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こんにちは。17年間の活動実績を持つ、
「プロのがん治療専門アドバイザー」本村ユウジです。
がんを治すために必要なことは、たった1つです。
詳しくはこちらのページでお伝えさせてください。
→がんを治すための「たった1つの条件」とは?
こんにちは。がん治療専門アドバイザー、本村ユウジです。
乳がんの治療には、手術、抗がん剤治療、ホルモン療法などを組み合わせた集学的治療が行われることが一般的です。
治療費については、患者さんやご家族にとって切実な関心事であり、治療方針を考える上でも重要な情報になります。
ここでは、乳房全摘出術と術後の抗がん剤治療、さらにホルモン療法を受けた場合のモデルケースを提示して、実際にどの程度の治療費がかかるのかを解説します。
病状や治療を受ける医療機関によって費用は変動しますが、治療計画を立てる際の参考になると考えます。
乳房全摘出術と術後治療を受けたモデルケースの概要
患者さんの病状
30歳代の閉経前女性で、乳房にしこりを自覚して医療機関を受診しました。
検査の結果、しこりの大きさは5cmの浸潤性乳がんであり、わきの下のリンパ節への転移も認められました。
がんの性質を調べる検査では、ホルモン受容体陽性、HER2陰性と診断されています。
この病状は、乳がんの病期分類ではステージⅡBからⅢA程度に相当する進行度です。
治療方針の決定
腫瘍の大きさとリンパ節転移があることから、乳房切除術(全摘)が選択されました。
手術後は、がん細胞が体の他の部位に潜んでいる可能性を考慮して、再発予防のために抗がん剤治療を行います。
また、ホルモン受容体陽性であることから、ホルモン療法も5年間継続することになりました。
閉経前のため、ホルモン療法では抗エストロゲン剤とLH-RHアゴニスト製剤を併用する標準的な治療法が選択されています。
将来的には乳房再建術を検討することも視野に入れています。
治療の経過
入院翌日に乳房切除術とリンパ節郭清を行い、術後5日目に退院となりました。
入院期間は6泊7日です。
手術後の回復を待って、外来で抗がん剤治療を開始しました。
抗がん剤治療の内容は、FECレジメン(フルオロウラシル、エピルビシン、シクロホスファミドの3剤併用)を3週間に1回、合計4サイクル実施しました。
その後、パクリタキセルを週1回投与するレジメンを12回(約4カ月間)実施しています。
抗がん剤治療が終了した後、ホルモン療法に移行しました。
タモキシフェン(抗エストロゲン剤)の内服を1日1回、5年間継続します。
加えて、LH-RHアゴニスト製剤のリュープリンを3カ月に1回注射で投与し、これも5年間継続する計画です。
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乳房全摘出術と術後治療の治療費モデルケース
それぞれの治療にかかる費用について、3割負担の自己負担額を示します。
実際の医療費は、診療を受ける医療機関や使用する薬剤の種類によって変動する可能性があります。
治療費の内訳
| 治療項目 | 概算費用(3割負担) | 治療スケジュール |
| 手術と入院 | 260,000円 | 入院6泊7日、乳房切除術とリンパ節郭清、センチネルリンパ節生検を含む |
| 抗がん剤治療(FEC) | 128,920円(32,230円×4回) | 3週間に1回の点滴投与を約3カ月間 |
| 抗がん剤治療(パクリタキセル) | 146,772円(12,231円×12回) | 週1回の点滴投与を約4カ月間 |
| ホルモン療法(タモキシフェン) | 184,500円(年間36,900円×5年) | 1日1回内服を5年間継続、月額約3,075円 |
| ホルモン療法(リュープリン) | 456,000円(22,800円×20回) | 3カ月に1回の注射を5年間継続 |
治療費の合計
上記の治療を全て実施した場合の合計金額は、1,176,192円となります。
これは健康保険適用後の3割負担での自己負担額です。
ただし、高額療養費制度を利用することで、実際の負担額はさらに軽減される可能性があります。
治療費を抑えるための工夫と制度の活用
ジェネリック医薬品の活用
ホルモン療法で使用する抗エストロゲン剤(タモキシフェン)には、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が利用できます。
ジェネリック医薬品を選択すると、年間約29,000円程度に費用を抑えることが可能です。
5年間継続すると、先発医薬品と比較して約40,000円の費用削減になります。
主治医や薬剤師と相談して、ジェネリック医薬品への変更を検討することをお勧めします。
ホルモン療法の期間調整
LH-RHアゴニスト製剤(リュープリン)は、標準的には5年間の併用が推奨されています。
しかし、患者さんの年齢、副作用の状況、経済的な負担などを考慮して、2年から3年で中止することもあります。
その場合は、抗エストロゲン剤の内服のみを継続する形になります。
LH-RHアゴニスト製剤を2年間で終了した場合、ホルモン療法の費用は上記の表より約20万円程度安くなります。
治療期間については、再発リスクと経済的負担を天秤にかけながら、主治医とよく相談して決定することが重要です。
高額療養費制度の利用
1カ月の医療費が一定額を超えた場合、高額療養費制度によって超過分が払い戻されます。
自己負担限度額は、年齢や所得によって異なります。
70歳未満で年収約370万円から770万円の方の場合、自己負担限度額は月額約80,100円です。
ただし、2025年8月から段階的に高額療養費制度の自己負担限度額が引き上げられることが決定しています。
2025年8月以降は、同じ所得区分で月額約88,200円、2027年8月以降はさらに細分化され、年収600万円程度で月額約113,400円になる見込みです。
抗がん剤治療を受ける月や、ホルモン療法でLH-RHアゴニスト製剤を投与する月など、医療費が高額になる月には、この制度を活用することで負担を軽減できます。
医療機関の窓口や加入している健康保険組合に相談して、限度額適用認定証の発行を受けることをお勧めします。
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乳房再建術を受ける場合の追加費用
乳房全摘出術を受けた患者さんの中には、乳房再建術を希望される方も多くいます。
2013年から人工乳房(インプラント)による乳房再建が保険適用となりました。
人工乳房による乳房再建
乳房再建には、手術と同時に行う「一次再建(同時再建)」と、一定期間を置いてから行う「二次再建」があります。
一次再建の場合、乳房切除術と同時にティッシュ・エキスパンダー(皮膚を伸ばすための装置)を挿入します。
この手術の自己負担額は、乳房切除術と合わせて約25万円程度です。
数カ月後、皮膚が十分に伸びた段階で、ティッシュ・エキスパンダーを人工乳房と入れ替える手術を行います。
この入れ替え手術の自己負担額は約25万円程度です。
したがって、人工乳房による乳房再建を完了するまでには、合計約50万円程度の費用がかかります。
ただし、入院期間や使用する医療材料によって費用は変動します。
自家組織による乳房再建
自家組織(自分の体の他の部位から採取した組織)を用いた乳房再建も保険適用となっています。
手術費用の自己負担額は約13万円程度です。
自家組織による再建は、自然な仕上がりが期待できる一方で、手術時間が長く、体への負担が大きいというデメリットがあります。
また、組織を採取した部位に傷跡が残ります。
どちらの再建方法を選択するかは、患者さんの年齢、体型、健康状態、希望などを総合的に考慮して決定します。
治療費以外にかかる費用
通院にかかる交通費
抗がん剤治療やホルモン療法の注射を受けるために、定期的な通院が必要になります。
自宅から医療機関までの距離によっては、交通費が相当な負担になることがあります。
公共交通機関の利用が難しい場合は、タクシー代や駐車場代も考慮する必要があります。
ウィッグや補正下着の購入費
抗がん剤治療の副作用で脱毛が起こった場合、ウィッグ(かつら)の購入を検討する方も多くいます。
医療用ウィッグの価格は、品質やデザインによって幅がありますが、数万円から数十万円程度です。
また、乳房切除術を受けた後、外見を整えるための補正下着やパッドの購入が必要になることもあります。
これらの費用は医療費控除の対象にならないため、全額自己負担となります。
仕事を休んだ場合の収入減少
手術や抗がん剤治療のために仕事を休む必要がある場合、収入が減少することがあります。
会社員の方で健康保険に加入している場合は、傷病手当金の制度を利用できる可能性があります。
傷病手当金は、病気やけがで仕事を休み、給与の支払いを受けられない場合に、標準報酬日額の3分の2相当額が支給される制度です。
加入している健康保険組合や協会けんぽに問い合わせて、手続き方法を確認しましょう。
医療費控除と確定申告
1年間(1月1日から12月31日まで)に支払った医療費が、本人と生計を一つにする家族の分を合わせて10万円を超えた場合、医療費控除を受けることができます。
所得が200万円未満の場合は、所得の5%を超えた金額が控除対象になります。
医療費控除を受けるには、確定申告を行う必要があります。
領収書は大切に保管しておきましょう。
通院のための交通費(公共交通機関を利用した場合)も医療費控除の対象に含まれます。
相談支援センターの活用
がん診療連携拠点病院には、相談支援センターが設置されています。
相談支援センターでは、看護師やソーシャルワーカーが、がんの治療や医療費の負担、療養生活についてなど、患者さんやご家族の相談に応じています。
相談支援センターは、その病院にかかっていない方でも利用できます。
治療費や経済的な支援制度について不明な点がある場合は、遠慮なく相談してみることをお勧めします。
まとめ
乳がんで乳房全摘出術、術後抗がん剤治療、ホルモン療法を受けた場合のモデルケースでは、5年間の治療で約120万円(3割負担)の自己負担が見込まれます。
しかし、高額療養費制度の活用、ジェネリック医薬品の選択、ホルモン療法の期間調整などによって、実際の負担額を軽減することが可能です。
治療方針を決定する際には、医学的な側面だけでなく、経済的な面も含めて主治医とよく相談することが大切です。
また、利用できる制度や支援について、相談支援センターやソーシャルワーカーに尋ねることで、治療に専念できる環境を整えることができます。
治療費についての不安や疑問は一人で抱え込まず、医療スタッフや専門家に相談しながら、最適な治療を受けていただきたいと思います。

