02.がんについて

がん治療で使われる「副作用を軽減するための薬」

がん治療で使われる抗がん剤以外の薬

がんの薬物療法では、がんそのものをたたく抗がん剤や分子標的薬、ホルモン剤以外にも、さまざまな薬が使われています。その多くは、抗がん剤治療によって起こる副作用対策として用いられます。

このように、薬物療法や放射線療法などによって起こるさまざまな問題に対する治療を、「支持療法」といいます。

近年、支持療法が進歩し、薬の副作用による苦痛にそれほど悩まされることなく、薬物療法を受けられるようになってきました。がんの薬物療法の進歩の陰には、支持療法の発達も大きく関係しています。

■副作用を軽減するための薬

多くの抗がん剤では、これまでの臨床試験などから、あらかじめどんな副作用が起こるか分かっています。そこで抗がん剤を投与する前に、前処置として副作用を緩和、あるいは予防するために薬を投与します。これを「前投薬」といいます。予想される副作用によって、さまざまな薬が用いられます。

例えば、タキサン系のパクリタキセルでは、アレルギー症状の予防にステロイド薬のデキサメタゾン、抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミン、H2ブロッカーを投与することが義務付けられています。

吐き気に対しては制吐剤の前投薬で予防します。アプレピタント、パロノセトロンなどの新しい制吐剤も登場しています。プラチナ製剤などが引き起こす強力な吐き気に対しても、従来の制吐剤よりも吐き気を抑える作用が強いとされます。

このように副作用のために有効な薬を十分に使えないということがないよう、副作用に対してはさまざまな対策が講じられています。

■治療薬も兼ねるステロイド薬

ステロイド薬はアレルギーを予防する支持療法としても重要な薬ですが、抗がん剤と組み合わせた併用療法として使われることもあります。

例えば、デキサメタゾンは炎症を抑える作用のほかに、がん細胞の自死(アポトーシス)を促す作用もあることから、多発性骨髄腫などでは多剤併用療法の1剤として用いられています。

その一方で、アナフィラキシー・ショックの予防や抗がん剤による副作用(吐き気・おう吐)を抑える作用があり、支持療法としても欠かせない薬です。同じくプレドニゾロンも、血液がん(悪性リンパ腫など)の治療薬としてよく用いられます。

■主な投薬の種類

・ステロイド薬
デキサメタゾン(製品名デカドロン)、プレドニゾロン(製品名ソルメドロール)
アナフイラキシ一・ショックの予防など

・抗ヒスタミン薬
ジフェンヒドラミン(製品名レスカルミン、レスミン)
アナフィラキシ一・ショックの予防

・H2ブロッカー
シメチジン(製品名タガメット)、ファモチジン(製品名ガスター)、ラニチジン(製品名ザンタック)
胃腸障害の予防、アナフィラキシ-・ショックの予防

・5-HT3受容体拮抗薬/NK1受容体拮抗薬
トロピセトロン(製品名ナボバン)、グラニセトロン(製品名カイトリル)、パロノセトロン(製品名アロキシ)など/アプレピタント(製品名イメンド)
抗がん剤の副作用による吐き気・おう吐を予防

・G-CSF製剤
ナルトグラスチム(製品名ノイアップ)、フィルグラスチム(製品名グラン)、レノグラスチム(製品名ノイトロジン)
好中球減少の予防

以上、がん治療で副作用対策に使われる薬についての解説でした。

がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

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