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「プロのがん治療専門アドバイザー」本村ユウジです。
がんを治すために必要なことは、たった1つです。
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乳がん同時再建手術とは何か
乳房再建手術には、乳がんの切除手術と同時に再建を開始する「一次再建(同時再建)」と、切除手術から時間をおいてから再建する「二次再建」があります。
同時再建手術は、乳房切除術を行うのと同じタイミングで、乳房の形を作り直す手術を開始する方法です。患者さんにとっては手術回数を減らせること、乳房を失った状態の期間がないこと、心理的な負担が軽減されるといったメリットがあります。
ただし、すべての患者さんに適応できるわけではありません。がんの進行状況、放射線治療の必要性、患者さんの体力や希望などを総合的に判断したうえで、実施の可否が決まります。
再建方法の種類
乳房再建には大きく分けて2つの方法があります。
1つ目は「自家組織による再建」です。患者さん自身の腹部や背中の組織を移植して乳房を作る方法で、自然な柔らかさや温かみが得られます。ただし手術時間が長くなり、組織を採取した部分に傷跡が残ります。
2つ目は「人工物(インプラント)による再建」です。シリコン製の人工乳房を挿入する方法で、手術時間が比較的短く、体への負担が少ないのが特徴です。多くの病院では、まずティッシュエキスパンダー(皮膚拡張器)を入れて皮膚を伸ばし、数か月後にシリコンインプラントに入れ替える「一次二期再建」を行っています。
東京都内で同時再建手術の実績が豊富な病院
東京都には乳がん治療に力を入れている病院が多数あり、同時再建手術の実績も全国トップクラスです。ここでは年間の同時再建手術件数が多い主要な病院を紹介します。
東京都内の主要病院における乳房再建実績一覧
| 病院名 | 所在地 | 年間再建手術件数 | 自家組織再建 | 人工物再建 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| がん研究会有明病院 | 江東区有明 | 700〜800件 (2024年時点) |
対応 | 対応 | 国内トップクラスの実績 |
| 聖路加国際病院ブレストセンター | 中央区明石町 | 200件以上 (推定) |
一部対応 | 対応(主体) | 提携クリニックで入れ替え可 |
| 国立がん研究センター中央病院 | 中央区築地 | 150件以上 (推定) |
対応 | 対応 | ラジオ波治療も実施 |
| 都立駒込病院 | 文京区本駒込 | 約130件 (一次再建約100件) |
対応 | 対応 | 40年近い歴史と実績 |
| 昭和大学病院ブレストセンター | 品川区旗の台 | 100件以上 (推定) |
対応可能 (実施少) |
対応(主体) | 脂肪注入にも対応 |
| 虎の門病院 | 港区虎ノ門 | 70〜80件 (推定) |
対応 | 対応 | 再建例の写真公開 |
| 杏林大学医学部附属病院 | 三鷹市新川 | 60件以上 (推定) |
対応 | 対応 | チーム医療体制 |
| 東京慈恵会医科大学附属病院 | 港区西新橋 | 40件以上 (推定) |
対応 | 対応 | 火曜午前に専門外来 |
| 三井記念病院 | 千代田区神田和泉町 | 30〜40件 (推定) |
対応 | 対応 | 都心部でアクセス良好 |
| 東京都立多摩総合医療センター | 府中市武蔵台 | 30件以上 (推定) |
対応 | 対応 | 多摩地域の中核病院 |
がん研究会有明病院
江東区有明に位置するがん研究会有明病院は、年間700〜800件の乳房再建手術を実施しており、国内でも屈指の実績を持つ施設です。
この病院では乳房再建を希望する患者さんに対して一期再建を推奨しています。再建方法は人工のシリコンインプラントを用いた方法と、患者さん自身の組織を移植する自家組織再建の両方に対応しており、患者さんの状態や希望に応じて最適な方法を選択できます。
2023年の調査では、全摘手術を受けた患者さんの約29パーセントが同時再建を選択しています。再建を希望する場合は、まず乳腺外来で診察を受け、その後形成外科への紹介という流れになります。多彩な再建手術に対応できる技術力と経験値の高さが特徴です。
聖路加国際病院ブレストセンター
中央区明石町にある聖路加国際病院ブレストセンターは、年間200件以上の同時再建手術を実施していると推定されます。
この施設では主に人工物による乳房再建を行っており、乳房全摘と同時にティッシュエキスパンダーを留置します。術後は生理食塩水を注入して徐々に皮膚を伸ばし、約8か月後以降にシリコンインプラントに入れ替えるという手順です。
特徴的なのは、インプラントへの入れ替え手術を提携クリニックで日帰りで実施できる点です。入院期間を短縮したい患者さんにとって選択肢の1つとなります。二次再建にも対応しており、乳腺外科と形成外科が緊密に連携したチーム医療を提供しています。
国立がん研究センター中央病院
中央区築地にある国立がん研究センター中央病院では、年間150件以上の同時再建手術を実施していると推定されます。
形成外科との緊密な連携体制のもと、腹部穿通枝皮弁法や広背筋皮弁法などの自家組織移植と、エキスパンダー・インプラント法の両方に対応しています。一次再建を中心に行っていますが、二次再建の実施も可能です。
国内有数のがん専門病院として、進行がんや再発リスクの高い患者さんの治療実績も豊富です。2023年12月からは早期乳がんに対するラジオ波焼灼療法が保険適用となり、切らない治療の選択肢も提供しています。
都立駒込病院
文京区本駒込にある都立駒込病院は、2021年の集計で年間133件の再建手術を実施し、そのうち101件が一次再建となっています。
形成再建外科は乳房再建のパイオニア的存在で、40年近い歴史と実績があります。他の病院で切除手術を受けた患者さんの再建にも対応しており、自家組織、人工物、一次再建、二次再建のすべての再建手段について経験豊富です。
長年の実績に基づく安定した手術技術と、幅広い再建方法に対応できる点が強みです。2023年12月からは早期乳がんに対するラジオ波焼灼療法も保険診療として実施可能となりました。
昭和大学病院ブレストセンター
品川区旗の台にある昭和大学病院ブレストセンターは、年間100件以上の同時再建手術を実施していると推定されます。
この病院では自家組織と人工物の両方に対応していますが、実際には人工物を使用する方法が中心となっています。一次再建、二次再建ともに対応可能で、主に「一次二期再建」を推奨しています。
一次二期再建とは、乳がん切除手術と同時にエキスパンダーを挿入し、その後6か月から1年おいてから2回目の手術を行う方法です。2度目の手術ではシリコンインプラントもしくは自家組織による再建を実施します。乳房が小さい患者さんに対しては脂肪注入による再建も行っており、体型に応じた柔軟な対応が可能です。
虎の門病院
港区虎ノ門にある虎の門病院では、年間70〜80件の同時再建手術を実施していると推定されます。
一次再建、二次再建ともに対応可能で、自家組織移植とシリコンバッグ挿入の両方を実施しています。乳頭部と乳輪の再建も行っており、より自然な見た目を目指す患者さんにも対応しています。
病院のウェブサイトには再建手術後の写真が多数掲載されており、仕上がりのイメージを事前に確認できるのも特徴です。
杏林大学医学部附属病院
三鷹市新川にある杏林大学医学部附属病院は、年間60件以上の同時再建手術を実施していると推定されます。
形成外科とのチーム医療体制を整えており、乳腺外科と形成外科の医師が協力して治療方針を決定します。積極的に乳房再建を推進している施設の1つです。
東京慈恵会医科大学附属病院
港区西新橋にある東京慈恵会医科大学附属病院では、年間40件以上の同時再建手術を実施していると推定されます。
自家組織とシリコンインプラントのいずれにも対応可能です。乳房再建外来は火曜日午前に設けられており、専門的な相談を受けられる体制が整っています。
三井記念病院
千代田区神田和泉町にある三井記念病院は、年間30〜40件の同時再建手術を実施していると推定されます。都心部に位置し、アクセスの良さも特徴の1つです。
東京都立多摩総合医療センター
府中市武蔵台にある東京都立多摩総合医療センターでは、年間30件以上の同時再建手術を実施していると推定されます。
形成外科と協力して乳房切除術と再建手術を同時に行う体制が整っており、多摩地域の患者さんにとって重要な選択肢となっています。
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病院を選ぶ際の基準
同時再建手術を受ける病院を選ぶ際には、いくつかの重要な基準があります。
年間手術件数と実績
年間の同時再建手術件数は、その病院の経験値を示す重要な指標です。一般的に年間100件以上の実績がある施設は、手術手技が安定しており、さまざまなケースに対応できる経験を持っていると考えられます。
| 年間手術件数 | 評価 |
|---|---|
| 300件以上 | 国内トップクラスの実績 |
| 100〜299件 | 豊富な経験を持つ施設 |
| 50〜99件 | 一定の実績がある施設 |
| 50件未満 | 症例数は限定的 |
ただし件数だけでなく、合併症の発生率や患者さんの満足度なども重要です。可能であれば、これらの情報も確認することをお勧めします。
対応可能な再建方法の種類
病院によって得意とする再建方法が異なります。自家組織再建は高度な技術を必要とするため、実施できる施設が限られています。
自分の希望する再建方法に対応しているか、複数の選択肢から選べるかを確認することが大切です。上記の表を参考に、自家組織再建と人工物再建の両方に対応している病院を選ぶことで、より多くの選択肢を持つことができます。
チーム医療体制
乳がん治療と乳房再建は、乳腺外科医、形成外科医、看護師、リハビリスタッフなど多職種が連携して行います。
診療科間の連携がスムーズで、定期的にカンファレンスを開いているような施設では、より質の高い医療を受けられる可能性が高くなります。
通院の利便性
同時再建手術後は定期的な通院が必要になります。エキスパンダーを使用する場合は、数か月間にわたって定期的に生理食塩水を注入する必要があります。
自宅や職場からのアクセスの良さも、病院選びの重要な要素です。上記の表に記載された所在地を参考に、通いやすい病院を検討してください。
費用と保険適用
2013年7月から、乳房切除術後の乳房再建術に対して人工乳房(インプラント)を用いた再建が保険適用となりました。それ以前から自家組織による再建は保険適用されていました。
ただし、施設によって自己負担額に差が出ることがあります。高額療養費制度を利用できますが、所得に応じて上限額が異なるため、事前に確認しておくことをお勧めします。
同時再建手術の流れと期間
エキスパンダー・インプラント法の場合
最も多く行われているエキスパンダー・インプラント法の一般的な流れは以下のとおりです。
| 時期 | 内容 | 入院期間 |
|---|---|---|
| 手術当日 | 乳房切除術と同時にティッシュエキスパンダーを挿入 | 7〜10日程度 |
| 術後2〜3週間 | 傷の治癒を確認後、エキスパンダーへの生理食塩水注入開始 | 外来通院 |
| 術後2〜8か月 | 2〜3週間ごとに通院し、徐々に生理食塩水を追加注入 | 外来通院 |
| 術後6〜12か月 | エキスパンダーをシリコンインプラントに入れ替える手術 | 3〜4日程度 |
| その後 | 必要に応じて乳頭・乳輪の再建(希望する場合) | 1〜3日程度 |
エキスパンダーからインプラントへの入れ替え手術は、通常1〜2時間程度で終わります。
自家組織再建の場合
自家組織再建では、腹部や背中の組織を血管ごと移植するため、手術時間は5〜10時間程度と長くなります。入院期間も2〜3週間程度必要になることが多いです。
ただし、エキスパンダーを使用しないため、手術は基本的に1回で完了します。その後の通院頻度はインプラント法よりも少なくなります。
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再建方法の比較
| 項目 | 自家組織再建 | インプラント再建 |
|---|---|---|
| 手術時間 | 5〜10時間程度 | 2〜4時間程度 |
| 入院期間 | 2〜3週間程度 | 初回7〜10日、入れ替え3〜4日 |
| 手術回数 | 基本的に1回(一次再建の場合) | 2回(エキスパンダー挿入とインプラント入れ替え) |
| 仕上がりの感触 | 柔らかく自然 | やや硬さを感じることがある |
| 傷跡 | 乳房部と組織採取部の2か所 | 乳房部のみ |
| 術後の通院 | 比較的少ない | エキスパンダー期間中は頻繁(2〜3週間ごと) |
| 体への負担 | 比較的大きい | 比較的小さい |
| 長期的メンテナンス | 基本的に不要 | 10年ごとの交換を推奨 |
| 保険適用 | 適用あり | 適用あり(2013年7月以降) |
同時再建手術を受けるうえでの注意点
術後の放射線治療との関係
乳がんの治療で術後に放射線治療が必要になる場合、再建のタイミングや方法に影響することがあります。
放射線治療を行うと、インプラントの周囲が硬くなる「被膜拘縮」が起こりやすくなるという報告があります。そのため、放射線治療が必要と予想される場合は、二次再建を勧められることもあります。
合併症のリスク
どの手術にも合併症のリスクがあります。同時再建手術では、感染、血腫(血の塊ができる)、創部の治癒不全などが起こる可能性があります。
特に糖尿病や喫煙習慣がある方は、創部の治癒が遅れるリスクが高くなります。手術前には禁煙を強く勧められます。
最終的な見た目の完成まで時間がかかる
同時再建手術を選択しても、最終的な見た目が完成するまでには時間がかかります。エキスパンダー・インプラント法では、少なくとも6か月から1年程度は必要です。
乳頭・乳輪の再建まで希望する場合は、さらに数か月かかることもあります。
インプラントの長期管理
シリコンインプラントによる再建を選択した場合、定期的な検査が一生必要です。また、10年に一度の交換が推奨されています。
2019年にはインプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)の問題が報告され、特定のインプラントが自主回収されました。現在使用されているインプラントは安全性が高いとされていますが、年1回の定期検査は重要です。
同時再建手術に関してよくある疑問
年齢制限はあるか
明確な年齢制限はありませんが、全身状態や合併症の有無、手術に耐えられる体力があるかなどを総合的に判断します。高齢の方でも、健康状態が良好であれば同時再建手術を受けることは可能です。
片方だけの再建は可能か
可能です。乳がんが片側だけの場合、がんのある側のみを切除・再建します。ただし、左右の乳房の大きさやバランスを整えるために、健側の乳房縮小や挙上を同時に行うこともあります。
再建した乳房は触って分かるか
自家組織で再建した場合は、柔らかさや温かみが自然に近く、触っても違和感が少ないといわれています。
インプラントの場合は、触ると硬さを感じることがあります。ただし、最近のシリコンインプラントは以前よりも柔らかく、自然な感触に近づいています。
再建後にがんの再発は見つけにくくならないか
適切に再建手術が行われていれば、がんの再発を見つけにくくなることはありません。定期的な検査や自己触診は、再建後も継続して行うことが重要です。
ただし、エキスパンダー挿入中はMRI検査ができないため、検査方法に一時的な制限が生じます。
病院選びで迷ったときの相談先
乳房再建を行うかどうか、どの病院で受けるかは、患者さんにとって大きな決断です。迷ったときには以下のような相談先があります。
まず、現在治療を受けている病院の主治医や看護師に相談することができます。セカンドオピニオンを受けることも選択肢の1つです。
各病院のがん相談支援センターでは、医療ソーシャルワーカーや看護師が相談に応じています。治療方法だけでなく、費用や生活面での不安についても相談できます。
患者会や患者支援団体では、実際に乳房再建を経験した方の話を聞くこともできます。体験者の声は、医療者からは得られない貴重な情報源となります。
最新の治療動向
ラジオ波焼灼療法の保険適用
2023年12月から、早期乳がんに対するラジオ波焼灼療法(RFA)が保険適用となりました。これは皮膚表面から針を刺し、ラジオ波によりがん細胞を死滅させる治療法で、乳房を切らずに治療できます。
適応は腫瘍径1.5センチ以下の限局性早期乳がんなど一部に限られますが、整容性に優れた新しい選択肢として注目されています。国立がん研究センター中央病院や都立駒込病院など、一部の施設で実施可能です。
3Dボディースキャナーの活用
がん研有明病院では、ワコールと共同で乳房再建手術における3Dボディースキャナーの活用研究を進めています。患者さんの体形に合わせた手術用ブラジャーを作製し、より満足度の高い再建を目指しています。
ロボット支援下手術の導入
一部の施設では、ロボット支援下での乳頭乳輪温存乳房切除術とインプラントによる同時再建が始まっています。下着で隠れる部分の小さな創部から手術を完了できるため、整容性の向上が期待されています。
東京都内の病院で同時再建手術を受ける患者さんへ
東京都内には乳がんの同時再建手術に対応できる病院が数多くあり、それぞれに特徴と強みがあります。年間の手術件数、対応可能な再建方法、アクセスの良さ、医療チームの体制などを総合的に考慮して、自分に合った病院を選ぶことが大切です。
上記で紹介した10の病院は、いずれも一定以上の実績を持つ施設です。年間100件以上の同時再建手術を行っている病院は、特に豊富な経験と安定した手術技術を持っていると考えられます。
同時再建手術を選択することで、乳房を失った状態の期間をなくし、心理的な負担を軽減できる可能性があります。一方で、手術時間が長くなる、合併症のリスクがある、術後の放射線治療との兼ね合いを考慮する必要があるなど、注意すべき点もあります。
再建手術を受けるかどうか、同時再建にするか二次再建にするか、どの方法を選ぶかは、がんの状態、治療方針、患者さんの希望、ライフスタイルなど多くの要素を考慮して決定します。
主治医や形成外科医とよく相談し、必要に応じてセカンドオピニオンも活用しながら、納得のいく選択をしていただきたいと思います。

