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15.頭頸部のがん

【2025年最新版】上咽頭がんの抗がん剤治療と使用される薬。標準プロトコールから最新エビデンスまで徹底解説

上咽頭がんの抗がん剤治療

上咽頭がん(Nasopharyngeal Carcinoma:NPC)は、鼻の奥(上咽頭)に発生する頭頸部がんの一種で、世界的には東南アジアに多いものの、日本でも年間400〜500例ほど報告されています。

飲酒・喫煙よりもEBウイルス(EBV)感染との関連が深いこと、解剖学的に手術が困難で化学放射線療法(CRT)が治療の主軸になることが大きな特徴です。加えて、頸部リンパ節や遠隔転移を伴った進行例が多く、「上咽頭がん抗がん剤治療」「上咽頭がん薬」の最適化は長期生存に直結します。


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上咽頭がん抗がん剤治療の役割

1. 根治目的(局所進行ⅠIB〜ⅣB期)

強度変調放射線治療(IMRT)とシスプラチン(CDDP)同時併用が標準。CDDPは放射線感受性を高め、局所制御率を向上させます(病期Ⅲ・ⅣA期で5年生存率約70〜80%)。

2. 再発・遠隔転移例(RM-NPC)

プラチナ併用化学療法または免疫療法で延命・症状緩和を図ります。特にゲムシタビン+シスプラチン(GP療法)は進行再発NPCの第一選択として確立されています。

3. 導入化学療法・補助化学療法

腫瘍縮小と遠隔転移抑制を目的に、放射線前後でTPF(ドセタキセル+CDDP+5-FU)やGPが用いられます。最近の第III相試験では補助GP療法がPF(5-FU+CDDP)より有効性を示しました。

主要な上咽頭がん薬一覧と作用機序

プラチナ系

  • シスプラチン(CDDP):DNA架橋形成でアポトーシス誘導。CRTの基幹薬。
  • カルボプラチン(CBDCA):腎機能低下例や高齢者で代替。

代謝拮抗薬

  • フルオロウラシル(5-FU):チミジル酸合成阻害によりDNA合成を抑制。
  • ゲムシタビン(GEM):DNA鎖伸長を阻害。CDDPとの併用で標準治療に。

タキサン系

  • ドセタキセル:微小管安定化により分裂停止。TPF導入療法で使用。
  • パクリタキセル:ドセタキセル同様、再発例や感受性予備評価に応用。

抗腫瘍抗生物質・アントラサイクリン系

  • エピルビシン:DNA 二本鎖切断誘導。古典的BEP療法の一翼。
  • ブレオマイシン:酸素ラジカル生成でDNA切断。BEP療法で歴史的に用例。

免疫チェックポイント阻害薬(ICI)

  • ニボルマブ・ペムブロリズマブ:抗PD-1抗体。プラチナ抵抗性RM-NPCで奏効率約20〜30%。
  • トリパリマブ:中国発の抗PD-1抗体。化学療法併用でPFS延長(HR 0.41)。

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標準的な化学放射線療法プロトコール

① 同時併用(Concurrent CRT)

IMRT+週次CDDP(40 mg/m2×6〜7週)または3週毎CDDP(100 mg/m2×3回)。急性期に粘膜炎・嚥下障害が高率。

② 導入化学療法 → 同時併用

TPF(ドセタキセル75 mg/m2+CDDP75 mg/m2+5-FU750 mg/m2×4日)を2〜3コース後、IMRT+CDDPへ。遠隔転移率を有意に低減。

③ 補助化学療法

IMRT+CDDP終了後にGPまたはPFを2〜3コース。最近の報告ではGPがPFより3年PFSを有意に改善(85.3% vs 78.2%)。

再発・転移上咽頭がんに対する最新治療

GP療法(GEM+CDDP)のエビデンス

2016年の国際多施設第III相試験で、GP療法はPF療法より無増悪生存期間(PFS)中央値を7.0→29.1か月に延長し、全生存率(OS)も改善しました。これによりGPが第一選択となりました

免疫チェックポイント阻害薬の位置づけ

プラチナ併用歴のあるRM-NPCではICI単剤(ニボルマブ、ペムブロリズマブ)がORR 20〜26%、病勢コントロール率最大58%を示し、安全性も良好です。さらに、ICI+化学療法(例:トリパリマブ+GP)が一次治療でPFSを大幅延長することが報告されています。

副作用マネジメントと生活の質(QOL)

上咽頭部は唾液腺や味蕾を含むため、CRTに伴う口腔粘膜炎・味覚障害・唾液腺機能低下が課題です。低出力レーザー照射や味覚リハビリ、歯科的口腔ケアでQOLを維持する取り組みが推奨されます。またCDDPによる腎障害・難聴、GEMによる骨髄抑制には定期的な血液・聴力・腎機能モニタリングが不可欠です。

今後の展望:分子標的・ウイルス指向治療

EBV抗原を標的としたテーラーメイドワクチンや、EBV DNAモニタリングによる「ctDNAガイド治療」の臨床試験が進行中です。また、陽子線・重粒子線など高精度放射線は正常組織を温存しつつ局所制御率を高める可能性が期待されています。

まとめ

上咽頭がん治療は「放射線+抗がん剤」が柱であり、特にCDDPベースCRTとGP療法がエビデンスに裏付けられた中心戦略です。免疫チェックポイント阻害薬の台頭により治療選択肢はさらに拡大しており、個々の病期・全身状態・EBV DNA量を踏まえたパーソナライズド治療こそが今後の鍵となるでしょう。

参考文献・出典

 

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がんを治すための『たった1つの条件』とは?

 

本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

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