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「プロのがん治療専門アドバイザー」本村ユウジです。
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子宮体がんのステージ分類と治療方針の基本
こんにちは。がん治療専門アドバイザー、本村ユウジです。
子宮体がんと診断された患者さんにとって、ステージ(進行期)の判定は今後の治療方針を決める重要な要素となります。
ステージによって標準治療が異なり、手術の範囲や追加治療の必要性も変わってきます。
子宮体がんは子宮の内側を覆う子宮内膜から発生するがんで、日本では年間約17,000人が新たに診断されています。早期発見が可能ながんであり、ステージⅠ期での発見率は約70%と比較的高い特徴があります。
この記事では、子宮体がんのステージ分類の詳細と、各ステージにおける標準的な治療法、さらに治療に伴う副作用や後遺症について解説します。治療選択の際の思考整理に役立てていただければと思います。
子宮体がんのステージ分類システム
子宮体がんのステージ分類は、国際産婦人科連合(FIGO)の基準に基づいて行われます。2023年に改訂された最新の分類では、がんの広がり、深さ、転移の有無によって0期からⅣ期まで細かく分類されています。
ステージ0期:子宮内膜異型増殖症
ステージ0期は、厳密にはがんの前段階である子宮内膜異型増殖症の状態を指します。がん細胞の特徴を持つ異常な細胞が子宮内膜に存在しますが、まだ浸潤していない段階です。転移のリスクはほぼありません。
ステージⅠ期の詳細分類
ステージⅠ期は、がんが子宮体部にとどまっている状態で、筋層への浸潤の深さによってさらに細分化されます。
| 分類 | がんの広がり | 5年生存率 |
|---|---|---|
| Ⅰa期 | 子宮内膜のみ、または筋層浸潤が1/2未満 | 約95% |
| Ⅰb期 | 筋層浸潤が1/2以上 | 約90% |
筋層への浸潤が深いほど、リンパ節転移のリスクが高まります。Ⅰa期では約3-5%、Ⅰb期では約15-20%のリンパ節転移率が報告されています。
ステージⅡ期の特徴
ステージⅡ期は、がんが子宮頸部に及んでいる状態です。2023年の改訂により、頸部間質への浸潤の有無で分類されます。
子宮頸部への広がりは、手術時の摘出範囲を決める重要な判断材料となります。頸部間質に浸潤している場合、より広範囲の切除が必要になります。
ステージⅢ期の複雑な病態
ステージⅢ期は、がんが子宮外に広がっているものの、骨盤内にとどまっている状態を指します。
| 分類 | がんの広がり |
|---|---|
| Ⅲa期 | 子宮漿膜や卵巣・卵管への転移、または腹水中のがん細胞陽性 |
| Ⅲb期 | 膣または子宮傍組織への転移 |
| Ⅲc1期 | 骨盤リンパ節への転移 |
| Ⅲc2期 | 傍大動脈リンパ節への転移 |
ステージⅢ期の5年生存率は約60-70%で、リンパ節転移の範囲によって予後が変わります。
ステージⅣ期の進行状態
ステージⅣ期は最も進行した状態で、がんが骨盤を越えて広がっています。
Ⅳa期では膀胱や直腸の粘膜にがんが浸潤し、Ⅳb期では肺、肝臓、骨など遠隔臓器への転移が認められます。Ⅳb期の5年生存率は約15-20%と報告されています。
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ステージ0期・Ⅰ期の標準治療
ステージ0期の治療選択
子宮内膜異型増殖症に対しては、単純子宮全摘出術が標準治療となります。開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術のいずれかで実施されます。
ただし、妊娠を希望する若年患者さんの場合、ホルモン療法(黄体ホルモン療法)による子宮温存治療が選択肢となります。メドロキシプロゲステロン酢酸エステル(MPA)を6ヶ月程度投与し、3ヶ月ごとに子宮内膜組織検査で効果を確認します。
子宮温存療法の成功率は約70-80%ですが、治療後も定期的な経過観察が必要です。
ステージⅠ期の手術療法
ステージⅠ期の標準治療は、単純子宮全摘出術または準広汎子宮全摘出術に、両側付属器(卵巣・卵管)切除術を組み合わせた手術です。
手術時には骨盤リンパ節の評価も行います。センチネルリンパ節生検という方法で、転移の可能性が高いリンパ節を特定し、必要最小限のリンパ節郭清で済ませる試みが広がっています。
手術方法は患者さんの状態や施設の体制によって選択されます。
| 手術方法 | 入院期間 | 特徴 |
|---|---|---|
| 開腹手術 | 10-14日 | 視野が広く確実な手術が可能 |
| 腹腔鏡手術 | 5-7日 | 傷が小さく回復が早い |
| ロボット支援手術 | 5-7日 | 精密な操作が可能で出血量が少ない |
術後補助療法の判断基準
ステージⅠ期でも、がんの組織型やグレード(分化度)、筋層浸潤の深さなどのリスク因子によって、術後補助療法が推奨される場合があります。
高リスク因子として以下が挙げられます。
・組織学的グレード3(低分化型)
・深い筋層浸潤(1/2以上)
・脈管侵襲陽性
・類内膜腺がん以外の組織型
これらの因子がある場合、術後化学療法や放射線療法の追加が検討されます。化学療法ではパクリタキセルとカルボプラチンの併用療法(TC療法)が標準的です。
ステージⅡ期・Ⅲ期の標準治療
ステージⅡ期の手術アプローチ
ステージⅡ期では、準広汎子宮全摘出術または広汎子宮全摘出術が選択されます。子宮頸部への浸潤範囲に応じて、子宮周囲の組織(子宮傍組織)や膣の一部も切除します。
両側付属器切除と骨盤リンパ節郭清も標準的に実施されます。傍大動脈リンパ節郭清については、術中の迅速病理診断で骨盤リンパ節転移が確認された場合に追加されます。
術後は再発リスクに応じて、化学療法や放射線療法が追加されます。特に頸部間質への浸潤が深い場合、術後放射線療法の併用が推奨されます。
ステージⅢ期の集学的治療
ステージⅢ期では、手術可能な場合でも手術単独では再発率が高いため、術後補助療法が必須となります。
手術では腫瘍減量術の考え方が重要です。可能な限り目に見える腫瘍を摘出し、残存腫瘍量を減らすことで、その後の化学療法の効果を高めます。
術後化学療法の標準レジメンはTC療法で、3週間ごとに6サイクル実施します。投与スケジュールは以下の通りです。
| 薬剤 | 投与量 | 投与日 |
|---|---|---|
| パクリタキセル | 175mg/m² | 1日目 |
| カルボプラチン | AUC 5-6 | 1日目 |
放射線療法は、骨盤内の微小な残存病変に対して実施されます。外照射で骨盤全体に45-50Gyを照射し、必要に応じて腔内照射を追加します。
リンパ節郭清の意義と範囲
リンパ節郭清は、転移の有無を確認し、転移リンパ節を摘出する目的で行われます。骨盤リンパ節郭清では、外腸骨、内腸骨、閉鎖、総腸骨リンパ節を摘出します。
傍大動脈リンパ節郭清は、腎静脈レベルまで実施するのが標準です。郭清によって転移の正確な評価が可能になり、術後治療の選択に役立ちます。
ただし、リンパ節郭清にはリンパ浮腫などの合併症リスクがあります。近年、センチネルリンパ節生検によって郭清範囲を縮小する試みが進んでいます。
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ステージⅣ期の治療戦略
進行期における化学療法
ステージⅣ期では化学療法が治療の中心となります。TC療法が第一選択で、効果判定を行いながら治療を継続します。
治療効果が不十分な場合や再発時には、ドキソルビシンやイホスファミドなどの薬剤への変更が検討されます。最近では免疫チェックポイント阻害薬も使用されるようになってきました。
特にマイクロサテライト不安定性(MSI-High)やミスマッチ修復機能欠損(dMMR)のある腫瘍では、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)やドスタルリマブが効果を示すことが報告されています。
緩和的手術と放射線療法
ステージⅣ期でも、出血コントロールや疼痛緩和を目的とした手術が実施される場合があります。腫瘍からの出血が持続し貧血が進行する場合、子宮摘出術によって症状が改善されることがあります。
放射線療法も緩和目的で実施されます。骨転移による疼痛に対しては局所照射が有効です。また、脳転移に対しては全脳照射や定位放射線治療が選択されます。
最新の治療法と研究動向
分子標的治療薬の応用
子宮体がんの約15-20%でHER2の過剰発現が認められます。HER2陽性の進行・再発子宮体がんに対して、トラスツズマブ(ハーセプチン)の有効性が報告されています。
また、PARP阻害薬であるオラパリブは、相同組換え修復機能に異常がある腫瘍で効果が期待されています。現在、子宮体がんでの適応拡大に向けた臨床試験が進行中です。
免疫療法の展開
2023年以降、免疫チェックポイント阻害薬の子宮体がんへの適応が広がっています。ペムブロリズマブとレンバチニブの併用療法は、MSI-Highではない腫瘍でも効果が認められ、2024年に承認されました。
この併用療法の奏効率は約30-40%で、従来の化学療法と比較して生存期間の延長が示されています。
ホルモン療法の位置づけ
ホルモン受容体陽性の低リスク子宮体がんや、手術が困難な高齢患者さんに対して、高用量黄体ホルモン療法が選択肢となります。
メドロキシプロゲステロン酢酸エステルを1日400-600mg投与する方法が標準的です。効果判定には3-6ヶ月かかりますが、副作用が軽微で外来治療が可能なメリットがあります。
治療に伴う副作用と合併症
手術の合併症
子宮全摘出術では、以下のような合併症が起こりえます。
| 合併症 | 頻度 | 対策 |
|---|---|---|
| 出血 | 2-3% | 輸血、再手術 |
| 感染 | 5-10% | 抗菌薬投与 |
| 腸管損傷 | 1-2% | 修復術、人工肛門造設 |
| 尿管損傷 | 1-2% | 修復術、ステント留置 |
| リンパ浮腫 | 10-30% | 圧迫療法、リンパドレナージ |
リンパ節郭清後のリンパ浮腫は、数ヶ月から数年後に発症することがあります。下肢の腫れや重だるさが主な症状で、弾性ストッキングの着用や専門的なリンパドレナージが必要になります。
化学療法の副作用
TC療法の主な副作用として、以下が挙げられます。
・骨髄抑制(白血球減少、貧血、血小板減少):ほぼ全例
・脱毛:約80%
・末梢神経障害:約30-40%
・悪心・嘔吐:約50-60%
・アレルギー反応:約5-10%
骨髄抑制による感染リスクに対しては、白血球数が回復するまで外出を控え、発熱時は速やかに受診することが重要です。G-CSF製剤の予防的投与が行われる場合もあります。
末梢神経障害は手足のしびれや痛みとして現れ、治療終了後も持続することがあります。症状が強い場合、薬剤の減量や休薬が検討されます。
放射線療法の有害事象
骨盤への放射線照射では、照射中から照射後にかけて以下の症状が出現します。
・放射線腸炎(下痢、腹痛):約30-40%
・放射線膀胱炎(頻尿、血尿):約20-30%
・皮膚炎:約50%
・疲労感:約60-70%
急性期の症状は照射終了後1-2ヶ月で改善しますが、晩期有害事象として腸管狭窄や膀胱出血が数年後に出現することもあります。
術後の長期的な影響と生活の変化
更年期症状への対応
両側卵巣摘出により、閉経前の患者さんは手術後すぐに更年期症状が現れます。ホットフラッシュ、発汗、不眠、イライラなどの症状に対しては、漢方薬や抗うつ薬が使用されます。
ホルモン補充療法はがん再発のリスクがあるため、原則として実施されません。症状が強い場合は、婦人科と連携した対症療法が必要です。
排尿・排便機能の変化
広汎子宮全摘出術では、膀胱や直腸を支配する自律神経を傷つける可能性があり、術後に排尿障害や便秘が生じることがあります。
排尿障害は自己導尿で管理することがありますが、多くの場合は数ヶ月で改善します。便秘に対しては、食事療法や下剤の使用で対応します。
性生活への影響
子宮摘出後も性生活は可能ですが、膣の短縮や乾燥によって性交痛が生じることがあります。潤滑ゼリーの使用や、膣拡張器を用いたリハビリテーションが推奨されます。
放射線療法後は膣の癒着や狭窄が起こりやすく、より積極的なケアが必要です。パートナーとのコミュニケーションも大切な要素となります。
治療選択における考慮事項
年齢と全身状態の評価
高齢の患者さんや併存疾患がある場合、標準治療をそのまま適用できないことがあります。心疾患、腎機能障害、糖尿病などの状態を総合的に評価し、治療の利益とリスクを慎重に判断します。
75歳以上の高齢者では、手術侵襲を考慮して腹腔鏡手術を選択したり、化学療法の減量を検討したりします。全身状態が不良な場合は、放射線療法単独やホルモン療法が選択されることもあります。
妊孕性温存の可能性
若年のステージⅠa期患者さんで、妊娠希望がある場合、限られた条件下で子宮温存療法が検討されます。
適応となる条件は以下の通りです。
・組織型が類内膜腺がんグレード1
・筋層浸潤がない
・リンパ節転移がない
・画像検査で子宮外病変がない
高用量黄体ホルモン療法を実施し、治療効果を確認しながら慎重に経過観察します。完全奏効が得られた場合でも、妊娠・出産後は子宮摘出術が推奨されます。
セカンドオピニオンの活用
がん治療は複雑で、複数の選択肢がある場合も少なくありません。診断や治療方針について別の医師の意見を聞くセカンドオピニオンは、患者さんの権利として認められています。
特に手術の範囲や術後治療の必要性について迷う場合、妊孕性温存を希望する場合、標準治療以外の選択肢を検討したい場合などに有用です。
セカンドオピニオン外来を設けている病院も多く、主治医からの診療情報提供書と検査データがあれば受診できます。
治療後の経過観察
定期検査の内容と頻度
治療終了後は、再発の早期発見を目的として定期的な経過観察が行われます。標準的な経過観察スケジュールは以下の通りです。
| 期間 | 診察頻度 | 検査内容 |
|---|---|---|
| 1-2年目 | 3-4ヶ月ごと | 内診、細胞診、腫瘍マーカー、画像検査(6ヶ月ごと) |
| 3-5年目 | 6ヶ月ごと | 内診、腫瘍マーカー、画像検査(年1回) |
| 6年目以降 | 年1回 | 内診、腫瘍マーカー |
腫瘍マーカーはCA125やCA19-9が使用されますが、これらは絶対的な指標ではなく、画像検査や症状と合わせて総合的に判断されます。
再発のサインと対応
再発の多くは治療後2-3年以内に起こります。以下のような症状があれば、速やかに受診することが大切です。
・不正性器出血
・持続する腹痛や腰痛
・下肢の腫れ
・呼吸困難や持続する咳
・原因不明の体重減少
再発が確認された場合、再発部位や範囲、初回治療からの期間などを考慮して、再手術、化学療法、放射線療法が検討されます。
療養生活での注意点
日常生活の工夫
治療後は徐々に日常生活に戻っていきますが、体力の回復には個人差があります。無理のない範囲で活動を広げ、疲れたら休息を取ることが基本です。
リンパ浮腫予防のため、下肢の過度な圧迫を避け、長時間の立位や正座は控えます。適度な運動は推奨されますが、重いものを持つ作業は避けた方がよいでしょう。
食事と栄養管理
手術後や化学療法中は、十分な栄養摂取が回復に重要です。高たんぱく質・高カロリーの食事を心がけ、食欲がない時は少量ずつ回数を増やして食べます。
放射線療法後は腸の機能が低下しやすく、脂っこい食事や刺激物を控えた方が症状が軽減されます。乳製品や食物繊維を適度に摂ることも大切です。
心理的サポート
がん治療は心理的な負担も大きく、不安や抑うつ状態になることは珍しくありません。家族や友人との会話、患者会への参加、カウンセリングの利用など、自分に合った方法でサポートを得ることが重要です。
医療機関には精神腫瘍科やがん相談支援センターがあり、専門的なサポートを受けられます。一人で抱え込まず、つらい時は周囲に助けを求めることも大切です。
医療費と支援制度
治療費の目安
子宮体がんの治療費は、ステージや治療内容によって異なります。手術のみの場合で50-100万円程度、化学療法を追加すると150-200万円以上かかることもあります。
健康保険の適用により自己負担は3割となりますが、高額療養費制度を利用することで、月額の自己負担限度額を超えた分は払い戻しを受けられます。
利用できる支援制度
がん患者さんが利用できる主な支援制度には以下があります。
・高額療養費制度:医療費の自己負担を軽減
・傷病手当金:休業中の所得保障
・障害年金:後遺症により就労が困難な場合
・医療費控除:確定申告で税金の還付
各制度には申請手続きが必要です。病院の医療ソーシャルワーカーに相談すると、利用可能な制度や申請方法について詳しく教えてもらえます。
子宮体がんのステージ分類と治療法は複雑ですが、医療チームと十分なコミュニケーションを取り、自分の状態や治療の目的を理解することが大切です。

