がん専門のアドバイザー、本村です。
当記事では乳がんで使われるハーセプチンの期間と費用について解説しています。
乳がんでよく使われるハーセプチン(トラスツズマブ)。
実際に受けるとなると、どのくらいの期間となり、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
投与方法と注意事項
単独で使う場合として記載します。まず1日目に、ハーセプチン(8mg/kg)を90分かけて点滴します。22日目に6mg/kgを90分かけて静注します。以降は3週ごと6mg/kgの静注を行い、計18回、1年間続けます。
これはHER2が陽性の人だけに行われる治療です。2回目以降は投与量を変えて行います心臓に負担がかかることがあるので、事前に心機能をチェックしておく必要があります。アンスラサイクリン系の抗がん剤(ドキソルヒシンやエビルビシン)を事前に使っている人は、より注意が必要です。
初回投与時(点滴中か、点滴後24時間以内)に急激に発熱や寒気が出るインフュージョン.リアクションを起こすことがあります。息苦しさを感じたらすぐに医師や看護師に伝えましょう。
投与期間と費用
1コース期間/3週間
総コース数/18コース(1年間)
主な副作用/インフュージヨン・リアクション(初回投与時)、心機能障害、発熱、悪寒、無力症、吐き気など
1コースあたりの薬剤費/16万204円(保険適用前)