卵巣にある腫瘍が悪性=卵巣がんと確定すると、標準的(基本的)な手術を行うことになります。卵巣がんの手術はほぼ同じ手術を行うとされていますが、切除の範囲はとても広い大きな手術になります。
卵巣がんの標準的(基本術式による)な手術とは
がんが浸潤している部分、転移している部分を含んで「がんを完全に切除摘出できるとき」は、基本術式(両側付属器(卵巣)摘出術+子宮摘出術+大網切除術+骨盤・傍大動脈リンパ節郭清)による手術が提案されます。
これはがんの根治(目に見える腫瘍をすべて取り除く)を目的とする手術です。卵巣がんや子宮体がんの治療では、左右の卵巣と卵管(付属器)を原則摘出します。切除の範囲は、臨床病期で異なることがありますが切除対象には子宮とともに、大綱が含まれます。これは大網が卵巣の上部に位置し、卵巣がんが転移したり、播種しやすいからです。
以上、卵巣がんの手術についての解説でした。
がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。
納得できる判断をするためには正しい知識が必要です。