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06.食道がん

食道がん手術後のリハビリ

更新日:

fukusiki

食道がんの手術後は、食べ物の飲み込みだけでなくいくつか日常生活上の問題が生じることがあります。たとえば、声帯を切除しなくても、発声に関係する神経が影響を受けて、元のようには声が出ないことがあります。

高い声を出しにくい、声量が低下する、声がかすれるなど、発声に関わるさまざまなトラブルが起きます。そのほか、深い呼吸がしにくい、痰がからむのに排出しにくいなどの問題も生じます。

がんを治すための「たった1つの条件」とは?

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術後のリハビリテーションとして、いきなり深呼吸などをしてもうまくいきません。手術前にあらかじめ練習しておくと、術後の呼吸が楽になることがあります。

■誤嚥性肺炎が起こったら

誤嚥性肺炎は、通常の肺炎のような発熱や咳などの症状はあまり現れません。なんとなく元気がなくなり、食欲が低下するなどの、軽い症状が多いものです。

誤嚥性肺炎とわかったら、抗菌薬の点滴などで治療します。誤嚥性肺炎を繰り返すようであれば耳鼻咽喉科で咽頭の状態をチェックし、再度飲み込みの訓練をします。

■苦しさはリハビリで対応できることも

食道がんの手術後、痰がからんだり食べるときにむせたりして、辛い思いをすることがあります。なんとか痰を出そうとしても力が出ずに痛みが生じることも多いです。しかたないものとあきらめず、リハビリテーションをすることで、呼吸が楽になり、痰も出やすくなることがあります。。

・痰を排出させる

仰向けに寝ていると、痰が背中側にたまってしまいます。胸部切開して深い呼吸もできないため、痰が出しにくいことが予想される場合は術前から深呼吸のしかたを覚えておき、痰を出すことにトライすることが大切です。

・おなかを使って呼吸をする

息をフーッと吐き出す勢いで痰も排出できることがあります。そのためには、深い呼吸で多くの空気を肺に入れることが必要です。腹式呼吸でできるだけ多くの空気を入れる呼吸法が大切です。

・飲み込むときは慎重に

物を飲み込む(嚥下)とき、気管に水分や飲食物などが気づかないうちに入り、誤嚥性肺炎を起こすことがあります。肺炎予防のためにも上手に飲み込む練習は重要です。例えばとろみのついた食品やゼリー状の食品を使って、実際に食べ物を飲み込む練習をします。飲み込むときの姿勢や、食べ物のかけらがまだ咽頭に残っている場合の飲み込み方など、さまざまな嚥下方法をトレーニングします。

■発声法を身につける

喉頭を全部切除した場合には、永久気管孔(気管を首の下で皮膚に固定する)の状態になります。声帯を失うため、声を出せなくなります。

術後のリハビリテーションで、食道発声法あるいは電気発声法という声の出し方を練習することで、自分の意思を伝えることができるようになります。

永久気管孔にした場合、空気の通り道は食道と明確に区別されるので、気管に飲食物などが入る危険性はなくなりますが、衛生管理が重要になります。なお、喉頭を全て切除した場合、身体障害者障害程度三級に認定されます。

永久気管孔では、のどから空気を取り入れる管が外に出ている状態になります。鼻から空気を吸い込むと、適度な湿り気を与えられますが永久気管孔ではそれができないため、孔をガーゼなどで保護する必要があります。

以上、食道がんの手術に関する解説でした。

がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

納得できる判断をするためには「正しい知識」が必要です。

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