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【2026年更新】がん患者さんの排尿障害・排尿痛はなぜ起きる?原因と対処法を分かりやすく解説

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。

がん闘病中におきる排尿のトラブルは、患者さんの生活の質に大きな影響を与えます。尿の勢いが弱くなる、途切れる、お腹に力を入れないと出ない、といった排尿障害や、排尿時の痛みは、日常生活に支障をきたすだけでなく、精神的な負担も大きいものです。

排尿に関する問題は、尿路系のがん(膀胱がん、前立腺がんなど)が関与していることが多いですが、それ以外にも様々な原因があります。

この記事では、がん患者さんに生じる排尿障害や排尿痛の原因を整理し、医療現場で実施される対処法について、最新の情報を交えながら解説していきます。


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排尿障害と排尿痛について理解する

排尿障害とは、膀胱に溜まった尿を正常に排出できない状態を指します。具体的には、尿勢低下(尿の勢いが弱く尿線も細くなる)、尿線途絶(排尿中に意図せず途切れる)、排尿遅延(排尿開始までに時間がかかる)、腹圧排尿(お腹に力を入れないと排尿できない)などの症状が含まれます。

尿閉は、膀胱内に充満した尿をまったく排出できない、あるいは排出がきわめて困難な状態のことです。放置すると腎臓への負担が増し、腎機能障害につながる可能性があります。

一方、排尿痛は排尿時に下腹部、膀胱、尿道に感じる灼熱感や痛みのことです。排尿の初期に痛む初期排尿痛、終わりに痛む終末時排尿痛、全体を通じて痛む全排尿痛に分類され、痛みが出るタイミングによって病変部位を推測することができます。

がん自体が原因となる排尿障害

原因として考えられること

前立腺がん、尿道がん、陰茎がんなどが進行すると、下部尿路の狭窄や閉塞が起こり、排尿症状や尿閉が生じます。また、膀胱の筋肉(排尿筋)の収縮機能が低下することも排尿障害の原因となります。

脳腫瘍や脊髄腫瘍といった中枢神経系のがん、婦人科がんや直腸がんの骨盤内への広がり、骨転移による脊髄圧迫などによって、排尿をコントロールする神経が障害されることもあります。これを神経因性膀胱といい、排尿障害や尿閉を引き起こす可能性があります。

排尿障害のリスクが高いのは、前立腺肥大症、尿道結石、糖尿病、脳血管疾患などを合併している場合や、加齢に伴って排尿筋の活動が低下している場合、尿道狭窄がある場合などです。

主な対応と治療法

適切な水分摂取と体位の工夫が基本となります。また、カテーテルを使用している場合は、適切な管理によって尿路感染、水腎症、腎不全などの合併症を予防することが重要です。

根本的な解決には、がん治療(腫瘍を取り除く、あるいは縮小させる)が基本となります。がんの種類と進行度に応じて、手術療法、放射線治療、薬物療法が検討されます。

前立腺がんの場合、経尿道的前立腺切除術、レーザー蒸散、尿道ステント留置などが選択肢となります。残尿が多い場合は、膀胱留置カテーテルの留置または間欠的導尿が行われます。

ただし、膀胱留置カテーテルの長期留置は、尿道損傷や膀胱結石、尿路感染症を招く可能性があるため、長期的に導尿が必要な場合は、間欠的自己導尿が推奨されることが多くなっています。

終末期になると、倦怠感も強く薬物療法による改善が期待できない場合が多いため、患者さんの希望や生活の質を考慮しながら、カテーテルの留置が検討されます。がんによる尿閉に対して管理が困難な場合には、膀胱瘻の造設も選択肢に入ります。

薬物療法で使われる主な薬剤

排尿障害の改善には、α1受容体遮断薬を中心とした薬物療法が用いられます。2025年現在、日本で使用されている主な薬剤は以下のとおりです。

対象 薬剤分類 主な薬剤名
男性 α1受容体遮断薬 プラゾシン、テラゾシン、ウラピジル、タムスロシン(ハルナール)、ナフトピジル(フリバス)、シロドシン(ユリーフ)
男性 抗アンドロゲン薬 クロルマジノン、アリルエストレノール、デュタステリド(アボルブ)
男性 アミノ酸製剤・植物製剤 パラプロスト、エビプロスタット、セルニルトン
女性 α1受容体遮断薬 ウラピジル
女性 コリン作動薬 ベタネコール、ジスチグミン

α1受容体遮断薬は、前立腺や尿道の平滑筋を弛緩させ、尿道の緊張を和らげることで排尿を改善します。第3世代のシロドシン(ユリーフ)は、α1A受容体に対する選択性が高く、血管系への副作用が少ないことが特徴です。ただし、射精障害が副作用として起こる可能性があります。

タムスロシン(ハルナール)とナフトピジル(フリバス)は第2世代の薬剤で、広く使用されています。これらの薬剤は比較的早く効果が現れることが多く、初めに処方されることの多い薬です。


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手術が原因となる排尿障害と排尿痛

原因として考えられること

婦人科がんや直腸がんなどの骨盤内手術後に神経損傷が起こると、排尿障害が生じることがあります。また、手術後の膀胱留置カテーテルや導尿などの経尿道的操作によって尿道が損傷し、排尿痛が生じる場合があります。

膀胱留置カテーテル挿入により、細菌が体内に侵入して感染症を起こす可能性もあります。特に高齢者、認知症、術後せん妄の既往がある方、また経尿道的膀胱がん切除術(TUR-BT)など泌尿器科領域の手術を受けた方は、排尿痛のリスクが高くなります。

主な対応と治療法

カテーテル操作時には、潤滑ゼリーを十分に塗ることで痛みを軽減できます。膀胱留置カテーテル挿入時には、患者さんの緊張をできるだけ和らげることが重要です。緊張すると尿道括約筋が収縮し、カテーテルの挿入が困難になり、尿道損傷のリスクが高まります。

場合によっては、潤滑ゼリーを多くつける、細いカテーテルに変更するといった工夫が検討されます。カテーテルを挿入する場合は、感染症による炎症を防ぐため、できるだけ無菌操作で行うことが望まれます。

膀胱留置カテーテルの長期間の留置は、感染のリスクが上がるため、必要最小限の期間にとどめることが重要です。


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化学療法(抗がん剤治療)が原因となる排尿痛

原因として考えられること

抗がん剤の主な副作用である骨髄抑制(免疫低下)の時期に尿路感染症が生じると、排尿痛が出現します。特に抗がん薬投与後、14日前後の骨髄抑制好発時期(好中球減少時期)に生じやすくなります。

骨髄抑制の時期は、通常想定されない場所からも感染が生じる可能性があるため、陰部や股部などの清潔ケアが重要になります。

シクロホスファミドやイホスファミドなどの抗がん剤は、出血性膀胱炎を引き起こすことがあり、これによっても排尿痛が生じます。尿路周辺のがん、膀胱留置カテーテル留置中、尿管ステント留置中の患者さんは、特にリスクが高くなります。

主な対応と治療法

痛みをはじめ、感染徴候があれば速やかに医療者に報告することが重要です。尿路感染症が疑われた場合、中間尿を採取したうえで、抗菌薬が開始されるのが一般的です。

好中球減少時の感染は、発熱性好中球減少症として扱われます。敗血症などの重度の感染症に至る可能性を考慮して、好中球数に応じた施設ごとの基準に従って対応が行われます。

放射線治療が原因となる排尿痛

原因として考えられること

放射線照射による尿路上皮障害が原因で、尿道粘膜や膀胱粘膜の炎症が生じます。照射開始後2~3週間、あるいは約20Gyで尿道粘膜の変化が出現しますが、その時点では排尿痛が観察されず、2か月程度経過してから症状として現れることが多いとされています。

2025年現在の放射線治療では、IMRT(強度変調放射線治療)やIGRT(画像誘導放射線治療)といった高精度な照射技術が普及しており、従来の方法と比べて正常組織への照射を減らすことができるようになっています。それでも、膀胱や尿道の粘膜に炎症が起こると、排尿時痛や頻尿、血尿などの症状が出現します。

一般的には、照射後1~2か月で症状が自然に改善し、約1年で治療前のレベルに回復します。ただし、治療終了後、半年以上経過してから、慢性膀胱炎や膀胱萎縮などの晩期合併症が生じることもあります。

主な対応と治療法

放射線照射後は、尿路感染症を予防する目的で、水分を多めに摂取することが推奨されます。目安としては、コップ6~8杯程度の水分を、1日を通じて摂取するとよいでしょう。ただし、コーヒーや紅茶、アルコールなどは膀胱を刺激するため、可能な限り摂取を控えることが望まれます。

症状の多くは治療の経過とともに自然治癒が見込まれます。排尿痛以外の膀胱刺激症状(頻尿、尿意切迫感や尿失禁)に対しては、トイレに近い場所で過ごす、尿パッドを使用するといった対策を講じることで、生活の質の低下を最小限に抑えることができます。

膀胱炎が生じた場合、排尿回数を意識的に増やす、尿道付近を清潔にするなどのケアも大切になります。陰部を清潔に保つこと、尿意をがまんしないことも重要です。症状が強い場合は、薬物療法が行われることもあります。

薬剤が原因となる排尿障害

原因として考えられること

排尿障害は、薬剤の作用による膀胱収縮力の低下によって起きることがあります。膀胱排尿筋にはムスカリン受容体が豊富に存在し、副交感神経刺激によってアセチルコリンが分泌されると、ムスカリン受容体が刺激されて排尿筋の収縮が起こります。

そのため、ムスカリン受容体遮断薬である抗コリン薬、副作用として抗コリン作用を示す薬剤(向精神薬、抗不安薬など)、抗ムスカリン作用を有する薬剤を投与すると、排尿筋収縮力の低下が起こります。

また、尿道および膀胱頸部は交感神経のα受容体に富むため、交感神経α受容体刺激作用を有する薬剤の投与により、尿道抵抗が増大することがあります。

排尿障害のリスクがある主な薬剤

薬剤分類 具体例
抗コリン作用を有する薬 消化性潰瘍薬、抗不整脈薬、抗アレルギー薬、抗パーキンソン薬、過活動膀胱治療薬
中枢神経系に作用する薬 向精神薬、三環系抗うつ薬、抗不安薬
鎮痛薬 オピオイド
その他 筋弛緩薬、ビンカアルカロイド系薬剤、中枢性筋弛緩薬、総合感冒薬、低血圧治療薬、抗肥満薬、気管支拡張薬、鎮咳薬

主な対応と治療法

薬剤の副作用による尿閉などが疑われる場合には、投与中止が可能であれば中止し、改善が認められるかどうかで原因となっていることを判断するとともに、代替薬が検討されます。

薬物療法として、コリン作動薬、α1受容体遮断薬などの使用も考慮されます。残尿が多い場合は、膀胱留置カテーテルの留置または間欠的導尿が行われます。

薬物療法やカテーテル治療で改善が認められない場合には、尿路変更術も検討されることがあります。

排尿障害・排尿痛の原因別まとめ

原因 主な症状 発生時期 主な対策
がん自体(腫瘍) 排尿困難、尿閉、頻尿 がんの進行に伴い がん治療(手術、放射線、薬物療法)、カテーテル管理、薬物療法
手術 排尿痛、排尿困難 手術直後から カテーテル管理の工夫、無菌操作、感染予防
化学療法 排尿痛、頻尿 骨髄抑制期(投与後14日前後) 感染予防、清潔ケア、抗菌薬投与
放射線治療 排尿痛、頻尿、血尿 照射開始後2~3週間以降 水分摂取増加、刺激物の回避、症状に応じた薬物療法
薬剤 排尿困難、尿閉 薬剤投与期間中 原因薬剤の中止または変更、代替薬の検討、カテーテル管理

患者さんが知っておくべきポイント

排尿に関するトラブルは、がん患者さんの多くが経験する問題です。2025年現在、排尿障害の治療は、原因に応じた適切な対処法が確立されています。

排尿障害や排尿痛が生じた場合、まず主治医に相談することが大切です。症状の原因を正確に診断するためには、超音波画像診断や内視鏡検査などが必要になることがあります。症状だけでは判断が難しいため、自己判断せず、医療者に相談することが重要です。

日常生活では、適切な水分摂取、陰部の清潔保持、尿意をがまんしないことなどの基本的なケアが予防につながります。また、カテーテルを使用している場合は、感染予防のための適切な管理が必要です。

排尿に関する問題は、患者さんの尊厳や自律に関わる重大な問題です。異常を感じたら遠慮せず、速やかに医師や看護師に相談してください。適切な対処によって、多くの場合、症状の改善や生活の質の向上が期待できます。

参考文献・出典情報

1. がん患者さんの排尿障害 | がん情報サイトAssist

2. 排尿障害の主な症状 | がん情報サイトAssist

3. ガイドライン・取扱い規約・指針・見解書 | 日本泌尿器科学会

4. 尿路上皮がんの放射線療法 | 小野薬品 がん情報

5. 尿路上皮がんの治療の種類と副作用・合併症 | ファイザー がんを学ぶ

6. がん放射線治療の副作用と対策 | SURVIVORSHIP.JP

7. 膀胱がん 治療 | 国立がん研究センター がん情報サービス

8. 前立腺肥大症の薬物療法 | 前立腺肥大症.com

9. 前立腺肥大症の薬「α1遮断薬」の効果と副作用 | 医療法人神楽岡泌尿器科

10. α1遮断薬(前立腺肥大症治療薬)の解説 | 日経メディカル処方薬事典

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本村ユウジ
本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

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経験18年以上。プロのアドバイザーによる徹底解説。

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