08.子宮頸がん

子宮頸がんのクラス分類からステージ分類までの流れ

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20代の女性でも発症することのある子宮頸がんは、初期にはほとんど症状がないだけに、検診で行われる「細胞診」を受けることでしか早期発見の可能性はありません。結果は細胞の形態によって以下のようにクラス分類されています。

■子宮頸がんのクラス分類

・クラスⅠ
正常。

・クラスⅡ
症はあるが正常細胞。

・クラスⅢa
軽度の異形成の細胞がある。

・クラスⅢb
高度の異形成の細胞がある。前がん病変。

・クラスⅣ
上皮内がん。がん病期分類のステージ0期がんが想定される。

・クラスⅤ
浸潤がん。がんの病期分類のステージⅠa期以上が想定される。

今までは、クラスⅢ以上は婦人科でより詳しい検査を行っていました。しかし現在は世界の標準的様式となっている「ベセスダシステム」に分類方法は移行しています。

■ベセスダシステムによる細胞診結果とその取り扱い

①NILM(従来のクラスⅠ、Ⅱ)
「異常なし」毎年の定期検診を受ける。

②ASC-US(従来のクラスⅡ、Ⅲa)
「軽度の扁平上皮内病変の疑いがある」すぐにヒトパピローマウイルス(HPV)検査をし、陰性の場合は1年後に細胞診を行う。陽性の場合はコルポ診(コルポスコープという拡大鏡での診察)と生検(組織診)を行う。

③ASC-H(従来のクラスⅢa、Ⅲb)
「高度の扁平上皮内病変の疑いがある」すぐにコルポ診と生検を行う。

④LS-L(従来のクラスⅢa)
「HPV感染、軽度の異形成がある」すぐにコルポ診と生検を行う。

⑤HS-L(従来のクラスⅢa、Ⅲb、Ⅳ)
「中等度、高等度の異形成や上皮内がんが疑われる」すぐにコルポ診と生検を行う。

⑥SCC(従来のクラスⅤ)
「子宮頸がんの80%を占める扁平上皮がんが疑われる」すぐにコルポ診と生検を行う。

このほか⑦~⑩に子宮頸がんの20%を占める腺がん系が入っています。

このあとは基本的に対応(治療法(がきめられています。がんが疑われる場合、次の精密検査は、「コルポ診」と「組織診(生検)」になります。コルポ診はコルポスコープという拡大鏡を使って子宮頸部の表面を詳しく調べる方法です。その後、組織診を行います。これは病変部など疑われる部分数か所から切除鉗子を使って組織を採ってくる検査です。

細胞診では肉眼的には分からないので、組織を採ってがんがどれくらい浸潤しているか調べます。粘膜の表面にある上皮内がんであれば、そこだけ切除すれば良いという状態もあります。

一方、肉眼的に子宮頸がんと分かる場合はさらに検査は続き、「CT(コンピュータ断層撮影)検査」「MRI(磁気共鳴断層撮影)検査」を行います。これによりがんの大きさ、深達度、転移の有無が分かり、手術ができるかどうかを判断することになります。

そして、子宮頸がんのステージ(病期)が診断されることになります。ステージは0期からⅣb期まで11に分類されている。

■子宮頸がんのステージ

・0期
子宮頸部の上皮内にとどまっているきわめて早期のがん。

・Ⅰa1期
子宮頸部にがんがとどまり深さが3ミリ以内で広がりが7ミリを超えないもの。

・Ⅰa2期
深さが3ミリを超えるが5ミリ以内で、広がりが7ミリを超えないもの。

・Ⅰb1期
子宮頸部にがんがとどまり病巣が4センチ以内のもの。

・Ⅰb2期
子宮頸部にがんがとどまり病巣が4センチを超えるもの。

・Ⅱa期
がんが子宮頸部を超えて膣壁に広がっているが、骨盤の下3分の1には達していない。

・Ⅱb期
がんが子宮を支える子宮傍組織に広がっているが、骨盤壁には達していない。

・Ⅲa期
がんが膣壁の下3分の1を超えるが骨盤壁までは達していない。

・Ⅲb期
がんが骨盤壁にまで達している。

・Ⅳa期
膀胱や直腸の粘膜へがんが広がっている。

・Ⅳb期
がんが骨盤を超えて、肺のような遠隔臓器に転移(遠隔転移)している。

このステージが治療法決定の大きな柱となります。

以上、子宮がんについての解説でした。

がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

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「がんの研究と、患者さんのサポート」を2008年から続けています。現在まで、3,000名を超えるがん患者さんやご家族をサポートしてきました。詳しいプロフィールはこちら。

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