5年生存率は再発の可能性を5年を区切りに判断
5年生存率は、初回の治療(手術など)後5年たった時点で、治療対象者のうち何%が生存しているかをあらわす数字です。たとえば、「○○がんの5年生存率は60%」というと、そのがんの治療を終えてから5年後に生存している人が60%で、死亡する人が40%であるということになります。
ただし、この60%は元気に生活している人ばかりではなく、再発して治療中の人や、最初からがんが取り切れずに闘病を続けている人なども含まれています。
前立腺がんは進行が遅く、生存率は高い
治療内容や治療施設によって生存率が違ってくる可能性はあります。合併症を持った患者さんが多い病院では、公表されている生存率が低いこともあります。
前立腺がんの予後(治療後の経過)を決める要素は、全身状態や年齢、病期およびがんの悪性度(分化度)、どのような治療をしたかなどです。
前立腺がんは進行が遅く、ホルモン療法が有効なため、ほかのがんと比べると、生存率は高く、比較的予後のよいがんといえます。
前立腺がんの5年生存率
がんが前立腺内に限局している:80~90%
がんが前立腺の周囲に広がっている:60~80%
リンパ節転移がある:50~70%
骨や肺などに遠隔転移がある:30~50%
以上、前立腺がんの生存率についての解説でした。
がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。
納得できる判断をするためには正しい知識が必要です。