千葉県で乳がんの乳房同時再建手術(切除と同時に再建する)が受けられる病院を、実績(年間の手術数)順にの形でまとめています。手術件数は公式サイトの情報などを元に2016年以降のデータを掲載しています。
なお、どのような形で再建を行っているのか、などの特徴も記載しています。
以下、上位5施設をランキングの形で掲載します。
1.三和病院の乳がん同時再建手術
【所在地】千葉県松戸市日暮
【同時再建手術件数】68件(2016年)
【メモ】乳腺外科では、乳房全摘の人の半数に同時再建を行っている。乳房一次再建(乳房全摘と同時に乳房再建を行う)の需要が増えたことで温存率は年々低下し、2017年の乳房温存率は67%。
乳頭・乳輪再建も可能。シリコンに入れ替えてから数か月後に実施できるが自費(約6万円)となる。
平成26年8月にできた新しい病院だが乳がん手術の実績はがんセンター東病院、県立がんセンターと比べても少なくない。
2.国立がんセンター東病院の乳がん同時再建手術
【所在地】千葉県柏市柏の葉
【同時再建手術件数】2015年は29件。2016年は40件。
【メモ】腹部や背部の組織を移植する方法(自家組織移植法:腹部穿通枝皮弁法、広背筋皮弁法など)と、シリコンバッグを挿入する方法(エキスパンダー・インプラント法)の両方が実施可能。乳腺外科と形成外科が連携して適した方法を提案している。
3.千葉県がんセンターの乳がん同時再建手術
【所在地】千葉県千葉市中央区仁戸名町
【同時再建手術件数】29件(2016年)
【メモ】乳腺外科医師と形成外科医師がチーム体制を組み再建を実施。一次一期再建、一次二期再建、二次一期再建、二次二期再建いずれも対応可能。
特に一次再建を希望する人には局所再発のリスクや補助療法などについて説明している。
4.千葉大学医学部附属病院の乳がん同時再建手術
【所在地】千葉県千葉市中央区亥鼻
【同時再建手術件数】2016年は21件、2017年は28~30件。
【メモ】2017年7月にブレストセンターを開設。形成・美容外科と連携して再建手術を行う。形成・美容外科は2015年に外科医を増員。
全摘出になる場合は患者が希望すれば乳房再建術を積極的に行っており、温存術後の自家組織再建を推奨している。
5.東京慈恵会医科大学附属 柏病院の乳がん同時再建手術
【所在地】千葉県柏市柏下
【同時再建手術件数】23件(2016年)
【メモ】センチネルリンパ節生検は保険収載以前より取り組んでいる。乳房温存術、全乳房切除術から形成外科と連携した一期的再建術まで幅広く実施。
形成外科との協力し一期的乳房再建術を積極的に取り入れている。自己の乳房皮膚をほぼすべて残す方法、乳輪まで温存する方法、乳輪乳頭まで温存する方法など患者の希望に沿って細かい対応が可能。
また、小径乳がんに対してはの凍結治療(保険外)もできる。
まとめ
上記5施設が手術実績上位ですが、その他にも同時再建手術を受けられる病院はあります。
再建すべきかどうか、などの判断や術後のケアや再発防止もとても重要です。
また、がんと闘ううえで必要なのは治療選びだけではありません。詳しくはこちらのページで