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こんにちは。17年間の活動実績を持つ、
「プロのがん治療専門アドバイザー」本村ユウジです。
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肝内胆管がんにおける抗がん剤治療の位置づけ
肝内胆管がんは、肝臓の中の胆管から発生するがんです。この病気に対する治療の第一選択は手術による切除ですが、診断された時点で手術ができない状態になっている患者さんも少なくありません。
抗がん剤治療(化学療法)は、次のような状況で実施されます。
まず、手術で完全にがんを切除できなかった場合です。手術中にがんが周囲の組織に広がっていることが分かり、すべてを取りきれなかったときには、残ったがん細胞に対して化学療法を行います。
次に、がんが進行していて手術自体が不可能な場合です。肝内胆管がんが肝臓の広い範囲に広がっている、血管を巻き込んでいる、遠隔転移があるなどの理由で手術ができないと判断されたときには、化学療法が主な治療手段となります。
また、根治手術を行った後の補助療法として化学療法を実施する場合もあります。これは、目に見えない微小ながん細胞が残っている可能性を考慮し、再発を予防する目的で行われます。
これらの化学療法には、放射線治療を併用することもあります。放射線と抗がん剤を組み合わせることで、治療効果を高めることが期待されるためです。
肝内胆管がんの抗がん剤治療の歴史的背景
肝内胆管がんを含む胆道系のがん(肝外胆管がん、胆嚢がんなども含む)に対しては、長い間、有効な抗がん剤が存在しませんでした。1990年代までは、どの薬を使っても治療効果が限定的で、患者さんの生存期間を延ばすことが難しい状況が続いていました。
この状況が変化し始めたのは2000年以降です。代謝拮抗剤と呼ばれる種類の抗がん剤であるゲムシタビンやTS-1などが、従来の抗がん剤よりも高い治療効果を示すことが報告されるようになりました。
代謝拮抗剤とは、がん細胞がDNAを合成する過程を妨げることで、がん細胞の増殖を抑える薬です。正常な細胞も分裂する際にDNA合成を行いますが、がん細胞は正常細胞よりも活発に分裂するため、代謝拮抗剤の影響を受けやすいという特徴があります。
これらの新しい抗がん剤の登場により、肝内胆管がんの患者さんに対して、一定の効果が期待できる治療選択肢が提供できるようになりました。
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現在使用されている抗がん剤の種類と組み合わせ
ゲムシタビンを中心とした治療
ゲムシタビンは、肝内胆管がんの化学療法において中心的な役割を果たしている抗がん剤です。この薬は、単独で使用することもあれば、他の抗がん剤と組み合わせて使用することもあります。
ゲムシタビン単剤での治療は、比較的副作用が少なく、患者さんの体への負担が軽いという利点があります。治療を受けた患者さんの数はまだ限られていますが、胆道系のがんに対して30~60パーセントの奏功率が報告されています。
奏功率とは、治療によってがんが縮小した患者さんの割合のことです。完全にがんが消失した場合を「完全奏功」、がんの大きさが一定以上縮小した場合を「部分奏功」と呼び、これらを合わせた割合が奏功率となります。
ゲムシタビンと組み合わせて使用される抗がん剤には、いくつかの種類があります。
| 併用薬剤 | 薬剤分類 | 併用する理由 |
|---|---|---|
| カペシタビン | 代謝拮抗剤 | 異なる作用機序で相乗効果を期待 |
| フルオロウラシル | 代謝拮抗剤 | DNA合成阻害の強化 |
| シスプラチン | プラチナ製剤 | DNAを直接損傷させて効果を高める |
| カルボプラチン | プラチナ製剤 | シスプラチンより副作用が軽い |
| イリノテカン | 植物アルカロイド | DNA複製の阻害 |
これらの組み合わせの中で、国際的に標準治療として認められているのは、ゲムシタビンとシスプラチンの併用療法です。この組み合わせは、複数の臨床試験で有効性が確認されており、現在最も広く使用されている治療法となっています。
TS-1による治療
TS-1は、もともと複数の成分を混合した薬剤です。主成分のテガフールは体内でフルオロウラシルに変換され、抗がん作用を発揮します。
TS-1の特徴は、フルオロウラシルの効果を持続させながら、同時にその副作用を抑える成分が配合されていることです。このため、単独のフルオロウラシルを使用するよりも、患者さんの負担が軽減されます。
TS-1は単独で使用することもできますし、ゲムシタビンなどの他の抗がん剤と併用することもあります。飲み薬として服用できるため、通院での治療が可能という利点もあります。
低用量FP(FC)療法
肝細胞がんや大腸がんで効果が報告されている低用量FP療法(フルオロウラシルとシスプラチンの併用)も、肝内胆管がんに対して実施されることがあります。
この治療法は、通常よりも少ない用量の抗がん剤を持続的に投与することで、効果を保ちながら副作用を減らすことを目指しています。
抗がん剤の投与方法による違い
全身化学療法(点滴による治療)
全身化学療法は、抗がん剤を静脈から点滴で投与する方法です。血液を通じて全身に抗がん剤が行き渡るため、転移したがんや、肝臓の広い範囲に広がったがんに対して効果を発揮します。
点滴による投与は、外来で行う場合と、入院して行う場合があります。使用する薬剤や投与スケジュールによって、治療にかかる時間は異なりますが、数時間から半日程度かかることが一般的です。
動注療法(肝動脈からの投与)
動注療法は、肝動脈にカテーテルを挿入し、そこから直接抗がん剤を注入する方法です。肝臓のがんに対して、局所的に高濃度の抗がん剤を届けることができます。
肝細胞がんは血管に富む腫瘍であるため、動注療法が効果的です。しかし、肝内胆管がんは肝細胞がんと異なり、血管が豊富な腫瘍ではありません。そのため、肝内胆管がんに対しては、必ずしも動注療法のほうが全身化学療法よりも効果が高いわけではないことが分かっています。
動注療法を選択する場合には、がんの状態や患者さんの体の状態を総合的に判断する必要があります。
その他の投与方法
胆管に直接抗がん剤を注入する方法や、腫瘍に抗がん剤を直接注入する手法も試みられています。これらは、がんの位置や広がり方によって選択される特殊な治療法です。
また、患者さんの生活スタイルに配慮して、投与時間を工夫する例もあります。たとえば、夜間のみ抗がん剤を投与することで、日中の活動に支障が出ないようにするといった方法です。
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点滴と飲み薬の使い分け
抗がん剤には、点滴で投与するタイプと、飲み薬として服用するタイプがあります。それぞれに特徴があり、患者さんの状態や生活環境に応じて選択されます。
点滴による抗がん剤は、確実に体内に薬を入れることができ、投与量のコントロールがしやすいという利点があります。一方で、通院や入院が必要になるため、時間的な制約があります。
飲み薬による抗がん剤(TS-1、カペシタビンなど)は、自宅で服用できるため、患者さんの生活の質を保ちやすいという利点があります。ただし、決められた時間に正確に服用する必要があり、患者さん自身の自己管理が求められます。
抗がん剤治療の効果をどう評価するか
抗がん剤治療の効果は、定期的な画像検査(CTやMRIなど)で確認します。治療開始後、2~3か月ごとに検査を行い、がんの大きさの変化を測定します。
効果の判定基準は以下のように分類されます。
| 評価 | 内容 |
|---|---|
| 完全奏功(CR) | すべてのがんが消失した状態 |
| 部分奏功(PR) | がんの大きさが30%以上縮小した状態 |
| 安定(SD) | がんの大きさがほぼ変わらない状態 |
| 進行(PD) | がんが20%以上増大、または新しい病変が出現した状態 |
完全奏功と部分奏功を合わせた割合が奏功率となります。また、完全奏功、部分奏功、安定を合わせた割合を病勢コントロール率と呼び、治療によってがんの進行を抑えられている患者さんの割合を示します。
治療期間と治療スケジュール
抗がん剤治療は、通常、一定のサイクルを繰り返して行います。たとえば、ゲムシタビンとシスプラチンの併用療法では、3週間を1サイクルとして、以下のようなスケジュールで投与します。
1日目と8日目にゲムシタビンを点滴し、1日目にシスプラチンも併せて点滴します。その後、3週目は休薬期間として体を休めます。この3週間を1サイクルとして、効果が続く限り、または副作用が強く出るまで治療を継続します。
治療期間は患者さんによって異なりますが、効果が見られる場合には数か月から1年以上継続することもあります。治療の継続可否は、効果と副作用のバランスを見ながら判断されます。
抗がん剤治療の副作用
よく見られる副作用
抗がん剤治療では、がん細胞だけでなく、正常な細胞にも影響が及ぶため、さまざまな副作用が現れることがあります。
ゲムシタビンの主な副作用は以下の通りです。
白血球や血小板の減少により、感染症にかかりやすくなったり、出血しやすくなったりします。定期的な血液検査でこれらの値を確認し、必要に応じて治療の延期や薬の減量が検討されます。
吐き気や食欲不振も比較的よく見られます。現在は効果的な吐き気止めの薬があるため、これらの症状はかなりコントロールできるようになっています。
倦怠感(だるさ)も多くの患者さんが経験する副作用です。治療期間中は無理をせず、十分な休息を取ることが大切です。
シスプラチンの副作用
シスプラチンを併用する場合には、以下のような副作用にも注意が必要です。
腎臓への影響があるため、大量の輸液を行いながら投与します。治療前後の尿量や腎機能の検査値を確認し、腎臓を保護する対策が取られます。
吐き気はシスプラチンの代表的な副作用ですが、現在は効果的な制吐剤が開発されており、以前に比べて格段にコントロールしやすくなっています。
手足のしびれ(末梢神経障害)が現れることもあります。この症状は投与量が増えるにつれて出やすくなるため、しびれが強くなった場合には薬の変更や中止が検討されます。
TS-1の副作用
TS-1は飲み薬ですが、以下のような副作用が現れることがあります。
下痢や口内炎は比較的よく見られる副作用です。口内炎がひどくなると食事が取りにくくなるため、早めに医師や看護師に相談することが重要です。
皮膚の色素沈着や手足症候群(手のひらや足の裏が赤くなり、痛みを伴う)が現れることもあります。
完治の可能性と治療目標
肝内胆管がんに対する抗がん剤治療は、現時点では完治を目指すものではありません。手術で完全にがんを切除できた場合には完治の可能性がありますが、抗がん剤治療が主体となる進行がんの場合、治療の目標は以下のようになります。
がんの進行を抑え、できるだけ長く生存期間を延ばすこと。生活の質を保ちながら、症状を和らげること。これらが抗がん剤治療の主な目標です。
ただし、抗がん剤治療によってがんが縮小し、手術が可能になるケースもあります。このような場合には、手術によって完治を目指すことができます。
余命と生存期間への影響
肝内胆管がんの患者さんにとって、抗がん剤治療が余命にどのような影響を与えるのかは重要な関心事です。
ゲムシタビンとシスプラチンの併用療法を行った場合、治療を行わなかった場合と比較して、生存期間の延長が確認されています。臨床試験のデータでは、この併用療法により生存期間の中央値が約3か月延長したと報告されています。
生存期間は個人差が大きく、がんの進行度、患者さんの全身状態、年齢、他の病気の有無などによって異なります。治療効果が良好な患者さんでは、1年以上の生存も期待できます。
重要なのは、余命の数字だけにとらわれず、残された時間をどのように過ごすかを考えることです。抗がん剤治療によって症状が和らぎ、生活の質が改善されることも、治療の大きな意義です。
治療を受ける際の判断基準
抗がん剤治療を開始するかどうか、また継続するかどうかは、患者さん自身が判断する必要があります。その際に考慮すべき点をいくつか挙げます。
まず、患者さんの全身状態です。日常生活がある程度自立して行える状態であれば、抗がん剤治療に耐えられる可能性が高いと考えられます。一方、寝たきりに近い状態では、治療による負担が大きく、効果よりも副作用のほうが目立つ可能性があります。
次に、治療の目的を明確にすることです。生存期間を延ばすことを優先するのか、生活の質を保つことを優先するのか、患者さんや家族の価値観によって選択は変わってきます。
副作用への対処能力も重要です。定期的な通院が可能か、副作用が出たときに適切に対応できる環境があるかなども考慮する必要があります。
治療費と経済的な負担
抗がん剤治療には相応の費用がかかります。使用する薬剤や治療期間によって異なりますが、1サイクルあたり数十万円の費用がかかることもあります。
ただし、日本では健康保険が適用されるため、実際の自己負担額は医療費の3割(年齢や所得によって異なる)となります。さらに、高額療養費制度を利用することで、月ごとの自己負担額に上限が設けられます。
高額療養費制度では、所得に応じて自己負担限度額が設定されており、それを超えた分は払い戻されます。事前に「限度額適用認定証」を取得しておけば、病院の窓口での支払いも限度額までとなります。
経済的な不安がある場合には、医療ソーシャルワーカーに相談することで、利用できる制度や支援について情報を得ることができます。
新薬開発の動向
肝内胆管がんを含む胆道がんの治療において、新しい薬剤の開発も進んでいます。
分子標的薬と呼ばれる、がん細胞に特有の分子を標的とする薬剤の研究が行われています。これらの薬は、特定の遺伝子変異を持つがんに対して効果を発揮する可能性があります。
免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれる、患者さん自身の免疫力を活性化してがんと闘う薬剤も研究されています。一部の患者さんでは効果が報告されていますが、まだ標準治療として確立されていません。
これらの新しい治療法は、臨床試験を通じて有効性と安全性が検証されています。患者さんによっては、臨床試験への参加を検討する選択肢もあります。
参考文献・出典情報
National Cancer Institute - Liver Cancer

