悪性リンパ腫の中心となるR-CHOP療法では、リツキシマブ(375mg/m2)を約3時間かけて点滴。点滴前にはアレルギー反応予防のため、抗ヒスタミン薬と鎮痛薬を服用します。
その後3日目からCHOP療法(C=シクロホスファミド、H=ドキソルビシン、O=ビンクリスチン、P=プレドニゾロンの4剤の投与)を開始。リツキシマブは週1回、CHOP療法は3週ごとに行います。
これを3~8コース繰り返します。21日ごとに繰り返す「R-CHOP21療法」、14日ごとに繰返す「R-CHOP14療法」も試みられています。
注意点
R-CHOP療法はCHOP療法に分子標的薬のリツキシマブを加えた方法です。とくに注意したい副作用は、アレルギー症状です。予防のために、リツキシマブ投与前に抗ヒスタミン薬と鎮痛薬を内服します。また、とくに起こりやすい初回治療時には、アレルギー反応が起こらないかをチェックするため、まず少量(1時間かけて25mg点滴)から開始します。
投与期間と費用
1コースの期間:3週間。
総コース数:リツキシマブ最大8回、CHOP3~8コース。
おもな副作用:リツキシマブの副作用ではアレルギー症状など。その他複数の抗がん剤により吐き気、嘔吐など一般的な副作用が起きる。
1コースあたりの薬剤費(保険適応前):78万2,261円