08.子宮頸がん

子宮頸がんが転移しやすい部位と再発・転移の場合の治療法

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子宮頚がんの初回治療後、再発・転移が見つかるまでの期間と割合(全再発転移中)は、治療後1年間以内約40~50%、2年以内約50~60%、5年以内80~90%です。

全再発症例の約90%が5年以内です。

なお、子宮頸がんの場合、最も起こりやすいのが、骨盤内の局所再発です。

子宮を残す手術を受けたときは子宮頸部に、子宮を切除したときは膣を切除した端の部分(断端)のほか、膀胱や直腸、骨盤内のリンパ節や骨盤壁などに起こります。

遠隔転移しやすい場所は、肺、肝臓、骨盤から大動脈リンパ節、骨、脳などです。

骨盤内に再発するケースが多いのですが、ときには骨盤内・骨盤外両方へ再発するケースもあります。

子宮頸がんが遠隔転移した場合の治療方針

子宮と周辺の臓器を切除しても、がん細胞を完全に取り除くことはできません。

原則的に手術は行われず、患者さんのQOL(生活の質、生命の質)の向上を目的とし、痛みを少しでも和らげたり、少しでも快適に過ごすことができるための治療が行われます。

方法としては、全身化学療法や放射線療法が行われます。

子宮頸がんに対してはプラチナ製剤(シスプラチンなど)が効果があることがわかっているので、一般にシスプラチンと他の抗がん剤を組み合わせる治療を行います。

抗がん剤はふつう、全身に薬がいきわたるように静脈などに投与します。

そのほかに、抗がん剤が子宮のがんを効果的に攻撃するように子宮動脈に直接、薬を投与する動注法も試されています。

例外的に、腸または腸間膜に転移したがんによって腸閉塞を起して便の通過障害が生じた場合は、その部分を切除する手術が行われることはあります。

子宮頸がんが転移したときの具体的な治療法

子宮頸がんが転移したケースにも最近は化学療法を先行し、有効であればその後に手術、放射線照射を行うという治療法が試みられています。

欧米では、化学療法と放射線療法を同時に行う治療法がⅢb~Ⅳa期の標準療法になりつつあります。

ただし、これは放射線照射単独よりも延命できるということであり、根治を目指す治療法ではありません。

この場合の放射線照射は、単独で行うものと同じですが、同時に行う化学療法は、通常どおり行うと副作用が強く出るため、注意が必要です。

緩和療法

子宮頸がんは進行すると骨盤に転移し、強い痛みが生じます。また腸に転移したがんが大きくなると腸閉塞を起こします。尿管が圧迫され、尿が出にくくなることもあります。膣からの出血も見られます。

このような症状は、骨盤付近に放射線を照射することでやわらげることができます。

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本村ユウジ
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