1980年代までは60歳以上は老人としてあつかわれ、がんができたら手術不能とされる傾向が強かったといえます。しかし医療が徐々に進歩し、高齢者でも手術を希望する方も増加し、少しずつ経験を重ね、今では手術に関する年齢制限のようなものはありません。95歳のときに大腸の手術を受けた、というケースもあります。
ただし、高齢者になると、様々な既往症や体の機能の低下などがあります。そのため全身の健康状態や栄養状態をみて手術に耐えうるか慎重に検討されます。その結果手術にはリスクが高いと判断された場合は受けることはできません。
注意事項としては、高齢者は手術後の麻酔の影響が大きく、1週間ぐらいは意識が朦朧とする状態が続くなど回復が遅い傾向があります。
以上、大腸がんの手術についての解説でした。
大腸の手術は体に大きなダメージを与えます。そして、手術をして終わりではなく、再発するケースも多いのが現実です。
今後、どのようなケアをしていくのかで、その後の過ごす時間は大きく変わります。
納得できる判断をするためには正しい知識が必要です。