人気コンテンツ累計150,000名以上に読まれています。無料ガイドブック「がんを完治させるための5つのルール」プレゼント中です。

07.乳がん

乳がん「バーゼニオ(アベマシクリブ)」の効果と副作用について解説

がん専門のアドバイザー、本村です。

当記事ではホルモン陽性かつHER2陰性の進行・再発乳がん向けの薬として開発された、バーゼニオ(アベマシクリブ)について解説します。

バーゼニオは「CDK4/6阻害薬」というタイプの薬で、最近承認された「イブランス(パルボシクリブ)」と同じタイプです。

乳がん治療薬イブランス(パルボシクリブ)の適応条件、効果と副作用について

バーゼニオはすでにアメリカで承認されており、2018年中には日本でもほぼ承認されるだろう、という流れになっていますので、どんな方に使える薬なのか?効果は副作用はどの程度なのか?という点について解説しておこうと思います。


【サイト内 特設ページ】




がんに関する情報は、世の中に溢れています。

「何を信じていいのか分からない」と不安なら。

こちらのページに解決策があります。

がんを治すための「たった1つの条件」とは?.


バーゼニオはどのタイプの乳がんに使われる薬か?

乳がんには様々なタイプがあり、昨今では明確に分類したうえで治療薬が決められています。

病理検査では様々な情報が分かりますが、特に押さえておきたいポイントは「ホルモン受容体が陽性か陰性か」「HER2が陽性か陰性か」の2点です。これがいずれかによって使える薬が大きく異なってくるためです。

ホルモン。HER2。

「私はこの2つがどっちだか分からない」という人はあまりいないと思いますが、もし不明な人は主治医に確認するようにしてください。

さて、バーゼニオは冒頭にも記載したとおり「ホルモン陽性かつHER2陰性の進行・再発乳がん」向けの薬で、これに該当しない場合は使用できません(保険適応となりません)。

ホルモン陰性でも効果があるのでは?といわれていますが、医療現場で投与の対象となるのはホルモン陽性かつHER2陰性のタイプと決まっています。

どのくらいの効果があるのか?

薬の効果は、必ず臨床試験によって確認されます。臨床試験によって「効果がある」と認められた薬が承認され、実際の医療現場で使われるようになります。

バーゼニオが承認されるにあたり、3つの臨床試験の結果で明らかに効果があったと認められています。その3つの臨床試験の結果をみることで、どのくらいの効果があるのかが分かります。

なおこれらの臨床試験の対象者はすべて「ホルモン陽性・HER2陰性の進行・転移性乳がん患者さん」です。

臨床試験1

【患者さんの状態】

ホルモン療法を受けていたが進行した人(669人)。

【試験の内容】

二次治療薬として使うホルモン薬(フェソロデックス)にバーセニオを併用したグループと、フェソロデックスとプラセボ(偽薬)を使用したグループと効果を比較。

【結果】

バーセニオ併用グループでは、無増悪生存期間中央値(進行せずに生存していた期間の平均)が16.4か月。バーセニオを併用しなかったグループでは9.3か月。

臨床試験2

【患者さんの状態】

ホルモン療法を受けていたが進行し、その後抗がん剤治療を1~2回受けた人(132人)。

【試験の内容】

バーセニオを単独で投与

【結果】

全奏効率が19.7%、奏功期間が8.6カ月という結果。既存の薬の投与を受けた方でも効果があることが示された。

※奏効率とは:ある治療法を患者に用いた際、その治療を実施した後にがん細胞が縮小もしくは一定期間消滅した患者の割合を示したもの。

※奏功期間とは:効果が示された期間の平均値。

臨床試験3

【患者さんの状態】

閉経後かつ、術前・術後ホルモン療法を初めて受ける人(493人)

【試験の内容】

ホルモン薬「アナストロゾールまたはレトロゾール」とバーゼニオの併用投与。

【結果】

ホルモン療法単独の場合、無増悪生存期間中央値は14.8か月だが、バーゼニオを併用することで28.2か月になった。


【サイト内 特設ページ】




がんに関する情報は、世の中に溢れています。

「何を信じていいのか分からない」と不安なら。

こちらのページに解決策があります。

がんを治すための「たった1つの条件」とは?.


バーゼニオの効果まとめ

試験1では、フェソロデックス(既存のホルモン剤)+バーゼニオ併用により、抗がん剤を使用せずに「ホルモン療法の効果が薄くなった場合の二次治療」が可能になった、というところが特徴的だといえます。

試験2では、既存のホルモン療法、抗がん剤治療を受けてきた人に対しても(投薬に対してある程度の耐性ができてしまった場合でも)、バーゼニオを使うことで改善が期待されることが分かったことが重要です。

また、同じタイプの先発薬「イブランス」は単独での効果が確認されていませんが、バーゼニオは単独でも効果が見込める、と分かったことも画期的な情報だといえます。

試験3では、閉経後の患者さんに対して、初回のホルモン療法を単独で行うよりも、バーセニオを併用することで長く効果を持続させることができた、ということがポイントです。

バーゼニオの副作用

最も頻度が高く、影響がある副作用は「下痢」です。

臨床試験ではバーゼニオを使用すると、81%の人に下痢が起きるという報告があります。この半数は軽度の下痢ということですが、逆にいえば厳しい下痢の状況が半数の人に起きるということがいえます。

うち、2.3%の人が下痢によって投薬を中止したというデータがあります。

次に影響の高い副作用は「好中球(白血球の1つ)の減少」です。

重度(グレード3以上)の好中球減少が起きる可能性は、20%。この状況になると投薬を休止せざるを得なくなります。

その他、発生する可能性がある副作用としては、悪心、腹痛、感染症、疲労、赤血球数の減少(貧血)、食欲減退、嘔吐、頭痛があると報告されています。

 

・・・・・・・・・・

 

がんに関する情報は、世の中に溢れています。

そのなかで、外してはいけない重要なポイントは1つだけです。

詳しくはこちらのページで。

 

がんを治すための『たった1つの条件』とは?

 

本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

最初の一歩は『治すためのたった1つの条件』を知ることからです。

\ 無料ガイドブック、プレゼント中 /

がんを治すための「たった1つの条件」とは?

経験15年以上。プロのアドバイザーによる徹底解説。

闘病ブログはとても参考になると思います。
にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村

サポートを受けた患者さんの声

大腸がん(腹膜播種)遠藤さん|患者さんの声

遠藤です。 お世話になっております。 先週4/10(金)に両親と、妻との4人で病院へ行き、担当医に会ってきました。 本村さんが言われていたように、話がどういった展開になるか、少々心配していましたが、私たち子供が立ち会ったことも功を奏したのか、担当医は明朗に現在の状況を説明してくれました。 ガンの転移であるのかについては、今までの抗がん剤治療での経過の中で、部位が多少なりとも小さくなっていることにより、ガンであると判断するしかない、更に突き詰めるには、やはり腹腔鏡手術・開腹手術を行うしかないが、前回母が手術 ...

続きを読む

直腸がん(手術後経過)桑島さん|患者さんの声

長い間本当にありがとうございました!!! 昨年10月にご相談をしてから、早くも6ヶ月が過ぎました。 昨年1月に大腸がん(直腸)の再発に始まり、手術をし人工肛門にするか、肛門の温存又は経過観察にするべきか、悩み迷い、先生のアドバイスを受けました。 結果経過観察を選び、4月1日に6ヶ月目の検査を受診しました。 検査結果担当医より「良かったですね。肝臓に転移も無く、術後も綺麗ですね。」と先生の笑顔を初めて拝見しました。 私もとても嬉しかったです。10月の検査予約をして参りました。 本村先生へのお礼とご報告が遅く ...

続きを読む

子宮体がん(肝臓転移あり5㎜以下で2個~4個)佐藤さん|患者さんの声

(1)患者は私本人です (2)48歳 (3)北海道○○市 (4)肝臓癌 (5)10/23、CT検査。多分再発だろうと医師に言われました。 (6)2012年婦人科で「子宮内膜増殖症 異型」と診断され、ガンに移行するタイプなので設備の整っている病院を紹介され、そこで検査の結果、初期の子宮体癌と診断されました。 (7)2012年子宮、卵巣、リンパ節手術 半年位は、毎月血液検査、その後3ヵ月ごとになりました。CT検査半年ごと。今年の7月のCT検査で、微かな影(?)のようなものが認められ、10月にもう一度CT検査を ...

続きを読む

スキルス胃がん(手術前)本間さん|患者さんの声

本村さま お返事ありがとうございました。 本村さんのおっしゃる通り、知識をしっかり身につけようと思います。誰に聞けば良いのかわからない質問にまで丁寧に答えてくださり、ありがとうございます。 先日両親にガイドブックを渡しました。がんのことを家族で勉強したいと思います。これからもよろしくお願いします。 本間 【続き】 こんばんは。先日はメールをありがとうございました。 本村さんのおっしゃる通りでした。 それでも諦めきれず、以前から気になっていた食事療法の本を出されている先生のクリニックへ。 検査結果の資料一式 ...

続きを読む

肺がん(ステージ4)堀内さん|患者さんの声

本村さん こんばんわ 報告ですが○○病院の緩和病棟(外来)に行ってきました。とにかく今の吐き気が辛い事などを伝えましたが、大変親切に対応いただきました。 ○○病院の話も聞きたい旨を伝えましたが、快く賛成頂きました。結果的には、新しい吐き気止めを頂きました。(本村さんのおっしゃるとおりでした。) その薬を妻が飲み、吐き気はなくなったようです。本日(金曜日)、体調が良く吐き気がないので出社して経理の仕事をこなしていました。 ただ、車で30分。会社に着いてすぐもどしました。また退社寸前まで元気でしたが、帰る車内 ...

続きを読む

人気の記事

1

私(本村ユウジ)は身内をがんで亡くしてから、プロとして10年以上活動している、がん治療専門のアドバイザーです。

このページでは、がんを治すための「たった1つの条件」について明らかにしています。

2

標準治療(手術、放射線、化学療法)を批判する意見は多く、書籍も多く出版されています。 特に問題視されることが多いのが、抗がん剤などの薬物を使う「化学療法」です。 ...

3

2019年6月1日より、がんゲノム医療に関する「がん遺伝子パネル検査」が保険適応となりました。 テレビのニュースなどでは「がんゲノム医療が保険適応に」などとテロ ...

4

日本で最初に免疫チェックポイント阻害剤が使われたのは「2014年7月にメラノーマで承認されたオプジーボ(ニボルマブ)。 それ以来、様々な免疫チェックポイント阻害 ...

5

近年、話題になっている「がんゲノム医療」とは何か、というテーマの記事です。 専門用語、難解な言葉が登場しやすく「いまいち、理解できない」という人が多いので、でき ...

-07.乳がん
-

© 2025 がん治療専門のアドバイザー 本村ユウジ公式サイト・ブログ