子宮頸がんにおける放射線治療は、外部照射法と腔内照射法を併用しておこないます。
子宮頸がんは、外部照射法単独だけの治療は効果が限定的なので行われません。腔内照射法が不可欠とされています。
腹部の対向2門照射法で、総線量44グレイ程度、1回線量2グレイ、22日間照射されます。
放射線治療管理料が2700点、体外照射料が対向2門照射法で840点×22回=1万8480点、医療機器安全管理料2が1100点、放射線治療専任加算料が330点かかりますので、合計2万2610点になります。
つまり治療費は22万6100円になります。
腔内照射法では、高線量率イリジウム192線源を用いて、1週間に1回、6グレイ、照射回数5回、総線量30グレイが照射されます。イリジウム192線源による高線量率照射料が1万点、放射線治療管理料が3100点×5回=1万5500点、線源の費用が2万3000点÷50=460点、総点数は2万5960点になります。
治療費は25万9600円です。
これらの外部照射法と腔内照射法を合算した点数は4万8570点です。つまり治療費は48万5700円になります。一般的に保険診療が適用されますので、3割負担で14万5710円の支払いになります。