人気コンテンツ累計150,000名以上に読まれています。無料ガイドブック「がんを完治させるための5つのルール」プレゼント中です。

10.肝臓がん

マイクロ波凝固療法、ラジオ波焼灼療法の副作用と合併症

マイクロ波凝固療法、ラジオ波焼灼療法の副作用

おもな副作用は、痛みと発熱であり、肝臓の機能も一時的に低下します。その他、熱傷や出血、胸水や腹水、胆汁のもれや胆汁性嚢胞(胆汁がたまって袋ができる)、肝膿瘍(膿や浸出液がたまる炎症)などのおそれもあります。

一般に、治療を行う医師が電極針の温度をコントロールできるラジオ波焼灼療法のほうが、マイクロ波凝固療法より副作用が小さいとされます。

痛み

治療中、電極周囲の温度が上昇すると、腹や胸、ときには右肩に強い痛みや熱さを感じます。胸や腹に圧迫感を感じることもあります。とりわけラジオ波焼灼療法では、治療時間が長いため、痛みに耐えられないときには鎮痛薬を追加する必要が生じます。

また、肝臓表面の腫瘍を経皮的に治療しようとすると、周辺の臓器や横隔膜に熱傷を負って、強い痛みを感じる例があります。

こうした例を除けば、治療後にも痛みが長引くことは少なく、痛む場合も鎮痛薬によって軽くなります。しかし、強い痛みが治らない場合は、胆嚢炎や胆管炎など、他の深刻な副作用を起こしている可能性があります。

発熱

治療を受けた人の約半数は、治療の当日か翌日に熱を出します。ほとんどは37度台ですが、38度以上まで上がることもあります。発熱は、腫瘍が凝固・壊死したことに対する体の自然な反応であり、2~3日でおさまります。しかし、熱が高いときや数日以上続くときには、肝膿瘍など他の深刻な副作用が生じているおそれがあります。

肝機能の低下

多くの人は、治療後3日目くらいまでは、肝臓の機能が低下していきます。しかし1週間以内に、ほぼもとどおりに回復します。

熱傷(ヤケド)

治療中、針を刺した部分の皮膚を冷却していないと、その部分が熱傷を負うことがあります。また、まれに電極針の絶縁部分がはがれて漏電を起こしたことが原因で、皮膚がヤケドすることがあります。きわめて少ないものの、原因不明のヤケドを負った例も報告されています。

胸水・腹水

10~20人に1人に胸水や腹水が見られます。ほとんどの場合は軽く、まもなく治ります。これはおもに、横隔膜や胸膜、腹膜が熱を受けて傷み、そこから水がにじみ出てくるためとみられています。

また、肝機能が低下している患者は、治療後にさらに肝機能が落ち、その結果として腹水が生じることがあります。経過を観察して治るのを待つ場合が多いですが、利尿剤などを投与する例もあります。

出血

出血は、おもに経皮的治療の際に問題になる副作用です。というのも、この手法は太い針を使って皮膚の外側から肝臓を刺しますが、針を抜いた後に出血が止まったかどうか確認できないからです。

しかし、医師が出血を予防する措置を講じれば、大量の出血はまず生じません。針を抜くときに針を刺したルートを凝固させる、マイクロ波凝固療法では、治療中に組織と電極針がくっつかないよう電極針を手元で回転させ、さらに針を抜く前には、組織と電極針が離れやすくなるよう解離電流を流す、などです。

出血がひどいときには、血管の塞栓術を行う、電極針を再度刺して出血部分を凝固するなどの処置が必要になります。

吐き気・嘔吐

経皮的治療では、腹の上から針を刺すため、腹膜が刺激を受けて吐き気をもよおしたり、嘔吐することがあります。吐き気止めで改善できます。

肝膿瘍

治療後、まれに肝臓に膿瘍ができることがあります。治療の数週間から数カ月後に発生する例もあります。

肝膿瘍の原因の1つは、肝臓内の胆管を誤って刺すことです。そこから胆汁がもれ出すと、肝臓が膿むことがあります。もう1つの原因は、壊死した腫瘍に細菌が感染することです。

腫瘍が大きいときや、患者が糖尿病で細菌に感染しやすい状態のときには、注意が必要です。施設によっては、肝膿瘍の予防として、治療後に抗生物質を投与します。

肝膿瘍が確認されたときには、ただちに針で膿を吸いとります。また、原因となっている細菌をつきとめ、その細菌に対して有効な抗生物質を投与します。

胆汁のもれ

治療中に胆嚢や胆管を傷つけると、そこから胆汁がもれ出し、前項の肝膿瘍のほか、胆汁性嚢胞、胆汁性腹膜炎などを起こす可能性があります。

胆汁性襄胞とは、肝臓の内外にできた胆汁のたまり場所をいいます。一般的には、そのまま経過観察するうちに治ります。しかし、胆汁の量が増えたり、細菌に感染した場合には、針で胆汁を吸いとり、抗生物質を投与するなどの対策をとります。

胆汁性腹膜炎は、胆汁が腹腔にもれ出したために、腹腔をおおう腹膜が炎症を起こすことです。治療では、胆汁を針で吸いとります。さらに、傷ついた胆管から胆汁がもれ続けているときには、胆管内に金属管を入れるなどして、胆汁のもれを止めます。胆嚢が傷ついたときには、胆嚢を摘出する必要が生じることもあります。

胆管の狭窄・閉塞

腫瘍の近くに胆管があるとき、治療時の熱によって胆汁が固まり、胆管が狭くなったりふさがれたりし、その結果、胆汁の流れがせき止められて、黄疸を発症することがあります。黄疸がすぐに治らないようなら、胆汁を吸いとるなどの処置が必要です。

血栓

腫瘍の近くに血管があると、治療の際に血液が固まって血栓ができる可能性があります。血栓はふつう自然に治り、肝臓の機能が低下することはまずありません。

しかし、治療前から門脈の血流が十分でない場合などには、血栓をとり除く処置が必要になるときもあります。

がん細胞の播種

まれに、治療時に針を刺した経路に沿ってがん細胞がばらまかれ(播種)、がんが転移することがあります。電極針に付着したがん細胞は、熱のために凝固して死ぬと考えられます。したがって、播種が起こるとしたら、原因は、肝臓を刺すときに電極針をカバーしている針(誘導針)によるものと推測されます。

治療時に医師は、誘導針を腫瘍の直前で止め、そこで電極針を出すことになっています。しかし、誤って誘導針が腫瘍に突き刺さってしまうと、播種の危険が生じます。

他の臓器の損傷

腫瘍が他の臓器の近くにあるときに経皮的に熱凝固治療を行うと、その臓器を針で傷つけたり、熱傷を負わせることがあります。このような危険があるときには、腹腔鏡下や開腹下で治療を行うべきとされます。出血があったときには、腹腔鏡で検査して治療を行います。

以上、肝臓がんの熱凝固法に関する副作用についての解説でした。

肝臓がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

納得できる判断をするためには正しい知識が必要です。

⇒ がんを治すための「たった1つの条件」とは?

 

・・・・・・・・・・

 

がんに関する情報は、世の中に溢れています。

そのなかで、外してはいけない重要なポイントは1つだけです。

詳しくはこちらのページで。

 

がんを治すための『たった1つの条件』とは?

 

本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

最初の一歩は『治すためのたった1つの条件』を知ることからです。

\ 無料ガイドブック、プレゼント中 /

がんを治すための「たった1つの条件」とは?

経験15年以上。プロのアドバイザーによる徹底解説。

闘病ブログはとても参考になると思います。
にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村

サポートを受けた患者さんの声

大腸がん(腹膜播種)遠藤さん|患者さんの声

遠藤です。 お世話になっております。 先週4/10(金)に両親と、妻との4人で病院へ行き、担当医に会ってきました。 本村さんが言われていたように、話がどういった展開になるか、少々心配していましたが、私たち子供が立ち会ったことも功を奏したのか、担当医は明朗に現在の状況を説明してくれました。 ガンの転移であるのかについては、今までの抗がん剤治療での経過の中で、部位が多少なりとも小さくなっていることにより、ガンであると判断するしかない、更に突き詰めるには、やはり腹腔鏡手術・開腹手術を行うしかないが、前回母が手術 ...

続きを読む

直腸がん(手術後経過)桑島さん|患者さんの声

長い間本当にありがとうございました!!! 昨年10月にご相談をしてから、早くも6ヶ月が過ぎました。 昨年1月に大腸がん(直腸)の再発に始まり、手術をし人工肛門にするか、肛門の温存又は経過観察にするべきか、悩み迷い、先生のアドバイスを受けました。 結果経過観察を選び、4月1日に6ヶ月目の検査を受診しました。 検査結果担当医より「良かったですね。肝臓に転移も無く、術後も綺麗ですね。」と先生の笑顔を初めて拝見しました。 私もとても嬉しかったです。10月の検査予約をして参りました。 本村先生へのお礼とご報告が遅く ...

続きを読む

子宮体がん(肝臓転移あり5㎜以下で2個~4個)佐藤さん|患者さんの声

(1)患者は私本人です (2)48歳 (3)北海道○○市 (4)肝臓癌 (5)10/23、CT検査。多分再発だろうと医師に言われました。 (6)2012年婦人科で「子宮内膜増殖症 異型」と診断され、ガンに移行するタイプなので設備の整っている病院を紹介され、そこで検査の結果、初期の子宮体癌と診断されました。 (7)2012年子宮、卵巣、リンパ節手術 半年位は、毎月血液検査、その後3ヵ月ごとになりました。CT検査半年ごと。今年の7月のCT検査で、微かな影(?)のようなものが認められ、10月にもう一度CT検査を ...

続きを読む

スキルス胃がん(手術前)本間さん|患者さんの声

本村さま お返事ありがとうございました。 本村さんのおっしゃる通り、知識をしっかり身につけようと思います。誰に聞けば良いのかわからない質問にまで丁寧に答えてくださり、ありがとうございます。 先日両親にガイドブックを渡しました。がんのことを家族で勉強したいと思います。これからもよろしくお願いします。 本間 【続き】 こんばんは。先日はメールをありがとうございました。 本村さんのおっしゃる通りでした。 それでも諦めきれず、以前から気になっていた食事療法の本を出されている先生のクリニックへ。 検査結果の資料一式 ...

続きを読む

肺がん(ステージ4)堀内さん|患者さんの声

本村さん こんばんわ 報告ですが○○病院の緩和病棟(外来)に行ってきました。とにかく今の吐き気が辛い事などを伝えましたが、大変親切に対応いただきました。 ○○病院の話も聞きたい旨を伝えましたが、快く賛成頂きました。結果的には、新しい吐き気止めを頂きました。(本村さんのおっしゃるとおりでした。) その薬を妻が飲み、吐き気はなくなったようです。本日(金曜日)、体調が良く吐き気がないので出社して経理の仕事をこなしていました。 ただ、車で30分。会社に着いてすぐもどしました。また退社寸前まで元気でしたが、帰る車内 ...

続きを読む

人気の記事

1

私(本村ユウジ)は身内をがんで亡くしてから、プロとして10年以上活動している、がん治療専門のアドバイザーです。

このページでは、がんを治すための「たった1つの条件」について明らかにしています。

2

標準治療(手術、放射線、化学療法)を批判する意見は多く、書籍も多く出版されています。 特に問題視されることが多いのが、抗がん剤などの薬物を使う「化学療法」です。 ...

3

2019年6月1日より、がんゲノム医療に関する「がん遺伝子パネル検査」が保険適応となりました。 テレビのニュースなどでは「がんゲノム医療が保険適応に」などとテロ ...

4

日本で最初に免疫チェックポイント阻害剤が使われたのは「2014年7月にメラノーマで承認されたオプジーボ(ニボルマブ)。 それ以来、様々な免疫チェックポイント阻害 ...

5

近年、話題になっている「がんゲノム医療」とは何か、というテーマの記事です。 専門用語、難解な言葉が登場しやすく「いまいち、理解できない」という人が多いので、でき ...

-10.肝臓がん
-,

© 2025 がん治療専門のアドバイザー 本村ユウジ公式サイト・ブログ