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がんを治すための「たった1つの条件」とは?

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15.頭頸部のがん

【2026年更新】喉頭がんの手術方法と術式について。声帯摘出後の発声法を詳しく解説

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。

喉頭がんと診断され、手術を検討されている患者さんやご家族にとって、手術後の生活、特に声がどうなるのかは大きな関心事だと思います。

この記事では、喉頭がんの手術方法と、喉頭を摘出した場合の発声方法について、2026年時点での最新情報をもとに詳しく解説します。


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喉頭がんとは何か

喉頭は、いわゆる「のどぼとけ」として首の前面中央に位置する器官です。喉頭には主に3つの重要な役割があります。

1つ目は発声機能です。声帯を振動させることで声を出すことができます。2つ目は呼吸における気道としての役割で、鼻や口から入った空気を気管へ導きます。3つ目は下気道の保護で、食べ物が誤って気管に入らないように喉頭蓋が閉じて気道を守ります。

喉頭がんは、この喉頭に発生する悪性腫瘍です。日本では年間約3,000人から4,000人が喉頭がんと診断されており、頭頸部がんの中では最も頻度の高いがんとされています。

喉頭がんの発生部位と症状

喉頭がんは、発生する部位によって「声門がん」「声門上がん」「声門下がん」の3つに分類されます。

部位 発生頻度 主な症状 特徴
声門がん 約60~65% 早期から声がれ(嗄声)が出現 早期発見されやすい
声門上がん 約30~35% のどの痛み、嚥下困難、血痰 声がれは少ない
声門下がん 約1~2% 進行するまで症状が少ない 非常にまれ

声門がんが最も多く、喉頭がん全体の約6割を占めます。声帯に発生するため、ごく早期から声がれの症状が現れることが特徴で、これにより早期発見につながりやすいとされています。

一方、声門上がんは喉頭がんの約3割を占め、声がれよりものどの痛みや嚥下時の違和感、血痰などが初期症状として現れます。声門下がんは1~2%と極めてまれで、進行するまで症状が出にくく、咳や呼吸困難で気づかれることがあります。


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喉頭がんのリスク因子

喉頭がんの発生には、喫煙と飲酒が大きく関係しています。

喉頭がん患者さんの喫煙率は90%以上とされており、喫煙習慣との関連が極めて強いがんです。喫煙係数(1日の喫煙本数×年数)が400を超えると喉頭がんの発生率が増加し始め、1000でピークに達するといわれています。

また、過度の飲酒も特に声門上がんの発生に関与すると報告されています。その他のリスク因子として、口腔内の不衛生な状態も指摘されています。

喉頭がんは男性に圧倒的に多く、男女比は約10対1から15対1とされています。好発年齢は60~70歳代です。

喉頭がんの診断方法

喉頭がんの診断は、いくつかの検査を組み合わせて行われます。

まず、頸部の触診でリンパ節の腫れを調べます。次に、間接喉頭鏡や喉頭ファイバースコープ(内視鏡)を用いて喉頭の内部を直接観察します。喉頭ファイバースコープは鼻から挿入する細い内視鏡で、痛みはほとんどありません。

がんが疑われる場合、腫瘍の一部を採取して顕微鏡で調べる生検を行います。生検は外来で局所麻酔下に行う施設と、入院して全身麻酔下に行う施設があり、通常1週間程度で結果が出ます。

さらに、がんの広がりや転移の有無を調べるため、CT検査、MRI検査、場合によってはPET-CT検査などの画像診断が行われます。これらの検査結果をもとに、がんの進行度(ステージ)が決定されます。


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喉頭がんの治療法

喉頭がんの治療法は、がんの進行度(ステージ)、発生部位、患者さんの年齢や全身状態、そして患者さんの希望を考慮して決定されます。主な治療法は、放射線治療、手術療法、薬物療法の3つです。

早期がん(ステージⅠ・Ⅱ)の治療

早期の喉頭がんでは、放射線治療または喉頭温存手術が選択されることが多くあります。

放射線治療は、喉頭の構造をそのまま残すことができるため、治療後の声の質が手術と比べて良好であるという利点があります。通常、1日1回の照射を週5回行い、全体で30回前後の照射を約6~8週間かけて実施します。外来通院での治療も可能です。

早期がんに対する放射線治療の成功率(根治率)は約80~90%と高く、声を温存できる可能性が高いため、第一選択として用いられることが多くあります。

進行がん(ステージⅢ・Ⅳ)の治療

進行した喉頭がんの場合、手術が中心となります。がんの広がりによっては喉頭全摘出術が必要になることがあります。

ただし、近年では喉頭の機能を温存する目的で、抗がん剤と放射線治療を組み合わせた化学放射線療法が選択されることも増えています。治療法の選択にあたっては、患者さんやご家族と医療チームが十分に話し合い、生活の質も考慮しながら決定していくことが重要です。

喉頭がんの手術方法と術式

喉頭がんの手術は、大きく「喉頭温存手術」と「喉頭全摘出術」に分けられます。

喉頭温存手術

喉頭温存手術は、声を出す機能をできる限り残すことを目指す手術です。がんの大きさや場所によって、いくつかの術式があります。

経口的切除術

声帯や声門上部のがんで、表面のみにとどまる場合に適用されます。口からのどへ手術器具を挿入し、顕微鏡や内視鏡で拡大して観察しながら、レーザー機器などを用いて病変を切除します。

全身麻酔下に行われ、切除範囲が小さいため術後の後遺症はほとんどありませんが、切除する範囲によっては声がすれ(嗄声)が残る場合があります。入院期間は約2週間程度です。

喉頭部分切除術

頸部の皮膚を切開し、喉頭の軟骨の一部を切除して、喉頭の中の腫瘍を摘出します。喉頭全摘術と異なり音声機能は温存されますが、声がすれは残ります。

切除範囲が広くなるにつれて、術後の嚥下障害(飲み込みの障害)のリスクが高くなります。手術直後は一時的な気管切開が必要になることがあります。

喉頭亜全摘出術

両側声帯、仮声帯、甲状軟骨などを摘出する術式です。一時的に気管切開を行いますが、喉頭全摘術と違い、気管切開孔を閉鎖することができます。発声、摂食も可能ですが、嚥下リハビリテーションを含めた術後の治療期間は最も長く、2か月程度の入院が必要です。

喉頭全摘出術

喉頭全摘出術は、喉頭をすべて取り除く手術です。進行がんや、喉頭温存手術では取り切れないほどがんが進行している場合に行われます。

喉頭を摘出すると、喉頭とつながっていた咽頭が開いた状態になるため、この部分を縫合して閉じます。気管が鼻や口とつながらなくなるため、呼吸をするための穴(永久気管孔)を首に開ける必要があります。

喉頭全摘出術の後は、手術前と同様の声を出すことができなくなります。これは患者さんにとって最も大きな影響といえます。

手術の種類 声の温存 主な特徴 適応
経口的切除術 ほぼ温存可能 体への負担が少ない 早期がん
喉頭部分切除術 嗄声は残るが発声可能 嚥下障害のリスクあり 早期~中期がん
喉頭亜全摘出術 発声・摂食可能 リハビリ期間が長い 中期がん
喉頭全摘出術 通常の発声は不可 永久気管孔が必要 進行がん

喉頭全摘出術後の生活への影響

喉頭全摘出術を受けた後は、発声機能の喪失以外にも、いくつかの生活上の変化があります。

永久気管孔から呼吸することになるため、鼻をかんだりすすったりすることができなくなります。また、においを感じにくくなります。入浴は胸までとなり、シャワーを浴びる際も気管孔に水が入らないよう注意が必要です。

熱いものを冷ますために息を吹きかけることができない、息を止めて力むことができないなど、日常生活でのいくつかの制限が生じます。

喉頭全摘出術を受けた患者さんは、身体障害者3級(音声言語機能障害)の認定を受けることができます。これにより、電気式人工喉頭や喉頭摘出者用人工鼻などの補助具について、自治体からの助成を受けることができます。

喉頭摘出後の発声方法

喉頭全摘出術により声帯を失った患者さんが声を取り戻す方法として、主に3つの代用音声法があります。それぞれに特徴があり、患者さんの生活環境、家族環境、経済的な状況などを考慮して選択します。

食道発声法

食道発声法は、口や鼻から食道内に空気を取り込み、その空気を逆流させながら食道入口部の粘膜を振動させて発声する方法です。いわば「ゲップ」を人為的に出して、それを声とする発声法といえます。

食道発声法の利点

特別な器具を必要とせず、自分の体だけで発声できるため、自然に近い発声が可能です。器具を持ち歩く必要がなく、費用もかかりません。習得できれば、いつでもどこでも自由に話すことができます。

食道発声法の課題

習得には長期間の訓練が必要です。最初の「あ」という発声ができるようになるまで約1か月、簡単な日常会話ができるようになるまで1年から1年半かかるとされています。声の獲得率は約40%で、すべての患者さんが習得できるわけではありません。

最初は音しか出ないため、途中であきらめてしまう人も少なくありません。しかし、根気よく練習を続けることで、多くの患者さんが発声できるようになっています。

食道発声法の練習方法

空気を食道に取り込む方法には、「呑み込み法」「注入法」「吸引法」があります。初心者はまず呑み込み法から始め、段階的に注入法、吸引法へと進んでいくのが一般的です。上達者の多くは、注入法と吸引法を組み合わせて話しています。

1人だけで練習を続けるのは大変ですが、同じ目標を持つ仲間と一緒に練習することで励みになります。全国各地で発声教室や患者会による練習会が開催されているので、参加することをお勧めします。

シャント発声法

シャント発声法は、手術で気管と食道の間に連絡路(シャント)を作り、そこにボイスプロステーシスと呼ばれるシリコン製の一方通行弁を留置する方法です。肺からの呼気を利用して食道の粘膜を振動させて声を出します。

シャント発声法の利点

習得が比較的容易で、術後早期から発声が可能になります。代用音声の中では最も自然で質の良い声になります。若い方や早期の仕事復帰を希望される方に適しています。

シャント発声法の課題

シャントを作るための追加手術が必要です。ボイスプロステーシスの定期的な交換(数か月ごと)が必要で、毎食後のメンテナンスも必要です。器具の維持費用がかかります。また、話す際は気管孔を指でふさぐ必要があります。

欧米ではシャント発声が主流で、オランダでは95%、イギリスやオーストラリアでは80%以上の患者さんが選択しています。一方、日本では現在約10~20%の普及率にとどまっていますが、近年導入する施設が増えつつあります。

電気式人工喉頭

電気式人工喉頭は、振動を発生する器具を頸部に当て、振動を口腔に伝えることで発声する方法です。

電気式人工喉頭の利点

習得が容易で、1~3週間程度の練習で声が出せるようになります。操作方法も比較的簡単です。障害者総合支援法に基づく日常生活用具の給付対象として、自治体からの助成を受けることができます(購入価格は約70,000円から)。

電気式人工喉頭の課題

声が単調で抑揚に乏しく、機械的な音声になります。常に器具を携帯する必要があり、器具がないと発声できません。電池の交換や充電が必要です。

最近の電気式人工喉頭は改良が進み、スライド式スイッチで音の高低を調節できるものもあり、イントネーションをつけたり、カラオケで歌を歌ったりすることも可能になっています。

発声方法 習得期間 声の質 費用 主な利点 主な課題
食道発声 1~1.5年 自然に近い なし 器具不要、いつでも使用可能 習得に時間、成功率40%
シャント発声 比較的短期 最も自然 手術・維持費 早期発声可能、声の質良好 手術必要、定期メンテナンス
電気式人工喉頭 1~3週間 機械的 約7万円(助成あり) 習得容易、操作簡単 抑揚少ない、器具必須

発声訓練のサポート体制

日本では、喉頭摘出者の発声訓練をサポートする患者会が活動しています。代表的な組織として公益社団法人銀鈴会があり、東京をはじめ全国各地で発声教室を開催しています。

これらの発声教室では、食道発声、シャント発声、電気式人工喉頭それぞれの方法ごとにクラスが設けられており、同じ経験を持つ仲間と一緒に訓練を行うことができます。発声訓練士として指導にあたっているのも、喉頭摘出を経験し発声を習得された方々です。

病院でパンフレットを見たり、インターネットで検索したりして患者会の情報を得ることができます。主治医や看護師、言語聴覚士に相談してみるのもよいでしょう。

リハビリテーションの重要性

喉頭温存手術を受けた患者さんも、喉頭全摘出術を受けた患者さんも、術後のリハビリテーションが重要です。

喉頭部分切除術を受けた患者さんは、手術後早期に誤嚥(食べ物が気管に入ること)を起こしやすくなります。そのため、手術の前後に、専門知識を持った言語聴覚士や看護師の指導のもと、早期に嚥下(飲み込み)のリハビリテーションを行うことが勧められています。

喉頭全摘出術を受けた患者さんは、発声法の習得に向けたリハビリテーションが必要です。どの発声方法を選択する場合も、専門家や経験者の指導を受けながら、根気よく練習を続けることが大切です。

最新の研究開発

喉頭摘出者の生活の質を向上させるため、新しい技術の研究開発も進んでいます。

名古屋大学などでは、音声変換技術を用いて、手術前に保存した自己の音声を再獲得することを目指す臨床研究が進められています。手術前に自分の声を録音しておき、術後の代用音声を自分の声に変換する技術の開発が行われています。

このような技術が実用化されれば、喉頭摘出後も自分らしい抑揚のある音声でコミュニケーションを取ることが可能になり、社会生活への積極的な参加がより容易になることが期待されています。

喉頭がん治療における選択

喉頭がんの治療、特に手術方法の選択は、患者さんの生活の質に大きく影響します。治療の効果を最優先としながらも、声の温存や術後の生活への影響についても十分に考慮する必要があります。

早期がんの場合、放射線治療や喉頭温存手術により声を残せる可能性が高くなります。進行がんの場合、がんを完全に取り除くために喉頭全摘出術が必要になることがありますが、その場合でも代用音声により声を取り戻すことは可能です。

治療法の選択にあたっては、主治医から十分な説明を受け、疑問点があれば質問し、納得した上で決定することが大切です。セカンドオピニオンを求めることも選択肢の1つです。

また、患者会などの情報を活用し、実際に喉頭摘出を経験された方の話を聞くことも、治療や術後の生活をイメージする上で役立ちます。

喉頭がんは、適切な治療により多くの患者さんが良好な経過をたどることができるがんです。5年生存率は全体で80%以上とされており、早期発見・早期治療により改善が期待できます。

声がれなどの症状に気づいたら、早めに耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。


参考文献・出典情報

1. 国立がん研究センター がん情報サービス「喉頭がん 治療」

2. 日本頭頸部癌学会「頭頸部がんの切除手術」

3. 愛知県がんセンター「喉頭がん」

4. 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「それぞれのがんの標準治療」

5. がん研有明病院「喉頭がん」

6. 公益社団法人銀鈴会「食道発声とは」

7. M-Review「がんで失った声を取り戻すシャント発声」

8. 日本財団ジャーナル「声帯を失っても声は取り戻せる」

9. Atos Medical「喉頭摘出後の3つの発声法」

10. 福岡県済生会福岡総合病院「喉頭がん」

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本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

最初の一歩は『治すためのたった1つの条件』を知ることからです。

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