yuji-motomura

私は「がん」という病気に、大切なものをたくさん奪われました。無知で、情報に翻弄されるだけだった若い頃の私は、がんに立ち向かうことすらできず、大事な命が消えていくのを黙って見ていることしかできませんでした。
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2025/12/10

【2025年更新】食道がん末期の症状は?緩和ケア、在宅介護、余命や食事について

食道がん末期における緩和ケアの重要性 がん専門アドバイザーの本村ユウジです。 食道がんが進行期や末期を迎えた際、患者さんとご家族にとって最も大切なのは、症状を適切に管理し、できる限り快適な日常生活を送ることです。 緩和ケアは、がんの終末期だけでなく、診断直後から治療の各段階で必要とされる医療アプローチです。 緩和ケアの目的は、がんに伴う身体的な苦痛だけでなく、精神的、社会的な苦痛も含めて総合的に和らげることにあります。クオリティー・オブ・ライフ(QOL、生活の質)を維持・向上させることで、患者さんが自分ら ...

2026/2/4

【2026年更新】食道がん手術後の食事・食生活で注意すべきポイントは?ダンピング症候群や食事方法を詳しく

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 食道がんの手術を受けた後、多くの患者さんが食事について不安を感じています。手術によって食道や胃の機能が変化するため、手術前と同じように食事をすることは難しくなります。 この記事では、食道がん手術後の食事・食生活で気を付けるべきポイントを、2026年の最新情報をもとに詳しく解説します。 食道がん手術後の食事で最も大切な3つの原則 食道がん手術後の食事において、最も重要なのは「ゆっくり」「よく噛んで」「食べすぎない」という3つの原則です。 1回の食事には少 ...

2025/8/12

【2025年更新】食道がん治療後(手術後)の定期検査で知っておくべき6つの検査方法と検査スケジュール

食道がんの治療(内視鏡治療、手術、化学放射線療法)を受けて、がんが体内からなくなったと判断された場合でも、再発のリスクはゼロではありません。治療のときに目に見えない小さながん細胞が残っていて、時間をかけて大きくなることがあるからです。 さらに、食道がんは重複がんといって、他の臓器にがんが新たに発生することがあります。食道がんにかかられた患者さんは約23%程度の頻度で他の臓器にもがんができることがわかっており、咽頭を中心とする頭頸部がん、胃がん、大腸がんの順で多いと報告されています。このため、定期的な検査に ...

2018/10/11

食道がんの5年生存率と再発について

食道がんのステージ別5年生存率 日本食道学会の統計によると、日本における食道がん切除例全体の5年生存率は約46.6%です。これはそのステージ(進行度)によって大きく異なります。 食道がんが粘膜内にとどまっていて、リンパ節転移のないような早い段階(ステージ0)では、5年生存率は82.3%と高率です(これはがんの再発以外で亡くなった人も含まれた統計です)。 進行が進めば進むほど生存率は低くなり、ステージⅣa期の5年生存率は約16.5%で、Ⅳb期の5年生存率は0%でした。集学的治療といって複数の治療を組み合わせ ...

2025/12/12

【2025年更新】食道がんの放射線治療が使えるケースは?適応・効果・副作用から重粒子線まで分かりやすく解説

食道がんの放射線治療とは何か 放射線治療は、高いエネルギーを持つX線などの電磁波や電子線、重粒子線などを使用して、がん細胞の遺伝子(DNA)を損傷させ、がん細胞を死滅させる治療法です。 手術と同様に、がんのある部分とその周辺に限定して治療を行う局所治療ですが、手術と大きく異なる点は、臓器の形態を温存できることです。食道を切除せずに治療できるため、食道の機能を保ったまま治療を進められる可能性があります。 放射線治療には、主に2つの照射方法があります。1つは体の外から放射線を照射する「外照射」です。もう1つは ...

2018/10/11

食道がんの抗がん剤治療の進め方。使われる薬と副作用

がん治療で薬を使う場合、一般的には「抗がん剤」と呼ばれますが、厳密にいえばがん治療で使う薬は抗がん剤だけでなく、分子標的薬やホルモン療法などがあります。そのため、薬を使った治療は「化学療法」と分類されます。 化学療法とは化学物質(抗がん剤)を使って、がん細胞の分裂を抑え、がんが大きくなるのを抑えたり、がん細胞を死滅させたりする方法です。 がん細胞は、正常の細胞に比べ速いスピードで"分裂→増殖"を繰り返して大きくなります。抗がん剤の多くは、遺伝子を傷つけたり、細胞の分裂・増殖に必要な酵素の働きを邪魔したりす ...

2025/12/11

【2025年更新】食道がん手術後の痛みや後遺症はどんな感じ?食事への影響や咳などの症状について解説

がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 当記事では食道がん手術後の後遺症について、症状の特徴や日常生活への影響、対処法を詳しく解説します。 食道がん手術後に起こりうる後遺症の概要 食道がんの手術は、胸部や腹部、場合によっては頸部にも及ぶ大規模な手術となります。そのため身体への負担が大きく、さまざまな後遺症が残る可能性があります。 後遺症の種類や程度は、手術する場所や切除範囲、再建方法によって異なります。手術前には必ず担当医から、どのような後遺症が起きる可能性があるのか、詳しい説明を受けることが大切です。 ...

2025/8/12

【2025年更新】食道がん手術の合併症と後遺症のリスク:事前に知っておくべきことのまとめ

食道がん手術の基本と身体への影響 食道がんの手術は、大きく3つの要素で構成されています。食道の切除、周囲のリンパ節を取り除く郭清、そして食べ物の通り道を再建する消化管再建です。これらの手術は胸部と腹部の両方にわたって行われるため、体に加わるストレスやダメージ(侵襲)が非常に大きな手術となります。 手術後は一般的に集中治療室(ICU)で管理されます。呼吸状態が不安定な場合には、数日間にわたって人工呼吸器を使用することもあります。多くの場合、手術から5日目頃を過ぎると全身状態が安定してきますが、完全な回復には ...

2018/10/11

食道がんの手術前の準備と検査

食道がんの手術、特に開胸と開腹を行う手術は、消化器がんの中でも最も体へのダメージが大きい手術です。最近の手術手技、麻酔手技や術後管理などの進歩により、食道がんの根治術の安全性は高まってきましたが、現在においても術後合併症の発生率や手術死亡率は、ほかのがんに比べて高率です。 また、食道がんの好発年齢は60~70歳の高齢者層です。これらの年齢層がいろいろな生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)を有している割合は高いです。そのため、食道がんの手術を受けるには、患者の重要な臓器の機能を評価して、慎重に決定さ ...

2025/8/22

【2025年更新】永久気管孔とは?呼吸・発声・ケア方法の最新完全ガイド

がん専門のアドバイザー、本村です。 この記事では「永久気管孔(えいきゅうきかんこう)」について解説します。 永久気管孔とは?基礎知識を理解しよう 永久気管孔は、喉頭がんなどの治療で喉頭を全摘除した際に作られる、新しい呼吸の通り道です。通常の呼吸では、空気は鼻や口から入り、咽頭、喉頭、気管、気管支を経て肺に到達します。一方、食事の際は食べ物や飲み物が口から咽頭、食道を通って胃へ運ばれます。 喉頭は空気の通り道としての機能だけでなく、声帯を震わせて発声する役割、そして食事の際に食べ物や飲み物が気管に入らないよ ...

2018/10/11

食道がんの手術はどのように行われるのか

「食道癌診断・治療ガイドライン」に従えば、がんが粘膜内にとどまっている0期のものを除けば、I期~Ⅲ期のがんでは標準治療は手術です。食道がんの手術では食道の切除および、リンパ節などの周囲組織の切除(リンパ節郭清)を行います。食道を切除したあとは、食べものの通り道をつくるための手術(再建)が行われます。 がんの発生した場所と進み具合(ステージ・病期)によって手術の方法が異なります。また、食道の手術は胃や大腸などに比べ、大きな手術になりますので、高齢で手術に耐えられない人や、心臓や肺に合併症があって手術を行えな ...

2025/8/12

【2025年更新】食道がんの内視鏡治療完全ガイド|EMRとESDの最新技術から合併症予防まで徹底解説

食道がんの内視鏡治療とは:最新の低侵襲がん治療法 食道がんの内視鏡治療は、早期の食道がんに対して行われる低侵襲的な治療法です。手術で食道を切除することなく、内視鏡を用いて口から食道内にアプローチし、がんを含む粘膜を切除する方法です。この治療により、食道の機能を温存しながらがんを根治できる可能性があります。 2025年現在、食道がんの内視鏡治療は大きく進歩しており、以下のような特徴があります: 体への負担が少ない(低侵襲性) 入院期間が短い(通常1週間程度) 食道の機能を温存できる 回復が早い 日常生活への ...

2018/10/11

食道がんのセカンドオピニオンの活用法

食道がんの治療法について、よりよい決断をするために、1人の担当医だけでなく、専門的な知識を持った第三者に求める意見のことを「セカンド・オピニオン」といいます。 病院選びに迷ったり、今の治療方針が納得できなかったり、治療に不安を感じたりして悩んでいる人が少なくありません。そうした不安を抱えたままでは、なかなか治療に専念できません。 自分の不安や疑問を担当の医師に伝えることも重要ですが、1人の医師だけでなく、ほかの医師の考えも聞き、納得のいく治療法を選択するということも選択肢の1つです。 セカンド・オピニオン ...

2018/10/11

食道がんの基本的な治療法(病期・ステージ別)

食道がんの治療にあたっては、食道がんのステージ(病期)に応じ、「食道癌診断・治療ガイドライン(日本食道学会)」などを参考にして、医師とよく相談したうえで、治療方針を決めていくのが一般的です。 がんの深達度が浅いものは、内視鏡を使ってにがんを切除することが可能です。そのほか、手術、化学療法(抗がん剤治療)、放射線療法の三本柱を選択し、あるいは組み合わせて「集学的治療(複合的な治療)」を行っていきます。 ステージ0の食道がんに対する内視鏡治療 がんが粘膜内にとどまり、リンパ節転移がないものは、内視鏡治療が適応 ...

2018/10/11

食道がんの種類(タイプ)と特徴

扁平上皮がんと腺がん 食道がんとは、食道に生じる悪性腫瘍の総称です。正常の食道の上皮は、扁平上皮と呼ばれるもので、日本人の食道がんは、90%以上がこの粘膜上皮から発生する「扁平上皮がん」と呼ばれるもので、胸部中部食道に多く発生します。 次に多いのは、胃がんと同じ腺上皮から発生する「腺がん」と呼ばれるもので、これは胃の近くの食道に生じます。欧米では、扁平上皮がんは少なく、半数以上が腺がんです。日本人の生活様式が欧米化するのに伴い、今後、腺がんの割合が増加するかもしれないと考えられています。 特殊な細胞から発 ...

2025/12/12

【2025年更新】食道がんの浸潤とは?浸潤がん・浸潤度を徹底解説。どのように浸潤するのか

食道がんにおける浸潤(しんじゅん)とは 食道がんのがん細胞は、食道の内側を覆う粘膜の表面に最初に発生します。 発生した直後のがん細胞は粘膜の表層にとどまっていますが、時間の経過とともに、食道の壁の深い層へと食い込んでいきます。この過程で、がん細胞は周囲の正常な組織を破壊しながら増殖を続けます。このように、がん細胞が周囲の組織に食い込んでいくことを「浸潤(しんじゅん)」と呼びます。 浸潤は食道がんの進行度を判断する重要な指標となります。浸潤の深さによって治療方針や予後が変わってくるため、診断時に浸潤度を正確 ...

2018/10/11

食道がんと診断されたら確認すべきこと

食道がんと診断されたとき、まずは自分のがんが、どれくらいの進み具合(ステージ・病期)であるのかを正確に把握することが大切です。一口に食道がんといっても、その進み具合に応じて治療方法がまったく違ってくるからです。 ステージ(病期)を判定するときに重要なのは、食道がんが食道の壁のどの深さまで達しているのかという点、それと、がんがリンパ節やほかの臓器へ広がっていく、「転移」を起こしていないかどうかという点です。 食道がんの治療の三本柱は、手術・化学療法(抗がん剤治療)・放射線療法による治療です。がんの進み具合に ...

2025/12/12

【2025年更新】食道がんの腫瘍マーカーはどう見る?SCC・CEA・p53・シフラの数値の見方と意味

食道がんの診断に用いられる検査方法 食べものを飲み込むときに「胸がしみる感じ」や「のどがつまる感じ」などの違和感があるときは、食道や胃の病気が疑われるため、速やかに医療機関を受診することが推奨されます。 食道がんが疑われる場合、複数の検査を組み合わせて総合的に診断が進められます。ここでは、食道がんの診断において実施される主要な検査項目について解説します。 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)とヨード液による観察 内視鏡検査は食道の内腔を直接観察できるため、食道がんの診断において最も重要な検査の一つです。この検 ...

2025/8/12

【2025年更新】食道がんの症状を見逃さない。前兆から進行期まで知っておくべき初期症状と最新検査法

食道がんの症状:見逃してはいけない早期の前兆とは 食道がんは、口から胃へと食べ物を運ぶ管状の臓器である食道に発生するがんです。年間約2万6000人が罹患し、男性に多く発症する傾向があります。食道がんの最大の特徴は、初期には自覚症状がほとんどないということです。 食道は普段の生活で食べ物が通過するのを意識することはあまりありません。そのため、早期の食道がんでは無症状の場合がほとんどです。しかし、腫瘍の発生により粘膜に変化が起こることで、わずかな違和感として症状が現れることがあります。 食道がんの基本的な発生 ...

2018/10/11

食道がんはなぜできるのか?

そもそもがんはなぜ発生するのか 「腫瘍(しゅよう)」とは、もともとはからだの細胞の一部に異常が起こり、いままで細胞の分裂・増殖や役割がコントロールされていたものが、勝手に分裂・増殖して元来の役割を果たせなくなり、無秩序に増殖するものです。 この中でも早いスピードで大きくなったり、周囲の組織を破壊して広がったり、また、からだのいろいろな場所に"飛び火"(転移)する性質を持ったものを「悪性腫瘍」、または「悪性新生物」、一般的には「がん」といいます。 腫瘍の中でも、ほかの臓器に転移する性質を持たずに、大きくなる ...