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【2026年更新】ランマークの効果と副作用について解説。骨転移治療での特徴・投与方法・費用・保険適応

ランマークの主な副作用と特徴

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。

がんの骨転移は、患者さんにとって大きな負担となる合併症です。骨折や痛み、さらには日常生活への支障など、さまざまな問題を引き起こします。こうした骨病変の進行を抑える薬剤のひとつが、デノスマブ(商品名:ランマーク)です。

この記事では、ランマークがどのような薬なのか、その特徴や効果、副作用、投与方法、費用について解説します。患者さんやご家族が治療選択を考えるうえで役立つ情報をお届けします。


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ランマークとはどのような薬か

ランマークは、一般名をデノスマブ(遺伝子組換え)といい、骨転移を有する固形がんや多発性骨髄腫による骨病変、骨巨細胞腫の治療に使用される分子標的薬です。2012年に日本で承認され、2025年2月には高濃度化製剤(ランマークHI皮下注120mgシリンジ1.0mL)が追加承認されました。

デノスマブには、同じ成分で骨粗鬆症治療に用いられるプラリアという別の製品もありますが、ランマークとプラリアは適応や用量が異なります。ランマーク投与中の患者さんは、プラリアを併用することはできません。

ランマークの作用の仕組み

骨は常に新陳代謝を繰り返しており、骨芽細胞が新しい骨を作る一方で、破骨細胞が古い骨を壊しています。この骨の代謝バランスを「骨リモデリング」と呼びます。

ところが、がんの骨転移や多発性骨髄腫では、破骨細胞が過剰に働いて骨の破壊が進んでしまいます。この破骨細胞の活性化に重要な役割を果たすのが、RANKL(receptor activator for nuclear factor-κB ligand)という物質です。

ランマークは、RANKLに特異的に結合するヒト型IgG2モノクローナル抗体製剤です。RANKLに結合することで、破骨細胞の形成や機能、生存を抑制し、骨吸収を抑制します。その結果、がんによる骨病変の進展を抑えることが期待できます。

骨巨細胞腫の場合は、腫瘍中の間質細胞にRANKLが、破骨細胞様巨細胞にRANKが発現しており、ランマークがRANKLに結合して破骨細胞様巨細胞による骨破壊を抑制することで、骨巨細胞腫の進行を抑えると考えられています。

ランマークの対象となるがんと適応

ランマークは以下の病気に対して使用されます。

適応疾患 説明
多発性骨髄腫による骨病変 血液のがんである多発性骨髄腫が骨に病変を作った場合
固形がん骨転移による骨病変 乳がん、前立腺がん、肺がんなど固形がんが骨に転移した場合
全世界で150万人以上、日本でも10~20万人のがん患者さんに骨転移が発症しています
骨巨細胞腫 骨に発生する良性から低悪性度の腫瘍

特に前立腺がん、乳がん、肺がんで骨転移が多く認められています。骨転移を有する進行がん患者さんでは、骨折、骨への放射線治療、骨に対する外科的処置、脊髄圧迫といった骨関連事象(SRE)のリスクが高まります。


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ランマークの効果と臨床試験の結果

骨関連事象の抑制効果

骨転移を有する進行乳がん患者さんを対象とした国際共同第3相臨床試験(日本も参加)では、主要評価項目である骨関連事象の初回発現までの期間について、従来のゾレドロン酸(ゾメタ)に対するランマークの非劣性が検証されました。

この試験では、ランマーク群で骨関連事象の初回発現までの期間の中央値は到達せず、ゾレドロン酸群では806日でした。ハザード比は0.82(95%信頼区間:0.71~0.95)であり、ランマークの優越性も示されました。つまり、ランマークは従来の治療薬と比べて骨関連事象の発現を遅らせる効果が認められています。

別の報告では、ランマークで骨関連事象が起こるまでの期間が約20か月だったのに対し、ゾレドロン酸では約17か月であり、ランマークのほうが約3か月遅く骨関連事象が起きたとされています。

ランマークの位置づけ

ランマークは骨病変の進行を抑制する薬剤ですが、がん細胞そのものを直接攻撃する作用はありません。あくまでも骨の破壊を防ぎ、骨折や痛みといった骨関連事象の発生を抑制し、遅らせることが目的です。したがって、がん治療の基本となる抗がん剤治療やホルモン療法と併用して使用されます。

ランマークやゾレドロン酸は「骨修飾薬」として位置づけられており、患者さんの生存期間を延ばす効果は示されていません。骨転移を治すものではなく、骨関連事象の頻度を減らし発症を遅らせることで、患者さんの生活の質(QOL)を維持することが主な役割です。


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ランマークの投与方法と投与スケジュール

投与方法

ランマークは皮下注射で投与されます。上腕、大腿、腹部のいずれかに注射します。点滴静注が必要なゾレドロン酸と異なり、皮下注射のため投与時間が短く、患者さんの負担が軽減されます。

2025年2月に承認された高濃度化製剤(ランマークHI皮下注120mgシリンジ1.0mL)は、従来の1.7mL製剤から1.0mLへと投与容量が低減され、投与時の利便性が向上しています。

投与スケジュール

適応 投与スケジュール
多発性骨髄腫による骨病変
固形がん骨転移による骨病変
デノスマブ120mgを4週間に1回、皮下投与
骨巨細胞腫 デノスマブ120mgを第1日、第8日、第15日、第29日に投与
その後は4週間に1回、皮下投与

投与量の調整が必要な場合

CTCAEグレード3または4の副作用が発現した場合は、グレード1以下に回復するまで休薬を考慮します。また、腎機能障害の程度に応じて、カルシウムやビタミンDの投与量を調整する必要があります。

ランマークの主な副作用と注意すべき点

主な副作用の発現頻度

国際共同臨床試験において、ランマーク群では32.3%に副作用が認められました。主な副作用は以下のとおりです。

副作用 発現頻度 注意点
関節痛 4.3% 日常生活に支障が出る場合は医師に相談
疲労 3.7% 無理せず休息を取る
低カルシウム血症 2.9%
(重篤例0.5%)
頻回な血液検査が必要
悪心 2.7% 症状が続く場合は医師に相談
下痢 2.2% 水分補給に注意

重大な副作用

ランマークの投与では、以下の重大な副作用に特に注意が必要です。

低カルシウム血症

ランマークの最も重要な副作用が低カルシウム血症です。治療開始後数日から重篤な低カルシウム血症があらわれることがあり、死亡に至った例も報告されています。このため、2012年9月には厚生労働省から安全性速報が発出されました。

手足のふるえやしびれ、筋肉のけいれん、意識障害などの症状が現れた場合は、速やかに医師に連絡する必要があります。投与前および投与後は頻回に血清カルシウム値を測定し、観察を十分に行います。

低カルシウム血症の予防のため、血清補正カルシウム値が高値でない限り、カルシウムとビタミンDの経口補充が必須です。

適応 推奨される補充量
多発性骨髄腫・固形がん骨転移 カルシウム500mg/日以上、天然型ビタミンD 400IU/日
骨巨細胞腫 カルシウム600mg/日以上、天然型ビタミンD 400IU/日

重度の腎機能障害患者さんでは低カルシウム血症を起こすおそれが高いため、特に慎重な投与が求められます。腎機能障害ではビタミンDの活性化が障害されているため、活性型ビタミンDの使用が推奨されます。

顎骨壊死・顎骨骨髄炎

ランマークの長期投与により、顎骨壊死・顎骨骨髄炎の発現率が増加することが報告されています。臨床試験では1.8%に顎骨壊死が認められました。

報告された症例の多くは、抜歯など顎骨に対する侵襲的な歯科処置や局所感染に関連して発現していました。リスク因子には、がん、化学療法、血管新生阻害薬治療、コルチコステロイド治療、放射線療法、口腔の不衛生、歯科処置の既往などが挙げられます。

顎骨壊死を予防するために、以下の点が重要です。

  • 投与開始前に口腔内の管理状態を確認し、必要に応じて歯科検査を受ける
  • 侵襲的な歯科処置は、できる限り投与開始前に済ませておく
  • 投与中に歯科処置が必要になった場合は、できる限り非侵襲的な処置を選ぶ
  • 口腔内を清潔に保ち、定期的な歯科検査を受ける
  • 歯科受診時にはランマークを使用していることを必ず伝える

その他の重大な副作用

  • 大腿骨転子下、近位大腿骨骨幹部、近位尺骨骨幹部等の非定型骨折
  • アナフィラキシー
  • 治療中止後の多発性椎体骨折
  • 重篤な皮膚感染症(蜂巣炎など)
  • 治療中止後の高カルシウム血症(骨巨細胞腫患者さん)

ランマーク投与時の日常生活への影響

ランマークは4週間に1回の皮下注射で投与されるため、通院の負担は比較的軽いといえます。点滴投与が必要なゾレドロン酸と比べて、投与時間が短く済むメリットがあります。

ただし、低カルシウム血症の予防のため、毎日のカルシウムとビタミンDの服用が必要です。また、定期的な血液検査や歯科検査を受ける必要があります。

副作用として疲労感が現れることがあるため、無理をせず十分な休息を取ることが大切です。関節痛や筋肉痛が生じる場合もありますが、日常生活に支障が出る場合は医師に相談してください。

ランマークの保険適応と費用

保険適応

ランマークは、多発性骨髄腫による骨病変、固形がん骨転移による骨病変、骨巨細胞腫に対して保険適応となっています。がん治療の一環として使用される場合、健康保険が適用されます。

薬価と治療費

2025年9月時点での薬価は以下のとおりです。

製剤 薬価
ランマーク皮下注120mg 1.7mL 44,108円

4週間に1回の投与ですので、1か月あたりの薬剤費は約44,000円となります。ただし、実際の患者さんの自己負担額は、加入している医療保険の種類や自己負担割合によって異なります。

自己負担額の目安

自己負担割合 1回あたりの自己負担額(概算)
3割負担 約13,200円
2割負担 約8,800円
1割負担 約4,400円

なお、上記は薬剤費のみの概算であり、診察料や検査料などは別途かかります。また、高額療養費制度を利用することで、月の医療費が一定額を超えた場合に払い戻しを受けることができます。

デノスマブ製剤は現在ジェネリック医薬品(後発医薬品)が存在しないため、先発医薬品のみの使用となります。2026年度の診療報酬改定では薬価が0.87%引き下げられる見込みですが、ランマークの具体的な薬価への影響は今後の情報を確認する必要があります。

ランマーク使用時の重要な注意点

投与を受けられない方

  • ランマークの成分に対して過敏症の既往歴がある方
  • 妊婦または妊娠している可能性のある方

慎重投与が必要な方

  • 低カルシウム血症の方、または低カルシウム血症を起こすおそれのある方
  • 重度の腎機能障害がある方
  • 肺転移を有する骨巨細胞腫の方

その他の注意事項

  • 妊娠可能な女性は、投与中および最終投与後一定期間は適切な避妊が必要です
  • 授乳中の方は、治療上の有益性と母乳栄養の有用性を考慮し、授乳の継続または中止を検討する必要があります
  • 小児等を対象とした臨床試験は実施されていません
  • プラリア(同じデノスマブ製剤)との併用はできません

ランマークとゾレドロン酸の比較

骨転移治療では、ランマークのほかにゾレドロン酸(ゾメタ)というビスホスホネート製剤も広く使用されています。両者の違いを理解することで、治療選択の参考になります。

項目 ランマーク ゾレドロン酸
薬剤分類 ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体 ビスホスホネート製剤
投与方法 皮下注射 点滴静注
投与時間 短時間 15分以上の点滴が必要
骨関連事象抑制効果 やや高い
(初回発現までの期間:約20か月)
標準的
(初回発現までの期間:約17か月)
腎機能への影響 比較的少ない 腎機能障害のリスクあり
低カルシウム血症 やや高頻度 比較的低頻度
顎骨壊死 やや高頻度
(2~5%程度)
比較的低頻度

ランマークは骨関連事象の抑制効果がやや高く、腎機能への影響が少ないというメリットがありますが、低カルシウム血症や顎骨壊死の発現頻度がやや高い点に注意が必要です。患者さんの腎機能や全身状態、副作用リスクなどを総合的に判断して、どちらの薬剤を選ぶかが決定されます。

ランマーク治療を受ける患者さんへ

ランマークは骨転移や骨病変の進行を抑え、骨折や痛みなどの骨関連事象を予防・遅らせることで、患者さんの生活の質を維持する重要な役割を果たします。

治療を受けるにあたっては、以下の点を心がけてください。

  • カルシウムとビタミンDのサプリメントを医師の指示どおりに毎日服用する
  • 定期的な血液検査を必ず受ける
  • 手足のふるえやしびれなど、低カルシウム血症を疑う症状が現れたら速やかに医師に連絡する
  • 投与開始前に歯科検査を受け、口腔内を清潔に保つ
  • 歯科受診時にはランマークを使用していることを必ず伝える
  • 侵襲的な歯科処置は可能な限り避ける
  • 疲労感や関節痛など、気になる症状があれば遠慮せず医師や看護師に相談する

ランマークは骨病変に対して有効な薬剤ですが、がん細胞そのものを攻撃する作用はありません。主治医による抗がん剤治療やホルモン療法などと組み合わせて、総合的ながん治療の一部として使用されます。

治療の選択や継続については、主治医とよく相談し、ご自身の病状や体調に合った治療方針を決めていくことが大切です。

参考文献・出典情報

  1. 医療用医薬品:ランマーク - KEGG MEDICUS
  2. ランマーク皮下注120mgの基本情報 - 日経メディカル処方薬事典
  3. ランマーク医薬品インタビューフォーム(2025年5月改訂第15版)
  4. ランマーク皮下注120mg - 今日の臨床サポート
  5. ランマーク皮下注120mgの薬価・添付文書 - しろぼんねっと
  6. ランマーク皮下注:癌の骨転移に有効な分子標的薬 - 日経メディカル
  7. 骨病変治療薬「ランマーク」投与患者での重篤な低カルシウム血症に関する注意喚起 - 厚生労働省
  8. 前立腺がんに多い骨転移 - QLife がん
  9. ランマーク(デノスマブ)の作用機序と副作用 - 新薬情報オンライン
  10. 薬剤による骨転移治療 - がんナビ

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本村ユウジ
本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

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経験18年以上。プロのアドバイザーによる徹底解説。

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