
乳がんの抗がん剤治療は、2~3種類の薬剤を組み合わせて使う「多剤併用療法」で効果が確認されているものも多く、ドキソルビシン(アドリアシン)、エピルビシン(ファルモルビシン)などのアンスラサイクリン系薬剤は、主に多剤併用療法によって用いられます。
これらにはアフファベットの頭文字をつかって、次のような名称がつけられています。
【乳がんで行われる代表的な抗がん剤治療(多剤併用療法)】

ドキソルビシンを含むのはACやCAF(またはFAC)、エピルビシンを含むのはECやFEC、CEFなどの治療法です。
タキサン系薬剤にはドセタキセル(タキソテール)とパクリタキセル(タキソール)の2つの薬剤があり、主に単剤で使われます。よく行われるのは、ドセタキセルの3週毎投与、パクリタキセルの毎週投与です。

