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09.子宮体がん

子宮体がんの2つのタイプ(I型とⅡ型)

更新日:

子宮体がんの2つのタイプ

子宮体がんにはI型とⅡ型の2つのタイプがあります。その割合はタイプⅠ型が70%、タイプⅡ型が30%くらいあることがわかっています。

I型の子宮体がんは子宮内の細胞とよく似ており、細胞の形が崩れているもの(いわゆる顔つきが悪いんもの)ではありません。それに対し、Ⅱ型の子宮体がんはその性格や顔つきはかなり特徴的だといえます。

がんを治すための「たった1つの条件」とは?

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I型子宮体がんとは?

I型子宮体がんの発生には、女性ホルモン(卵胞ホルモン=エストロゲン)が強く関係していることがわかっています。I型子宮体がんは、閉経前後10年ぐらいに発生しやすいのが特徴のひとつです。

閉経が近づいてくると、排卵が起きずに、女性ホルモン(エストロゲン)が持続的に卵巣から分泌されるだけで、排卵後に分泌されるはずの黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されません。子宮内膜はエストロゲンの作用で次第に増えて厚くなります。

その後厚くなりすぎた子宮内膜は自壊しながらはがれ落ちて、月経のような出血(破綻出血)が起きます。この場合、出血は不規則に続き、痛みもなく軽い程度であるものの、だらだらと長期(10~14日間)に続くのが特徴です。

このように、長期にわたって破綻出血が続くと、子宮内膜が完全に復元されることがないため、いつしか子宮内膜にがん細胞が出現してしまうと考えられています。そして出現したがん細胞が分泌されるエストロゲンにより増殖して、ついに子宮内膜(腺)がんとなり発見されると考えられています。

閉経前後でなくても、太りすぎている女性の場合、副腎で分泌される性ホルモンが脂肪組織で女性ホルモンに転換されやすいため、同じ仕組みでI型子宮内膜(腺)がんが発生しやすいといえます。

また、若い女性でも、何らかの理由で排卵障害があると、無排卵性月経となり、同じような経緯をたどってI型子宮内膜(腺)がんが発症します。さらに更年期以降に、エストロゲン単独のホルモン治療をしていると、I型子宮内膜(腺)がんが発生しやすくなります。

I型子宮体がんは、発生当初はおとなしいタイプですが、徐々に増殖能力が強く顔つきも悪くなり、次第にその変化が強くなり、複雑型子宮内膜異型増殖症(0期体がんともいう)となって、最終的に子宮内膜(腺)がんになると考えられています。

I型子宮体がんを防ぐには

I型子宮体がんを予防するには、エストロゲンにさらされないように注意することです。もし、不規則で断続的に続く無排卵性月経を認めれば、排卵誘発を試みるか、あるいは、エストロゲンとプロゲステロンの合剤(EP錠)を用いて月経を起こし、子宮内膜を完全に復元(リニューアル)することが対策として有効だと考えられています。

Ⅱ型子宮体がんとは?

Ⅱ型子宮体がんは、ホルモン作用がほとんど働かない50代後半以降に多く発症します。Ⅰ型とはかなり顔つきの異なる奬液性腺がん、明細胞腺がん、がん肉腫などがこのⅡ型子宮体がんです。

このがんがどのような機序で発生するかは不明ですが、I型子宮体がんとは異なり、兆候を持たずに突然、がん化が起きると考えられています。Ⅱ型体がんは発症原因はまだはっきりわかっていません。

以上、子宮がんに関する解説でした。

がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

納得できる判断をするためには「正しい知識」が必要です。

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