

ロンサーフが適応となるのは「切除不能な進行・再発の結腸がん、および直腸がん」であり、「標準的な治療が困難な場合」とされています。

大腸がんの薬物療法では、通常、1次治療から段階的に治療を進めていきます。2026年現在、大腸がんの標準的な治療の流れは以下のようになっています。

大腸がん薬物療法の標準的な流れ

治療段階 主な治療法
1次治療 FOLFOX+ベバシズマブ(アバスチン)
FOLFIRI+ベバシズマブ
CapeOX+ベバシズマブ
FOLFOX+セツキシマブ(RAS野生型の場合)
2次治療 FOLFIRI+ベバシズマブ
FOLFOX+ベバシズマブ
イリノテカン+抗EGFR抗体薬
3次治療 ロンサーフ
レゴラフェニブ(スチバーガ)
イリノテカン+セツキシマブ(RAS野生型)
4次治療以降 ロンサーフまたはレゴラフェニブ
フリュザクラ(2024年8月承認)

ロンサーフは主に3次治療以降で使用されます。これは、1次治療や2次治療で使用される他の抗がん剤で効果が得られなくなった患者さんに対する重要な選択肢となります。


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ロンサーフの効果と臨床データ

ロンサーフの有効性は、国内外の臨床試験で確認されています。日本で行われた臨床試験では、フルオロウラシル、オキサリプラチン、イリノテカンなどの標準的な抗がん剤を使用しても効果が得られなかった患者さん169例を対象に試験が実施されました。

主な臨床試験結果

評価項目 ロンサーフ投与群 プラセボ投与群
全生存期間(中央値) 9.0か月 6.6か月
生存期間の延長 約2.4か月の延長 -

この結果により、ロンサーフは既存の標準治療で効果が得られなかった患者さんに対しても生存期間を延長する効果があると認められました。

アバスチンとの併用による効果向上

2025年の研究では、ロンサーフと血管新生阻害薬であるベバシズマブ(アバスチン)を併用することで、さらに治療効果が向上することが示されています。

併用療法では、ロンサーフ単独と比較して無増悪生存期間が約49%改善したという報告があります。そのため、現在ではアバスチンとの併用が推奨されることが多くなっています。

投与方法と投与スケジュール

ロンサーフは経口薬(飲み薬)であり、自宅で服用できます。ただし、投与スケジュールは複雑なため、医師の指示に従って正確に服用することが重要です。

標準的な投与スケジュール

ロンサーフの投与は、28日間を1コースとして以下のように行われます。

期間 服用方法
1日目~5日目 1日2回(朝食後・夕食後)服用
6日目~7日目 休薬(服用しない)
8日目~12日目 1日2回(朝食後・夕食後)服用
13日目~14日目 休薬(服用しない)
15日目~28日目 休薬期間(14日間)

このサイクルを繰り返します。投与量は患者さんの体表面積に応じて決められ、体表面積約35mg/㎡を基準として計算されます。

服用時の注意点

ロンサーフは必ず食後に服用してください。空腹時に服用すると、血中濃度が上昇しすぎて副作用のリスクが高まることが確認されています。

また、PTPシート(錠剤を包んでいるプラスチックシート)から取り出して服用することも重要です。シートごと誤飲すると、食道を傷つける危険があります。

副作用とその対策

ロンサーフの主な副作用は血液毒性です。臨床試験では、以下のような副作用の頻度が報告されています。

主な副作用の発現頻度

副作用 全体の発現率 重度(Grade3以上)の発現率
好中球減少 約58% 約50%
白血球減少 約80% 約30%
貧血 約60% 約20%
血小板減少 約40% 10%未満
吐き気・食欲不振 約60% 10%未満
疲れやすさ 約50% 10%未満
下痢 30%未満 10%未満
嘔吐 30%未満 10%未満

血液毒性への対策

最も注意が必要なのは、好中球減少や白血球減少などの血液毒性です。これらの副作用は、投与開始後3週間程度で多く発現する傾向があります。

定期的な血液検査を行い、白血球数や好中球数を確認しながら治療を進めることが必要です。重度の血液毒性が認められた場合は、休薬や減量が検討されます。

感染症のリスクが高まるため、発熱、喉の痛み、咳などの症状が出た場合は、すぐに医療機関に連絡してください。

消化器症状への対策

吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振などの消化器症状は、投与直後から2週目あたりに発現しやすいとされています。

これらの症状に対しては、制吐剤や下痢止めなどの支持療法が行われます。症状が重い場合は、医師に相談して適切な対処を受けることが大切です。

日常生活への影響

ロンサーフは経口薬であるため、点滴治療と比較して通院の負担が少ないという利点があります。多くの患者さんは、服用期間中も日常生活を送ることができます。

ただし、副作用の程度には個人差があります。疲れやすさや食欲不振が強い場合は、無理をせず休養を取ることが重要です。

血液検査の結果によっては、感染予防のため人混みを避けるなどの注意が必要になることもあります。定期的な通院と血液検査を欠かさず行い、体調の変化を医師に報告してください。

保険適応と費用

ロンサーフは保険適応の治療薬です。大腸がんの標準治療として認められており、健康保険を使用して治療を受けることができます。

薬剤費の目安

ロンサーフの薬価は、2025年4月の薬価改定後も比較的高額です。1コース(28日間)の薬剤費は、投与量にもよりますが、およそ30万円から40万円程度となります。

ただし、実際の患者さんの自己負担額は、加入している保険の種類や年齢、所得によって異なります。

高額療養費制度の活用

がん治療では、高額療養費制度を利用することで、1か月の医療費の自己負担額を一定の上限額までに抑えることができます。

所得区分 自己負担上限額(月額)
標準報酬月額83万円以上 252,600円+(総医療費-842,000円)×1%
標準報酬月額53万~79万円 167,400円+(総医療費-558,000円)×1%
標準報酬月額28万~50万円 80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
標準報酬月額26万円以下 57,600円
住民税非課税世帯 35,400円

限度額適用認定証を事前に申請しておくと、医療機関の窓口での支払いが自己負担限度額までで済みます。マイナ保険証を利用している場合は、認定証なしで限度額が適用されます。

経済的な負担について心配がある場合は、病院のがん相談支援センターや医療ソーシャルワーカーに相談することをお勧めします。

治療を受ける際の判断ポイント

ロンサーフによる治療を検討する際には、以下のようなポイントを考慮することが大切です。

治療の目的を理解する

ロンサーフは、がんを完治させる薬ではなく、がんの進行を抑えて生存期間を延長することを目的とした治療薬です。治療を始める前に、期待できる効果と副作用のバランスについて、医師とよく話し合うことが重要です。

体力と副作用への耐性

抗がん剤治療を継続するためには、一定の体力が必要です。副作用に耐えられる体力がない場合、治療を受けることでかえって生活の質が低下する可能性もあります。

高齢の患者さんや、他の病気を持っている患者さんの場合は、特に慎重な判断が求められます。

他の治療選択肢との比較

3次治療以降の選択肢としては、ロンサーフのほかにレゴラフェニブ(スチバーガ)、フリュザクラなどがあります。また、遺伝子検査の結果によっては、免疫チェックポイント阻害薬や特定の分子標的薬が適応になることもあります。

それぞれの薬には異なる特徴と副作用があるため、自分の状態に最も適した治療法を選択することが大切です。

最新の治療展開

ロンサーフの使用法については、現在も研究が進められています。

用量調整の研究

2025年に発表された研究では、患者さんごとに用量を段階的に増やしていく方法(用量漸増)の有効性と安全性が検討されています。この方法により、副作用を管理しながら、より高い治療効果を得られる可能性が示唆されています。

バイオマーカーの研究

ロンサーフが効きやすい患者さんの特徴を事前に予測するためのバイオマーカーについても研究が進められています。将来的には、より個別化された治療が可能になることが期待されています。

まとめ

ロンサーフは、切除不能な進行・再発大腸がんにおいて、標準治療後の重要な選択肢となる治療薬です。経口薬であるため通院の負担が少なく、アバスチンとの併用により効果の向上も期待できます。

主な副作用は血液毒性ですが、定期的な検査と適切な管理により、多くの患者さんが治療を継続できています。保険適応であり、高額療養費制度を利用することで経済的な負担も軽減できます。

治療を検討する際は、期待できる効果と副作用、生活の質への影響などを総合的に考え、主治医とよく相談することが大切です。

参考文献・出典情報

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん 治療」
  2. 大腸癌研究会「大腸癌治療ガイドライン」
  3. 医薬品医療機器総合機構「ロンサーフ配合錠 添付文書」
  4. がんハートサポート「ロンサーフの大腸がんへの治療効果」
  5. オンコロ「難治性転移性大腸がんに対するロンサーフ+アバスチン併用療法の用量漸増の検討」
  6. 大腸がん治療完全ガイド「新薬・ステージ別治療法」
  7. 静岡がんセンター「がん治療の医療費と高額療養費制度」
  8. 日本対がん協会「大腸がんの基礎知識」
  9. がんプラス「切除不能の進行・再発大腸がんの薬物療法と副作用対策」
  10. ケアネット「大腸癌治療ガイドライン2024年版の主な改訂ポイント」

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本村ユウジ
本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

最初の一歩は『治すためのたった1つの条件』を知ることからです。

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経験18年以上。プロのアドバイザーによる徹底解説。

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