05.肺がん

肺がんに対して放射線治療をする場合の線量と5年生存率

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定位放射線治療

肺がんは、主に非小細胞肺がんと小細胞肺がんに分けられます。

非小細胞肺がんは肺扁平上皮がんと非肺扁平上皮がんに分けられ、非肺扁平上皮がんは大細胞肺がんと肺腺がんに分けられています。

肺がんの大部分を占める非小細胞肺がんの治療方針は、早期段階のステージⅠ、Ⅱ期の肺がんならば、まずがん病巣の一部を内視鏡検査で切除し、取り除いた組織を検査して、それから治療方針を立てます。

また、内視鏡で切除不能なⅠ期とⅡ期の非小細胞肺がんは、根治を目指した放射線治療が行われることもあります。

なおⅠ期の場合は定位放射線治療がおこなわれます。病状が進んでいるⅢ期では、縦隔のリンパ節に転移している可能性があるので、抗がん剤と放射線を併用する「化学放射線療法」がおこなわれることになります。

小細胞肺がんは増殖速度が早く、発見されたときにはすでに遠隔転移をおこしている場合が多いのです。しかし、限局型で近くのリンパ節に転移がある場合には、抗がん剤や放射線が良く効く可能性もあります。

また、初回の治療で高い効果を上げ、がん病巣が小さくなった限局型の小細胞肺がんに対しては、脳や中枢神経系への転移を予防するために、あらかじめ予防的全脳照射がおこなわれます。

放射線治療で使われる放射線量

放射線療法では6~10メガボルトのエックス線を用います。局所進行がんでは、1日1回2グレイの分割照射がおこなわれます。

化学放射線療法の場合には、総線量は60グレイが一般的です。放射線脊髄炎を発症させないように40~44グレイの線量を照射した後に、照射野を縮小して脊髄に放射線が当たらないようにして照射します。

I期肺がんの定位放射線治療は、1回線量が12グレイ/4~6分割でおこなわれます。

合併症・後遺症は、急性期に放射線肺臓炎が、照射後2か月ぐらい経ってから出現します。晩期障害には肺繊維症があります。肺繊維症は元に戻ることはありません。

肺がんの5年生存率

非小細胞肺がんの5年生存率は、Ⅰ期で50パーセント程度、Ⅰ期/Ⅱ期で20~40パーセント、切除不能非小細胞肺がんで15パーセント程度です。

いっぽう、限局型小細胞肺がんの5年生存率は、Ⅱ期で26~30パーセントです。

以上、肺がんの治療についての解説でした。

がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

納得できる判断をするためには正しい知識が必要です。

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