子宮頸がんの手術後、手術中の所見や、病理診断をすることによって再発のリスクをどれくらい持っているかがわかります。
子宮頸がん再発のリスク要因
1.子宮頸部筋層の2分の1を超える深い浸潤がある
2.子宮周囲組織にはみ出している浸潤がある
3.リンパ節転移が陽性である
4.病巣(取りきれなかったがん細胞)が残っている可能性がある
などが再発のリスク因子です。
手術後に放射線を当てると後遺症のリスクが高くなるのでこれらのリスクがあると判断された場合は、主に化学療法(抗がん剤治療)が提案されます。
最も多くみられる化学療法の具体的な方法は、子宮頸部扁平上皮がんに対しては、イリノテカン(カンプト)60mg/㎡を第1日目と第8日目に投与し、ネダプラチン(アクプラ)80mg/㎡を1日目に投与する方法です。
上皮がんでなく腺がんであれば、ドセタキセル(タキソテール)60mg/㎡とカルボプラチン(パラプラチン)175mg/㎡を第1日目に投与する方法が選択されます。
リスク「4」の場合のみ化学療法だけではなく、放射線治療を併用することがあります。最近ではこの場合に、強度変調放射線治療(IMRT)が実施されることが増えてきています。