10.肝臓がん

【2025年更新】肝臓がんネクサバール(ソラフェニブ)について。適応条件・効果・副作用・生存率などを分かりやすく解説

nexa


【サイト内 特設ページ】

がんを治すためのたった1つの条件

こんにちは。17年間の活動実績を持つ、
「プロのがん治療専門アドバイザー」本村ユウジです。

がんを治すために必要なことは、たった1つです。

詳しくはこちらのページでお伝えさせてください。

がんを治すための「たった1つの条件」とは?


肝臓がんにおける化学療法の歴史的背景

肝臓がんの治療では、日本で開発された肝動脈塞栓法(TACE)、外科的切除、ラジオ波焼灼療法(RFA)など、局所療法を中心とした治療が長年にわたり行われてきました。

一方で、他のがん種では標準的に使用される化学療法(抗がん剤などの薬物による全身治療)は、肝臓がんではほとんど実施されてきませんでした。

その理由は明確で、従来の抗がん剤は肝臓がんに対して十分な効果を示さず、毒性による副作用のみが患者さんの負担となっていたためです。肝臓がんは他のがん種と比較して抗がん剤が効きにくいという特性があり、治療の選択肢が限られていました。

この状況が変化したのは2009年5月です。分子標的治療薬である「ネクサバール(一般名:ソラフェニブ)」が肝臓がんに対して承認され、手術で切除できない進行肝臓がんに対する新たな治療オプションとして位置づけられるようになりました。

ネクサバール(ソラフェニブ)の特徴と作用メカニズム

分子標的治療薬としての位置づけ

ネクサバールは従来の細胞傷害性抗がん剤とは異なる作用機序を持つ分子標的治療薬です。

従来の抗がん剤が「毒をもって毒を制す」という考え方で、がん細胞だけでなく正常細胞にもダメージを与えるのに対し、分子標的治療薬はがん細胞の特定の分子を標的として選択的に攻撃します。

この特性により、正常細胞への影響を比較的抑えながら、がん細胞に対して効率的に作用することが期待されています。ただし、分子標的治療薬にも独自の副作用があることは理解しておく必要があります。

ネクサバールの2つの主要な作用

ネクサバールには主に2つの作用メカニズムがあります。

1つ目は「血管新生阻害作用」です。がん細胞は増殖するために栄養や酸素を必要とし、そのために新しい血管(新生血管)を作り出します。ネクサバールはこの新生血管の形成を阻害することで、がん細胞への栄養供給を遮断します。

2つ目は「がん細胞増殖抑制作用」です。がん細胞の増殖に関わる特定のシグナル伝達経路を阻害することで、がん細胞の分裂・増殖を抑制します。

これらの作用により、ネクサバールはがん細胞の成長を抑え、病状の進行を遅らせることを目的としています。


【サイト内 特設ページ】

がんを治すためのたった1つの条件

こんにちは。17年間の活動実績を持つ、
「プロのがん治療専門アドバイザー」本村ユウジです。

がんを治すために必要なことは、たった1つです。

詳しくはこちらのページでお伝えさせてください。

がんを治すための「たった1つの条件」とは?


ネクサバールの臨床試験データと効果

欧米での大規模臨床試験(SHARP試験)

ネクサバールが肝臓がん治療薬として承認される根拠となったのは、欧米で実施された大規模な臨床試験のデータです。この試験では、進行肝臓がんの患者さんを対象に、ネクサバール投与群とプラセボ(偽薬)投与群との比較が行われました。

試験の詳細は以下の通りです。

項目 ネクサバール投与群 プラセボ投与群
対象患者数 299人 303人
完全奏効(がんが消失) 0人(0%) -
部分奏効(がんが半分以下に縮小) 7人(2.4%) -
病勢安定(増大も縮小もしない) 約70% -
生存期間中央値 10.7か月 7.9か月

効果データの解釈

この臨床試験データから分かることは、ネクサバールは「がんを縮小させる」効果よりも「がんの進行を抑える」効果に優れているということです。

ネクサバール投与群では、がんが完全に消失した患者さんは1人もおらず、がんが半分以下に縮小した患者さんも2.4%にとどまりました。しかし、約70%の患者さんでがんが増大も縮小もせずに安定した状態を維持できました。

そして最も重要な指標である生存期間中央値は、プラセボ群の7.9か月に対し、ネクサバール群では10.7か月と、約2.8か月の延長が認められました。この結果は統計学的に有意であり、ネクサバールの有効性を示すものとして評価されています。

治療効果の特性

ネクサバールの効果の特徴をまとめると、以下のようになります。

がんを積極的に攻撃して縮小させるのではなく、肝臓がんの進行を遅らせ、現状維持を図ることができる薬剤です。言い換えれば、病状の安定化を主な目的とした治療薬といえます。

この特性は、がんを急速に縮小させることが難しい進行肝臓がんの患者さんにとって、生存期間の延長とQOL(生活の質)の維持を図る上で意義のある治療選択肢となっています。

ネクサバールの適応条件

日本における肝臓がん治療ガイドラインでは、ネクサバールは特定の条件を満たす患者さんに使用されます。

主な適応基準

ネクサバールが適応となるのは、以下の条件を満たす患者さんです。

項目 条件
手術の可否 外科的切除が不可能
局所療法の可否 ラジオ波焼灼療法(RFA)が適応外
肝機能 比較的良好な肝機能を保持(Child-Pugh分類A)
全身状態 PS(performance status)0-2程度
肝外転移 肝外転移を有する場合も適応

つまり、手術やラジオ波焼灼療法といった局所療法ができない進行した状態でありながら、まだ肝機能が保たれている患者さんが主な対象となります。

肝機能が著しく低下している場合(Child-Pugh分類Cなど)には、ネクサバールの投与による肝機能へのさらなる負担が懸念されるため、慎重な判断が必要です。


【サイト内 特設ページ】

がんを治すためのたった1つの条件

こんにちは。17年間の活動実績を持つ、
「プロのがん治療専門アドバイザー」本村ユウジです。

がんを治すために必要なことは、たった1つです。

詳しくはこちらのページでお伝えさせてください。

がんを治すための「たった1つの条件」とは?


ネクサバールの副作用と発生確率

主な副作用の種類と頻度

ネクサバールは従来の抗がん剤とは異なる副作用プロファイルを持ちます。臨床試験および実臨床で報告されている主な副作用とその発生確率は以下の通りです。

皮膚症状

副作用 発生確率 特徴
手足症候群 55.2% 手のひらや足の裏の皮膚が赤くなり、痛みや腫れを伴う
発疹 40.7% 全身に赤い発疹が出現する
脱毛 36.6% 頭髪を含む体毛が薄くなる

手足症候群はネクサバールで最も頻度の高い副作用であり、患者さんの半数以上に発現します。日常生活に支障をきたす場合があり、適切なスキンケアや症状に応じた休薬・減量が必要になることがあります。

消化器症状

副作用 発生確率 特徴
下痢 35.2% 軟便から水様便まで程度は様々
食欲不振 14.5% 食事摂取量の減少、体重減少につながる場合も

下痢は3人に1人程度の割合で発現します。脱水を防ぐための水分補給や、必要に応じて止痢薬の使用が検討されます。

その他の症状

副作用 発生確率 特徴
嗄声(声のかすれ) 11.0% 声が出にくくなる、かすれる
疲労感 15.9% 全身の倦怠感、活動性の低下

副作用への対応

ネクサバールの副作用は、薬剤の使い方次第でコントロールできる場合があります。副作用の程度によっては以下のような対応が取られます。

- 軽度の副作用:症状の観察と対症療法を継続しながら投与継続
- 中等度の副作用:休薬または減量を検討
- 重度の副作用:休薬または投与中止

副作用マネジメントには医師の経験と技術が求められるため、肝臓がん治療に精通した医療機関での治療が推奨されます。

ネクサバール治療の実際と注意点

投与方法と用量

ネクサバールは経口薬(飲み薬)で、1回400mg(200mg錠を2錠)を1日2回、食事の1時間前から食後2時間の間を避けて服用します。

副作用の発現状況に応じて、医師の判断で減量や休薬が行われることがあります。患者さんの状態を見ながら、継続可能な用量を見極めることが重要です。

治療期間

ネクサバールは効果が持続する限り継続して服用します。病状の進行が認められた場合、または副作用により継続が困難になった場合に中止を検討します。

費用について

ネクサバールは高額な薬剤です。1か月あたりの薬剤費は30万円以上になることがあります。ただし、日本の医療保険制度では高額療養費制度が利用でき、実際の患者さんの自己負担額は所得に応じて上限が設定されます。

ネクサバール以降の治療選択肢

肝臓がん治療の分野では、ネクサバール承認以降も複数の分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬が登場しています。

2025年現在では、レンビマ(レンバチニブ)が一次治療でネクサバールと同等の選択肢として使用されているほか、ネクサバール治療後の二次治療としてスチバーガ(レゴラフェニブ)、サイラムザ(ラムシルマブ)、カボメティクス(カボザンチニブ)などが承認されています。

また、免疫チェックポイント阻害薬と血管新生阻害薬の併用療法なども使用されるようになり、治療選択肢は拡大しています。

治療選択における考え方

ネクサバールを含む薬物療法は、手術やラジオ波焼灼療法などの局所療法が適応とならない進行肝臓がんにおいて重要な治療選択肢です。

ただし、どの治療法にも特徴があり、患者さんの病状、肝機能、全身状態、治療歴などによって最適な選択肢は異なります。主治医とよく相談し、現在の状態に最も適した治療法を選択することが大切です。

また、副作用のマネジメントも治療継続の鍵となります。副作用が出現した場合は早めに医療チームに相談し、適切な対応を受けることで、治療を継続できる可能性が高まります。

参考文献・出典情報

国立がん研究センター

日本肝臓学会

がん情報サービス 肝臓がん

医薬品医療機器総合機構(PMDA)

Journal of Clinical Oncology

The Lancet

New England Journal of Medicine

バイエル薬品株式会社(ネクサバール製造販売元)

厚生労働省

日本癌治療学会
```

・・・・・・・・・・

本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

最初の一歩は『治すためのたった1つの条件』を知ることからです。

\ 無料ガイドブック、プレゼント中 /

がんを治すための「たった1つの条件」とは?

経験17年以上。プロのアドバイザーによる徹底解説。

闘病ブログはとても参考になると思います。
にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村

サポートを受けた患者さんの声

大腸がん(腹膜播種)遠藤さん|患者さんの声

遠藤です。 お世話になっております。 先週4/10(金)に両親と、妻との4人で病院へ行き、担当医に会ってきました。 本村さんが言われていたように、話がどういった展開になるか、少々心配していましたが、私たち子供が立ち会ったことも功を奏したのか、担当医は明朗に現在の状況を説明してくれました。 ガンの転移であるのかについては、今までの抗がん剤治療での経過の中で、部位が多少なりとも小さくなっていることにより、ガンであると判断するしかない、更に突き詰めるには、やはり腹腔鏡手術・開腹手術を行うしかないが、前回母が手術 ...

続きを読む

直腸がん(手術後経過)桑島さん|患者さんの声

長い間本当にありがとうございました!!! 昨年10月にご相談をしてから、早くも6ヶ月が過ぎました。 昨年1月に大腸がん(直腸)の再発に始まり、手術をし人工肛門にするか、肛門の温存又は経過観察にするべきか、悩み迷い、先生のアドバイスを受けました。 結果経過観察を選び、4月1日に6ヶ月目の検査を受診しました。 検査結果担当医より「良かったですね。肝臓に転移も無く、術後も綺麗ですね。」と先生の笑顔を初めて拝見しました。 私もとても嬉しかったです。10月の検査予約をして参りました。 本村先生へのお礼とご報告が遅く ...

続きを読む

子宮体がん(肝臓転移あり5㎜以下で2個~4個)佐藤さん|患者さんの声

(1)患者は私本人です (2)48歳 (3)北海道○○市 (4)肝臓癌 (5)10/23、CT検査。多分再発だろうと医師に言われました。 (6)2012年婦人科で「子宮内膜増殖症 異型」と診断され、ガンに移行するタイプなので設備の整っている病院を紹介され、そこで検査の結果、初期の子宮体癌と診断されました。 (7)2012年子宮、卵巣、リンパ節手術 半年位は、毎月血液検査、その後3ヵ月ごとになりました。CT検査半年ごと。今年の7月のCT検査で、微かな影(?)のようなものが認められ、10月にもう一度CT検査を ...

続きを読む

スキルス胃がん(手術前)本間さん|患者さんの声

本村さま お返事ありがとうございました。 本村さんのおっしゃる通り、知識をしっかり身につけようと思います。誰に聞けば良いのかわからない質問にまで丁寧に答えてくださり、ありがとうございます。 先日両親にガイドブックを渡しました。がんのことを家族で勉強したいと思います。これからもよろしくお願いします。 本間 【続き】 こんばんは。先日はメールをありがとうございました。 本村さんのおっしゃる通りでした。 それでも諦めきれず、以前から気になっていた食事療法の本を出されている先生のクリニックへ。 検査結果の資料一式 ...

続きを読む

肺がん(ステージ4)堀内さん|患者さんの声

本村さん こんばんわ 報告ですが○○病院の緩和病棟(外来)に行ってきました。とにかく今の吐き気が辛い事などを伝えましたが、大変親切に対応いただきました。 ○○病院の話も聞きたい旨を伝えましたが、快く賛成頂きました。結果的には、新しい吐き気止めを頂きました。(本村さんのおっしゃるとおりでした。) その薬を妻が飲み、吐き気はなくなったようです。本日(金曜日)、体調が良く吐き気がないので出社して経理の仕事をこなしていました。 ただ、車で30分。会社に着いてすぐもどしました。また退社寸前まで元気でしたが、帰る車内 ...

続きを読む

人気の記事

1

私(本村ユウジ)は身内をがんで亡くしてから、プロとして10年以上活動している、がん治療専門のアドバイザーです。

このページでは、がんを治すための「たった1つの条件」について明らかにしています。

2

標準治療(手術、放射線、化学療法)を批判する意見は多く、書籍も多く出版されています。 特に問題視されることが多いのが、抗がん剤などの薬物を使う「化学療法」です。 ...

3

2019年6月1日より、がんゲノム医療に関する「がん遺伝子パネル検査」が保険適応となりました。 テレビのニュースなどでは「がんゲノム医療が保険適応に」などとテロ ...

4

日本で最初に免疫チェックポイント阻害剤が使われたのは「2014年7月にメラノーマで承認されたオプジーボ(ニボルマブ)。 それ以来、様々な免疫チェックポイント阻害 ...

5

近年、医療関係者や患者さんの間で注目を集めている「がんゲノム医療」について、分かりやすく解説します。 専門用語が多く「いまいち理解できない」という方も多いこの分 ...

-10.肝臓がん
-, ,

© 2026 がん治療専門のアドバイザー 本村ユウジ公式サイト・ブログ