yuji-motomura

私は「がん」という病気に、大切なものをたくさん奪われました。無知で、情報に翻弄されるだけだった若い頃の私は、がんに立ち向かうことすらできず、大事な命が消えていくのを黙って見ていることしかできませんでした。
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子宮体がん放射線治療

2025/8/25

【2025年更新】子宮体がんの放射線治療:治療スケジュール・副作用・入院期間を詳しく解説

子宮体がんと診断された患者さんにとって、放射線治療に関する詳しい情報を知ることは、治療計画を理解し適切に準備を進める上で重要です。 ここでは子宮体がんに対する放射線治療について、最新の医療情報に基づいて詳しく解説します。 子宮体がんの放射線治療とは 子宮体がんの放射線治療は、エックス線やガンマ線を使ってがん細胞にダメージを与え、がんを小さくしたり治療する方法です。手術後の再発予防や、手術が困難な場合の根治治療として用いられます。 日本では、手術でリンパ節の処理が適切に行われていることが多く、骨盤内の再発が ...

2025/8/25

【2025年更新】がん治療におけるパフォーマンスステータス(ECOG PS)とは?全身状態の評価指標を徹底解説

がん治療において、患者さんの全身状態を正確に把握することは、適切な治療方針を決定するために欠かせません。その中でも「パフォーマンスステータス」(ECOG PS)は、がん専門医が最も重要視する評価指標の一つです。 ECOG PSの基本から2025年の最新研究成果まで、わかりやすく解説します。 パフォーマンスステータス(ECOG PS)とは何か パフォーマンスステータス(Performance Status、PS)とは、患者さんの全身状態を客観的に評価するための医学的指標です。特にがん治療においては、ECOG ...

2025/8/25

【2025年更新】患者申出療養とは?保険金・特約・自由診療との違いを完全解説

患者申出療養制度の基本的な仕組み 患者申出療養制度は、2016年4月に新たに創設された制度で、困難な病気と闘う患者さんの思いに応える重要な仕組みです。この制度は、患者さんからの申出を起点として、未承認薬や適応外薬などの先進的な医療を、安全性・有効性等を確認しつつ、身近な医療機関で迅速に受けられるようにするものです。 従来の先進医療が医療機関を起点とするものだったのに対し、患者申出療養は患者さん自身が主体となって申出を行う点が特徴です。 この制度は保険外併用療養費制度の一つとして位置付けられており、将来的な ...

膵臓がん抗がん剤

2025/8/23

【2025年更新】膵臓がん、抗がん剤を使わないとどうなる?治療を止める判断基準と経過

膵臓がんの抗がん剤治療の重要性 膵臓がんは進行が早く、発見時にはすでに進行した状態である場合が多い難治性のがんです。手術が可能な患者さんは全体の20~30%程度にとどまり、多くの患者さんは抗がん剤治療が主な治療選択肢となります。 膵臓がんは進行の早い悪性腫瘍の代表であり、早急に進行度の評価を行い、手術もしくは化学療法の方針を決定するよう進められますが、ここでは「抗がん剤を行わないとどうなるのか」「中止するとどうなるのか」を医学的な観点で整理していきます。 抗がん剤治療を行わない場合の経過 膵臓がんの自然経 ...

アロマターゼ阻害薬

2025/8/23

【2025年更新】アロマターゼ阻害薬とは?一覧・副作用・作用機序と骨粗鬆症対策を完全解説

閉経後の乳がん治療において重要な役割を果たすアロマターゼ阻害薬について詳しく解説します。2025年の最新情報を元に、薬剤の種類、作用機序、副作用、特に注意すべき骨粗鬆症対策まで、患者さんとそのご家族が知っておくべき情報を分かりやすくお伝えします。 アロマターゼ阻害薬とは?基本的な仕組みを理解する アロマターゼ阻害薬は、閉経後の女性の乳がん治療に使用される重要な薬剤です。この薬は、体内でエストロゲン(女性ホルモン)の合成に関わる「アロマターゼ」という酵素の働きを阻害することで、がん細胞の増殖を抑制します。 ...

がんCVポート

2025/8/23

【2025年更新】CVポート(中心静脈ポート)とは?抗がん剤治療における点滴の仕組み、カテーテルとの違い

CVポート(中心静脈ポート)の基本構造と仕組み CVポート(中心静脈ポート)は、抗がん剤治療を受ける患者さんの治療を支える重要な医療器具です。正式名称は「完全皮下埋め込み型中心静脈アクセスデバイス」といい、長期間にわたって安全に点滴治療を行うために開発されました。 CVポートは主に2つの部分で構成されています。1つ目は「ポート本体」と呼ばれる小さな円盤状の装置で、直径約2センチメートル、厚さ約1センチメートルの大きさです。この本体には薬液を注入するためのセプタム(隔膜)が付いており、特殊な針を使って何度も ...

がん治療経過観察

2025/8/23

【2025年更新】がん治療における経過観察とは?治療方針・期間・保険・身上書まで徹底解説

がんの治療において、手術や薬物療法、放射線療法が終了した後も、定期的な経過観察が重要な役割を果たします。 この記事では、がん治療における経過観察の意味と重要性、治療方針の決定プロセス、観察期間、さらに保険加入や身上書記載時の注意点について詳しく解説します。 がん治療における経過観察の基本的な意味 がん治療における経過観察とは、治療が必要かどうかを見極めるため、あるいは治療が終わった後に、遅れて出てくる副作用や、がんの再発・進行、新しいがんの発症がないかを定期的にチェックすることです。 経過観察は単なる「様 ...

2025/8/23

【2025年更新】R0・R1・R2切除とは?がん手術の病理結果で分かる根治性の違いを解説

がん手術におけるR0・R1・R2切除の基礎知識 がん手術を行う際に最も重要な評価項目の一つが、手術による腫瘍の切除がどれだけ完全に行われたかという「根治性」です。この根治性を客観的に評価するために用いられるのが、R0・R1・R2切除という分類システムです。 R分類は「Residual Tumor」(遺残腫瘍)の略で、手術後に腫瘍がどの程度残存しているかを示す国際的な評価基準です。1987年に国際対がん連合(UICC)によって採用されたこの分類は、がん治療の効果を評価し、今後の治療方針を決定する上で欠かせな ...

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2025/8/22

【2025年最新】がんの微小転移とは?孤立性腫瘍細胞(ITC)の病理結果の読み方と再発リスクについて

がんの微小転移とは何か?基本的な理解 微小転移とは、がん細胞が非常に小さなサイズで他の臓器やリンパ節に広がることを指します。通常の病理検査では見つけにくく、0.2mmから2.0mmまでの大きさの転移として定義されています。この微小転移は、がん治療において重要な意味を持ちます。 がん細胞は、最初に発生した部位(原発巣)から血流やリンパ液の流れに乗って、体の他の部位に移動することがあります。治療後、体内で生き残っていたごく小さながんの種(微小転移)が、再び活性化して増殖し始めることで再発がおこります。 現在の ...

2025/8/22

【2025年更新】がん治療における腫瘍減量手術とは?手術の適応と最新の治療成績を解説

腫瘍減量手術(デバルキング)とは何か 腫瘍減量手術(デバルキング・サージャリー)は、がんの完全な切除が困難な場合に、可能な限り腫瘍の量を減らすことを目的として行われる手術です。 通常の根治手術では、がん組織をすべて取り除くことが目標となりますが、腫瘍減量手術では、原発巣や転移巣の一部が残存することを前提としています。この手術は、根治目的の手術後に切除断端が陽性となる状況とは明確に区別される必要があります。 腫瘍減量手術が効果を発揮するためには、全体の腫瘍量に対して十分な量の腫瘍を切除することが重要です。切 ...

2025/8/22

【2025年更新】がんの「サルベージ手術」とは?再発時に行う救済手術の適応とコンバージョン手術との違い

サルベージ手術とは何か サルベージ手術とは、がんを根治する目的で行った放射線あるいは薬物療法などのあとに、病巣が消失しなかったり、いったん消失したものの再燃したりした場合に切除を目的として行う外科治療です。 日本語では「救済手術」と呼ばれ、「最後の一手」の意味合いがある治療法として位置づけられています。 がん診療において最初に手術以外の治療(化学放射線療法など)を選択した患者さんでも、治療がうまくいかなかった場合に手術による根治を目指すのがサルベージ手術の主な目的です。初回治療の際に手術ではなく根治的放射 ...

腫瘍崩壊症候群

2025/8/22

【2025年更新】腫瘍崩壊症候群(TLS)とは?化学療法で起こる急性副作用の全解説

腫瘍崩壊症候群(TLS)の基本的な理解 腫瘍崩壊症候群(Tumor Lysis Syndrome:TLS)は、がん治療において医療関係者が最も警戒する急性副作用の一つです。化学療法、放射線治療、その他の抗がん治療によって、大量のがん細胞が短時間で死滅する際に発生する生命に関わる合併症です。 この症候群は、がん細胞が急速に破壊されることで、細胞内に蓄積されていた大量のカリウム、リン酸、核酸が血液中に一気に放出されることで起こります。通常、TLSはがん治療開始から12~72時間以内に現れる特徴があります。 腫 ...

マイクロサテライト不安定性

2025/8/21

【2025年更新】マイクロサテライト不安定性(MSI-H)とは?最新の検査方法と免疫チェックポイント阻害薬の解説

マイクロサテライト不安定性(MSI-H)とは何か マイクロサテライト不安定性(MSI-H)とは、DNA内のマイクロサテライトと呼ばれる短い配列の繰り返し部分が正常とは異なる状態になっている現象を指します。 2025年現在、この遺伝子検査はがん治療における重要な診断指標として位置づけられており、特に免疫チェックポイント阻害薬の効果予測において注目を集めています。 私たちの体内では、細胞分裂の際にDNAが複製されますが、この過程で時々コピーミスが発生します。通常、ミスマッチ修復機構と呼ばれるシステムがこれらの ...

2025/8/21

【2025年更新】がんの「グレード」と「ステージ」は何が違う?悪性度と予後との関係を解説

がんと診断されると、医師から「ステージⅠ」や「グレード3」といった用語を聞くことがあります。これらの言葉は似ているように感じられますが、実際にはまったく異なる意味を持っています。この重要な違いについて分かりやすく解説します。 がんの「ステージ」とは?進行度を示す重要な指標 がんのステージ(病期)は、がんがどの程度の範囲に広がっているかを示す指標です。国際的な基準である「TNM分類」に基づいて、ステージ0からステージⅣまでの5段階に分類されます。 TNM分類の構成要素 ステージの判定は、以下の3つの要素を組 ...

2025/8/21

【2025年更新】がん患者さん低ナトリウム血症・高カルシウム血症の症状と対処法。電解質異常について

電解質異常とは何か 電解質異常とは、血液中のナトリウム(Na)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)などのミネラルバランスが崩れた状態を指します。これらの電解質は、細胞の正常な機能を維持するために重要な役割を果たしています。 がん患者さんでは、腫瘍そのものやがん治療の影響により、様々な電解質異常が起こりやすくなります。これらの異常は、患者さんの生活の質を下げるだけでなく、治療の継続を困難にする場合もあります。 特に注意が必要なのは、低ナトリウム血症と高カルシウム血症です。これらは、がん患者さんに最も頻繁に見 ...

抗がん剤の耐性

2025/8/21

【2025年更新】なぜ抗がん剤は効かなくなる?いつくらいから効かなくなる?薬剤耐性が生まれる仕組み

抗がん剤による治療において、最も深刻な課題の一つが薬剤耐性の問題です。治療開始時には効果を示していた抗がん剤が、時間の経過とともに効果を失い、がんが再び増殖を始める現象は多くの患者さんで経験されています。本記事では抗がん剤耐性のメカニズムと治療抵抗性について詳しく解説します。 薬剤耐性とは何か 薬剤耐性とは、抗がん剤が効かなくなる、または効きにくくなる現象のことです。この現象は大きく二つのタイプに分類されます。 自然耐性(内因性耐性) 自然耐性は、治療開始当初から抗がん剤の効果が得られにくい状態です。がん ...

2025/8/21

がん患者さんとCRP値の意味。炎症反応による予後予測とは?【2025年更新】

がん患者さんの血液検査でよく目にするCRP(C反応性蛋白)という項目について、「なぜ数値が高いのか」「がんとどのような関係があるのか」と疑問を持たれる方も多いでしょう。CRPは体内の炎症反応を示す重要な指標であり、がん患者さんにとって予後予測や治療効果の判定に役立つ情報を提供します。 本記事では、CRPとがんの関係について最新の研究結果とともに分かりやすく解説します。 CRP(C反応性蛋白)とは何か CRPは「C反応性蛋白」の略称で、体内で炎症が起こったときに肝臓で作られるタンパク質です。細菌やウイルスの ...

2025/8/21

【2025年更新】がんの病期(ステージ)は2種類ある?臨床病期(cStage)と病理病期(pStage)の違い

がんと診断された時、医師から「あなたのがんはⅠ期です」や「ステージⅢです」といった説明を受けることがあります。この「病期(ステージ)」という言葉は、がんの進行度を表す重要な指標です。しかし、実は病期には2つの種類があることをご存知でしょうか。治療前に決定される「臨床病期(cStage)」と、手術後に決定される「病理病期(pStage)」です。 この記事では、一般の方にも分かりやすく、この2つの病期の違いとそれぞれの重要性について解説します。 がんの病期(ステージ)とは何か がんの病期(ステージ)とは、がん ...

リキッドバイオプシー

2025/8/18

【2025年更新】がんとリキッドバイオプシー:分かることと限界 - 最新バイオプシー技術と生検・病理検査の革新

がんのバイオプシーと病理検査に革命をもたらすリキッドバイオプシーとは リキッドバイオプシーは、血液や体液を使って行う新しい生検・病理検査の方法です。従来のバイオプシー(生検)は、針や手術で組織を採取して病理検査を行う必要がありましたが、リキッドバイオプシーは血液を採取するだけで、がんの遺伝子異常や診断に必要な情報を得ることができます。 がんの患者さんの血液には、腫瘍由来のDNA(circulating tumor DNA:ctDNA)や循環腫瘍細胞(CTC)が存在します。これらのバイオマーカーを分析するこ ...

2025/8/18

【2025年更新】がん悪液質とは?段階と対応策 - 栄養管理から体重減少まで徹底解説

がん悪液質(カヘキシア)とは何か がん悪液質は、がんの進行に伴って生じる複合的な代謝異常症候群です。単なる栄養不足とは異なり、通常の栄養サポートでは完全に回復することができず、進行性の機能障害に至る、骨格筋量の持続的な減少(脂肪量減少の有無を問わない)を特徴とする多因子性の症候群として定義されています。 がん悪液質は、進行した消化器がんや肺がんで高頻度に発症し、がん患者のQOL(生活の質)の低下、予後不良の要因となる重要な合併症です。この状態は、がん細胞から分泌される炎症性サイトカインによって引き起こされ ...