10.肝臓がん

肝臓がんに対する放射線治療の副作用

肺がん放射線治療

放射線による副作用のほとんどは、治療が始まってすぐには生じず、治療開始の2~3週間後から現れます。しかし、粒子線治療や定位照射の場合、ほとんどの異常は治療終了後1~2週間で治り、深刻な副作用が生じることはまれです。

しかし、標準的な放射線治療では、肝臓に障害が現れるおそれがあります。以下は、おもな副作用です。

1.皮膚炎

放射線を浴びた部分の皮膚が炎症を起こして赤くなる、乾燥して表面がはがれる、痛みを感じる、湿ってじくじくするなどの異常が生じることがあります。

そこで、治療期間中やその後しばらくは、症状が現れなくても、照射した部分の皮膚を保護しなくてはなりません。皮膚炎はふつう、治療終了後1~2週間で回復します。

2.肝臓の異常

かつて肝臓全体を照射していたときには、治療終了後、2週間~2カ月後に肝不全になる例が多く見られました。これは、肝臓を通る細い血管(おもに肝静脈)が放射線照射によってふさがり、そのために肝臓内の血流がとどこおって、正常な細胞が死んでしまうためと考えられています。

現在の粒子線治療や、腫瘍に放射線を集中させる手法では、肝不全を起こすことはまずありません。しかし、肝臓の機能が低下し、黄疸になるなどの異常が見られることもあります。肝臓への部分的な照射の場合、どのくらいの線量で肝臓が障害を起こすのかは、はっきりとはわかっていません。

3.胃腸の潰瘍・出血

腫瘍が胃や腸の近くに広がっている場合、胃腸が放射線を受けて潰瘍を起こすことがあります。これは、胃腸の粘膜をつくっている細胞が、放射線に弱いためです。

胃腸の潰瘍は放置すると治りにくく、患者の苦痛も大きくなります。そこで、潰瘍が生じた場合には、いったん放射線治療をやめて潰瘍の治療を行い、潰傷が治ってから、放射線治療を再開します。

最近では、胃腸が受ける放射線量をも考慮しながら治療計画を立てるため、このような副作用が起こる症例は少なくなっているようです。しかしまれに、治療後3カ月以上たって、胃腸から出血するなどの副作用が生じる例があります。

4.放射性宿酔

放射線治療の期間中、むかつく(悪心)、嘔吐する、体がだるい、38度以上の高熱が出るなどの異常が生じることがあります。これは、放射線宿酔(二日酔い)と呼ばれる症状です。原因として、自律神経の異常などが考えられています。嘔吐や悪心は、胃腸への照射が原因であることもあります。

放射線宿酔は治療開始の数時間後から始まります。しかし、ふつうは治るのも早く、治療を始めて数回で回復します。

5.血球数の減少

背骨が照射の範囲に含まれる場合、骨の中の骨髄が放射線によって損傷し、血球をつくる能力が低下することがあります。その結果、貧血、白血球や血小板の減少などの症状が見られることがあります。ただし、治療を中断するほど深刻に低下することはまれです。

以上、肝臓がんの放射線治療についての解説でした。

私がサポートしている患者さんでも放射線治療を受けている方は多くいます。手術に比べてダメージが少ないですが、再発のリスクや後遺障害のデメリットもあります。

肝臓がんと闘うためには総合的なアプローチが必要です。

詳細はガイドブックにまとめていますので、興味のある方は読んでみてください。
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