肝臓がんにおける化学療法の歴史的背景 肝臓がんの治療では、日本で開発された肝動脈塞栓法(TACE)、外科的切除、ラジオ波焼灼療法(RFA)など、局所療法を中心とした治療が長年にわたり行われてきました。 一方で、他のがん種では標準的に使用される化学療法(抗がん剤などの薬物による全身治療)は、肝臓がんではほとんど実施されてきませんでした。 その理由は明確で、従来の抗がん剤は肝臓がんに対して十分な効果を示さず、毒性による副作用のみが患者さんの負担となっていたためです。肝臓がんは他のがん種と比較して抗がん剤が効き ...