07.乳がん

乳がん進行度合いの分類とは

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乳がん進行度合いの分類とは

■乳がんの進行段階は5つの病期(ステージ)に分類

乳がんは浸潤の有無、シコリの大きさ、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無によって、進行段階が5つの病期(ステージ)に分類されます。

発見されたときの病期が上がるに従って、長期生存率が低くなるため、早期発見がたいへん重要になってきます。

非浸潤性乳がんと診断される超早期の乳がんは、0期に当たります。

浸潤性乳がんは、シコリの大きさやリンパ節の転移の有無よって、Ⅰ期とⅡ期に、さらに進行してくるとⅢ期に分類されて、骨や肺、肝臓、脳などの遠隔臓器に転移があればⅣ期と分類されます。

■治療の効果を予測する分子マーカー診断

乳がんの性質を確認するために、さまざまな分子マーカーと呼ばれる指標に基づいて、薬が選択される時代になりました。

分子マーカーは、治療の効果を予測する効果予測因子でもあります。たとえば、ホルモン受容体がなければ、ホルモン療法は効きませんし、HER2タンパクが発現していれば、抗体療法が効果的であることがわかっています。

■5段階の各病期の特色

・ステージ0期:「非浸潤性乳がん」

乳がんが発生した乳腺の中にとどまっているもので、極めて早期の乳がんです。すなわち、「非浸潤性乳がん」です。ときにシコリとして触れることもありますが、多くの場合は専門家でも触れてもわからないような段階です。

・ステージⅠ期:あまりがんが広がっていないと思われる段階

シコリの大きさが2㎝(1円玉の大きさ)以下の浸潤性乳がんで、脇の下のリンパ節には転移していないか、あるいは2㎝以下の微小な転移のみで、あまりがんが広がっていないと思われる段階です。ⅠA期とⅠB期に分かれます。

ⅠA期:しこりの大きさが2㎝以下で脇のリンパ節に転移がない場合
ⅠB期:しこりの大きさが2㎝以下で脇のリンパ節に2mm以下の微小な転移がわずかにある場合

・ステージⅡ期:転移がある場合とない場合がある

ⅡA期とⅡB期に分けられます。

ⅡA期:シコリの大きさが2㎝以下で、脇の下のリンパ節への転移がある場合、またはシコリの大きさが2~5cmで脇の下のリンパ節への転移がない場合です

ⅡB期:シコリの大きさが2~5cmで脇の下のリンパ節への転移がある場合、またはシコリの大きさが5cmを超えて脇の下のリンパ節への転移がない場合です

・ステージⅢ期:「局所進行乳がん」

ⅢA、ⅢB、ⅢC期に分けられます。

ⅢA期:シコリの大きさが2㎝以下でも、脇の下のリンパ節に転移がたくさんあって、しかもリンパ節がお互いがっちりと癒着していたり、周辺の組織に固定している状態、または脇の下のリンパ節転移がなく、胸骨の内側のリンパ節(「内胸リンパ節」と呼びます)が腫れている場合や、シコリの大きさが5cmを超えていて、脇の下あるいは胸骨の内側のリン
パ節への転移がある場合

ⅢB期:シコリの大きさや脇の下のリンパ節への転移の有無に関わらず、シコリが胸壁にがっちりと固定しているか、皮膚にシコリが顔を出したり皮膚が崩れたり、皮膚がむくんでいるような状態です。「炎症性乳がん」もこの病期に含まれます。

ⅢC期:シコリの大きさに関わらず、脇の下のリンパ節と胸骨の内側のリンパ節の両方に転移のある場合、あるいは鎖骨の上下にあるリンパ節に転移がある場合です

・ステージⅣ期:遠隔臓器に転移している段階

遠隔臓器に転移している場合です。乳がんの転移しやすい臓器は骨、肺、肝臓、脳などです。

■病理検査で得られる情報と術後の治療方針

・情報と年齢、閉経の前・後などの要素を総合的に把握

手術後の病理検査で得られる情報を整理しておきます。

①シコリの大きさ
②がん細胞の悪性度(グレードと個数)
③脈管浸潤の有無
④腋窩リンパ節転移の有無
⑤ホルモン感受性の有無
⑥HER2感受性の有無

こうした情報と年齢、閉経の前・後などの要素を総合的に把握した上で、手術後のホルモン療法や抗がん剤の種類・組み合わせなどの治療方針を考えていくことになります。

■再発乳がん

乳房のシコリに対する初期治療を行なった後、乳がんが再び出てくることを「再発」といいます。

通常は他の臓器に出てくること(「転移」と呼びます)を指し、Ⅳ期の乳がんとあわせて「転移性乳がん」と呼ばれます。手術をした乳房の領域に出てくることは「局所・領域再発」と呼んで区別します。

以上、乳がんの進行度についての解説でした。

がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

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