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25.抗がん剤・分子標的薬・免疫チェックポイント

【2025年更新】PD-1阻害薬とは?がん免疫療法の最新情報と効果・副作用を徹底解説

PD-1阻害薬ニボルマブ(オプジーボ)

近年注目されているがん治療薬「PD-1阻害薬」について、最新の承認状況から費用、副作用まで分かりやすく解説します。2018年にはその開発に携わった本庶佑教授がノーベル医学生理学賞を受賞し、がん免疫療法の新たな時代を切り開いた革新的な薬です。


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PD-1阻害薬とは?基本的な仕組みを理解しよう

PD-1阻害薬は、従来の抗がん剤とは全く異なる仕組みで働く革新的な薬です。これまでのがん治療は、手術、放射線、化学療法によってがん細胞を直接攻撃するものでしたが、PD-1阻害薬は患者さん自身の免疫力を活用してがんと闘います。

人間の体には、ウイルスや細菌などの異物を攻撃する免疫システムが備わっています。この免疫システムの中心的な役割を果たすのが、T細胞と呼ばれる免疫細胞です。T細胞はがん細胞を敵として認識し、攻撃する能力を持っています。

しかし、がん細胞は巧妙に免疫システムから逃れる仕組みを持っています。がん細胞の表面には「PD-L1」というタンパク質があり、これがT細胞の表面にある「PD-1」というタンパク質と結合すると、T細胞の攻撃力にブレーキがかかってしまいます。簡単に言えば、がん細胞が「私は敵ではない」という偽の信号を免疫細胞に送り、攻撃を免れているのです。

PD-1阻害薬は、この偽の信号をブロックします。PD-1とPD-L1の結合を阻害することで、T細胞が本来の攻撃力を取り戻し、がん細胞を効果的に攻撃できるようになります。これが「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれる理由です。

PD-1阻害薬の種類と最新の承認状況【2025年版】

現在、日本で承認されているPD-1阻害薬には以下の種類があります:

主要なPD-1阻害薬

薬品名 一般名 開発会社 承認時期
オプジーボ ニボルマブ 小野薬品工業 2014年7月
キイトルーダ ペムブロリズマブ MSD 2016年12月

PD-L1阻害薬

薬品名 一般名 開発会社
テセントリク アテゾリズマブ ロシュ/中外製薬
イミフィンジ デュルバルマブ アストラゼネカ
バベンチオ アベルマブ メルクセローノ/ファイザー

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PD-1阻害薬が適用されるがんの種類

2025年現在、PD-1阻害薬は多くのがん種で使用が承認されており、その適応は年々拡大しています。主な対象がんは以下の通りです:

  • 悪性黒色腫(メラノーマ)
  • 非小細胞肺がん
  • 腎細胞がん
  • 古典的ホジキンリンパ腫
  • 頭頸部がん
  • 胃がん
  • 悪性胸膜中皮腫
  • 食道がん
  • 肝細胞がん
  • 尿路上皮がん
  • 子宮頸がん
  • トリプルネガティブ乳がん

特に注目すべきは、キイトルーダが2018年に日本で初めて「がん種を特定しない」保険承認を得たことです。これは「高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌」に対してで、がんの種類に関係なく遺伝子的特徴に基づいて治療薬を選択する「プレシジョン・メディシン」の実現を示すものです。

PD-1阻害薬の費用と薬価【2025年最新情報】

PD-1阻害薬は高額な薬として知られていますが、薬価改定により価格は段階的に下がってきています。

現在の薬価(2025年時点)

薬品名 薬価(100mgあたり) 1日薬価
オプジーボ(120mg) 185,482円 約37,000円
キイトルーダ(100mg) 214,498円 約39,000円

体重66kgの患者さんがオプジーボを1年間使用した場合、薬価総額は約1,090万円になります。しかし、これは薬価であり、患者さんが実際に支払う金額ではありません。

患者さんの自己負担額

日本の国民皆保険制度により、医療費の自己負担は基本的に3割です。ただし、高額な医療費については「高額療養費制度」が適用されます。

所得区分 月額自己負担限度額
年収約370万円未満 57,600円
年収約370万円〜770万円 80,100円 + (医療費 - 267,000円) × 1%
年収約770万円〜1,160万円 167,400円 + (医療費 - 558,000円) × 1%

この制度により、年収500万円程度の患者さんであれば、月額の自己負担は8万円程度となります。

PD-1阻害薬の効果と治療成績

PD-1阻害薬の効果は従来の抗がん剤と大きく異なる特徴があります。効果を示す患者さんの割合は約20〜30%と決して高くありませんが、効果を示した場合の持続期間が長いことが特徴です。

治療効果の特徴

  • 奏効率(がんが縮小する割合):約20〜30%
  • 効果の持続期間:従来の抗がん剤より長期間継続
  • 完全寛解(がんが完全に消える)例も報告
  • 効果発現までに時間がかかる場合がある

重要なのは、PD-1阻害薬は「がんを完治させる」薬ではないということです。がんの進行を抑制し、患者さんの生存期間を延長することが主な目的です。ただし、一部の患者さんでは長期間にわたってがんがコントロールされ、実質的に治癒に近い状態が得られることもあります。

効果予測のための検査

PD-1阻害薬の効果を予測するために、治療前にPD-L1発現率の検査が行われます。がん細胞の表面にPD-L1がどの程度発現しているかを調べることで、治療効果を予想します。

  • PD-L1発現率50%以上:高い効果が期待
  • PD-L1発現率1〜49%:中程度の効果が期待
  • PD-L1発現率1%未満:効果は限定的

PD-1阻害薬の副作用と免疫関連有害事象

PD-1阻害薬の副作用は、従来の抗がん剤とは大きく異なります。吐き気や脱毛などの一般的な副作用は少ない一方で、「免疫関連有害事象(irAE:immune-related adverse event)」と呼ばれる特有の副作用が現れます。

主な免疫関連有害事象

臓器・系統 主な症状 発生頻度
皮膚 発疹、かゆみ、白斑 約30%
消化器 下痢、腹痛、血便 約10〜15%
息切れ、空咳、発熱(間質性肺炎) 約5%
内分泌 甲状腺機能障害、1型糖尿病 約10%
肝臓 肝機能異常 約5〜10%
腎臓 腎機能障害 約2〜3%

免疫関連有害事象の特徴

  • 治療開始後2か月以内に起こりやすい
  • 治療終了後も数週間〜数か月後に発症することがある
  • 薬剤中止後も症状が持続することがある
  • 重篤な場合は生命に関わることがある
  • ステロイドや免疫抑制剤による治療が必要な場合がある

これらの副作用は、免疫システムが活性化されすぎることで起こります。患者さんとご家族は、治療前にこれらの副作用について十分に理解し、異常を感じたら速やかに医療チームに相談することが大切です。

PD-1阻害薬の今後の展望

PD-1阻害薬の研究開発は今後も活発に続けられています。現在進行中の主な研究テーマは以下の通りです:

適応拡大の動向

  • 早期がん(術前・術後補助療法)での使用
  • 新たながん種への適応拡大
  • 小児がんへの応用
  • がん以外の疾患(自己免疫疾患など)での研究

併用療法の開発

  • 他の免疫チェックポイント阻害薬との併用
  • 分子標的薬との併用
  • 放射線療法との併用
  • がんワクチンとの併用
  • CAR-T細胞療法との併用

バイオマーカーの開発

現在、PD-L1発現率以外にも効果予測に有用なバイオマーカーの研究が進められています。腫瘍変異負荷(TMB)、マイクロサテライト不安定性(MSI)、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)などが注目されており、より精密な治療選択が可能になることが期待されています。

PD-1阻害薬治療を受ける際の注意点

PD-1阻害薬治療を受ける際には、以下の点に注意が必要です:

治療前の確認事項

  • 自己免疫疾患の既往歴の確認
  • 免疫抑制剤の使用歴
  • 臓器移植の既往
  • 間質性肺炎の既往
  • ワクチン接種歴(生ワクチンは避ける)

治療中の管理

  • 定期的な血液検査・画像検査
  • 副作用の早期発見・対応
  • 感染症の予防
  • 栄養状態の維持
  • 心理的サポート

まとめ

PD-1阻害薬は、がん治療に革命をもたらした画期的な薬です。従来の治療法では効果が限定的だった進行がんにおいても、長期にわたる効果を示すことがあります。しかし、すべての患者さんに効果があるわけではなく、特有の副作用もあるため、十分な理解と適切な管理のもとで使用することが重要です。

今後も研究開発が進み、より多くの患者さんが恩恵を受けられるよう、適応拡大や併用療法の開発、効果予測マーカーの確立が期待されています。がん免疫療法の新たな時代を切り開いたPD-1阻害薬は、がん治療の選択肢を大きく広げる重要な薬として、今後もその役割を果たし続けるでしょう。

参考文献・出典情報

この記事の作成にあたり、以下の信頼できる外部情報源を参考にしました:

 

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本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

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なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

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