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07.乳がん

【2025年更新】乳がんの5つのタイプとは?分類完全ガイド〜ルミナル型から治療方針まで分かりやすく解説


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乳がんのサブタイプ分類とは

乳がんは単一の疾患ではなく、がん細胞の性質によって複数のタイプに分類されます。この分類は「サブタイプ分類」と呼ばれ、2009年にザンクトガレン国際乳がん学会で提唱されました。がん細胞の性質を詳しく調べることで、患者さん一人ひとりに最適な治療を選択する「個別化治療」が可能になりました。

サブタイプ分類では、主に3つの要素を調べます。ホルモン受容体(エストロゲン受容体とプロゲステロン受容体)の有無、HER2タンパクの有無、そしてKi-67というがん細胞の増殖能を示すマーカーの値です。これらの検査結果に基づいて、乳がんは5つのタイプに分類されます。

2022年のNCD乳がん登録データによると、日本国内1,339施設の乳がん症例10万2,453例では、エストロゲン受容体陽性率は78.7%、プロゲステロン受容体陽性率は69.4%、HER2陽性率は12.8%でした。

乳がんの5つのタイプと特徴

ルミナルA型(最も多いタイプ)

ルミナルA型は乳がん患者さんの約5割を占めるタイプで、ホルモン受容体陽性、HER2陰性、Ki-67が低値(14%未満)という特徴があります。増殖能力が低いルミナルAタイプは、典型的なホルモン受容体陽性乳がんといえます。

このタイプの乳がんは、がんは元の細胞に近い顔をしている(高分化型)ほどタチがよいといわれます。ルミナルA型は分化度も高く、全般的にがんとしてはおとなしいタイプです。女性ホルモンを養分として増殖するため、ホルモン療法が推奨されます。

術後10年で約5%に再発が見られますが、他のタイプと比較して予後は良好とされています。

ルミナルB型HER2陰性(治療方針の判断が重要)

ルミナルB型HER2陰性は、ホルモン受容体陽性、HER2陰性、Ki-67が高値(14%以上または20%以上)のタイプです。ルミナルB型はホルモン受容体陽性で、HER2発現が陽性のタイプとHER2陰性で、核グレードやKi-67の数値が高いタイプのものが含まれます。

このタイプはルミナルAタイプと同様にホルモン療法が効果的ですが、ルミナルAタイプに比べて増殖能力が高いため、多くの場合ホルモン療法に加えて化学療法も行います。術後10年で約15%に再発するとされ、ルミナルA型よりも再発率が高くなります。

最近では、オンコタイプDX検査によって、化学療法が有効で必要かどうか調べることができるようになりました。この検査により、不要な化学療法を避けることができるようになっています。

ルミナルB型HER2陽性(複数治療の併用)

ルミナルB型HER2陽性は、ホルモン受容体陽性かつHER2陽性のタイプです。このサブタイプはホルモン受容体とHER2のどちらも陽性であるため、ホルモン療法と抗HER2療法ともに効果が期待できます。

治療では、ホルモン療法、化学療法、抗HER2療法の3つを組み合わせて行います。抗HER2療法を行う場合には、化学療法を併用することが推奨されています。複数の治療法を併用することで、治療効果の向上が期待できます。

HER2型(分子標的薬が有効)

HER2型は、ホルモン受容体陰性、HER2陽性のタイプです。乳がん全体の10%程度を占めます。以前は非常にタチが悪いといわれていましたが、いまはこのタイプに効くトラスツズマブができたので、かなり治療成績がよくなりました。

このタイプにはホルモン療法は効果がありませんが、抗HER2療法(トラスツズマブなどの分子標的薬)と化学療法の併用により、治療成績は大幅に改善しました。手術後10年で約10%の再発率とされています。

トリプルネガティブ型(治療が困難な難治性タイプ)

トリプルネガティブ型は、ホルモン受容体陰性、HER2陰性のタイプで、乳がん全体の15%程度を占めています。どの受容体も持たないトリプルネガティブ型です。このタイプは、ホルモン剤もトラスツズマブも効かないため、治療がむずかしい乳がんといわれています。

トリプルネガティブ乳がんは他の乳がんに比較してよりアグレッシブで、予後不良であり、これらはトリプルネガティブ乳がんを標的とする治療薬が少ないことが関与しています。手術後10年で約25%(4分の1)の再発率と、最も再発率が高いタイプです。

ただし、近年では治療選択肢が広がっており、トリプルネガティブ乳がんの場合は免疫チェックポイント阻害薬を使うこともあります。また、抗体薬物複合体などの新しい治療薬の開発も進んでいます。


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日本人女性における乳がんタイプの割合

サブタイプ 割合 10年再発率 特徴
ルミナルA型 約50-55% 約5% 最も予後良好
ルミナルB型 約24% 約15% 化学療法を併用することが多い
HER2陽性型 約8-10% 約10% 分子標的薬で治療成績が改善
トリプルネガティブ型 約7-15% 約25% 最も治療が困難

最も日本人に多いのがルミナルA型とB型で、合わせると約75-80%程度になります。この2つのタイプは女性ホルモンが関与するため、ホルモン療法が治療の中心となります。

タイプ別の治療方針

ルミナルA型の治療

ルミナルA型の治療は、基本的にはホルモン療法が中心となります。閉経前はタモキシフェン+LH-RHアゴニスト製剤、閉経後はアロマターゼ阻害薬を使用します。

化学療法については、現在、ルミナルA型に対する薬物療法は、化学療法をオミットする方向に進んでいます。このタイプには化学療法が不要だった人がかなり混じっていることがわかってきたからです。リンパ節転移が4個以上ある場合など、再発リスクが高い場合にのみ化学療法の追加が検討されます。

ルミナルB型の治療

ルミナルB型の治療は、ホルモン療法に加えて化学療法を併用することが多くなります。ルミナルB症例では抗癌剤や分子標的薬(CDK4/6阻害薬)の追加が行われることもあります。

最近、リンパ節転移が多くみられた患者さんの術後ホルモン療法に、CDK4/6阻害薬である「アベマシクリブ」という分子標的薬を加えることで予後が改善することが明らかになり、用いられるようになりました。

HER2陽性乳がんの治療

HER2陽性乳がんの治療は、20年以上前にトラスツズマブが臨床導入されたことで、HER2陽性乳がん患者の予後は劇的に改善されました。

現在の標準治療では、抗HER2療法を2剤用いる併用療法(dual-HER2 blockade)は、リンパ節転移陽性例の予後を改善することが示され、トラスツズマブとペルツズマブの併用療法が行われています。

HER2陽性乳がんである「HER2型」と「ルミナルB型(HER2陽性)」は、もともと悪性度が高く、増殖の速いがんとして知られていました。しかし近年、化学療法に抗HER2療法を組み合わせることにより、治療成績が大きく改善しています。

トリプルネガティブ乳がんの最新治療

トリプルネガティブ乳がんの治療は、化学療法が中心となりますが、近年新しい治療選択肢が登場しています。

免疫チェックポイント阻害薬があります。乳がんに適応がある免疫チェックポイント阻害薬としてはペムブロリズマブ(キイトルーダ®)、アテゾリズマブ(テセントリク®)などが登場し、トリプルネガティブ乳がんの予後改善が期待されているところです。

さらに、あらたな機序のTROPタンパクを標的とした抗体薬物複合体であるサシツズマブ ゴビテカン(トロデルビ®)が9月に承認されました。これらの新薬により、トリプルネガティブ乳がんの治療選択肢は確実に広がっています。

分子標的薬ハーセプチンの役割と効果

ハーセプチン(トラスツズマブ)は、がんの細胞表面のHER2と呼ばれるタンパク質だけに作用して、がん細胞の増殖を阻害する分子標的薬です。

乳がんの患者さんの5~6人に1人くらい(15~20%)がHER2陽性で、このタイプにハーセプチンは有効です。当初ハーセプチンは転移性乳がんの治療薬でしたが、2008年から再発を防ぐ術後補助療法として標準治療になりました。そして、2011年からは術前療法に使う薬としても認められています。

ハーセプチンは単独で使うのではなく、抗がん剤と併用することが基本です。手術前後にトラスツズマブか、トラスツズマブ+ペルツズマブを抗がん薬と組み合わせる治療を行うことで、再発する危険性が半分近くに抑えられます。

副作用としては、トラスツズマブの重要な副作用として心臓機能の低下(100人に2~4人くらい)や呼吸器障害があります。そのため、治療前と治療中は定期的な心臓機能検査が勧められています。

最新の治療トレンドと今後の展望

個別化治療の進歩

乳がん治療は、がん細胞の性質に基づいた個別化治療が主流となっています。このサブタイプ分類により薬物療法の効果を予測できるようになりました。これによって、効果の低い治療を避け、患者さんに最適な治療を選択できるようになりました。

新薬の開発状況

トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd、商品名:エンハーツ)が、米国食品医薬品局(FDA)より、化学療法未治療のホルモン受容体(HR)陽性かつHER2低発現またはHER2超低発現の転移/再発乳がんに承認されたことが2025年1月に発表されました。

また、抗体薬物複合体には、HER2に対する「トラスツズマブ デルクステカン」とTROP2に対する「ダトポタマブ デルクステカン」があります。これらの薬剤により、従来治療困難だった患者さんにも新たな治療選択肢が提供されています。

治療成績の向上

サブタイプ別の適切な治療により、多くの患者さんで良好な予後が期待できるようになっています。

病期4(ステージ4)(初診時既に遠隔転移のある)乳癌であっても、手術を行い、適切な治療を続けることができればトリプルネガティブ乳癌以外は長期生存が得られるようになってきています。


参考文献・出典

  1. ルミナルタイプの乳がんの治療法についての概略 - 乳がんセミナー
  2. 乳がんのサブタイプ別治療戦略 | ファーマスタイル | m3.com
  3. 乳がんの進行期と性質 - 乳がんセミナー
  4. 最適な治療を提供し、多様なニーズにも対応 - 国立がん研究センター
  5. 乳がんのサブタイプ | 薬物療法の考え方 | 専門医が解説する乳がん治療
  6. 乳がんサブタイプ別治療成績 - 那覇西クリニック
  7. 乳がんの薬物療法 | NPO法人キャンサーネットジャパン
  8. 乳がんを知ろう - 乳がんは増えている? | ピンクリボン運動
  9. 乳がん 治療:国立がん研究センター がん情報サービス
  10. T-DXd、米国で化学療法未治療のHER2低発現/超低発現の乳がんに承認取得|医師向け医療ニュースはケアネット

 

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本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

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