がんという重い診断を受けたとき、心の底から「少しでも回復したい」と思うのは当然のことです。
病院での治療と並行しながら、心理的な支えを求める方が増えています。
そんな中、「がん封じ」や「病気平癒祈願」というキーワードで検索されることも多いのが、香川県の金刀比羅宮(こんぴらさん)です。
この記事では、登拝とともに授与される「病気平癒守」や「幸福の黄色いお守り」を中心に、
がん患者さんとご家族が安心を感じられる祈りの場としての魅力を詳しくご紹介します。
金刀比羅宮とは?がん平癒にも響くお宮参りの象徴
香川県琴平町にある金刀比羅宮は、海上守護の神として知られ、日本中から参拝者が訪れる名所です。
本宮まで785段、奥社まで1368段という長い参道は、ただの観光ではなく「心身を清める儀式」のようでもあります。
がん患者さんやそのご家族にとって、登拝そのものが「自分にできる回復への行動」になり得ます。
病気平癒守とは?「がん封じ」祈願にも使える御守り
金刀比羅宮の授与所には、「病気平癒守」や「健康守」、「身守り」など複数の御守が用意されており、
「がんが治りますように」「再発しませんように」という願いも込めて授受することができます。
病気全般を癒す力を祈願した御守りとして、がん患者さんやそのご家族に選ばれています。
価格は700~1,000円程度で、社務所またはオンラインで取得可能です。
「幸福の黄色いお守り」が注目される理由
金刀比羅宮を象徴する「幸福の黄色いお守り」は、鬱金(うこん)色の絹糸で作られており、
古来から薬効や魔除けの意味があるとされてきました。
この鮮やかな黄色は「病気平癒」「健康」「災い避け」の象徴でもあり、例年以上に「がん患者さんへのお守り」として注目されています。
特に785段登った先、本宮授与所でしか手に入らないため、達成感と共に祈りの気持ちが強まります。
登拝そのものが心を整える祈りの時間
785段の石段を登って手を合わせる。
この行動には「祈るだけでなく、自分の足で歩く」という儀式性があります。
参道を一歩ずつ登ることで、「治療に励む私」という姿勢が、心身に刻まれていくのです。
がん治療中には体力や気力が落ちることもありますが、
ゆっくりとペースを守って登ることで、「やった」という実感と共に心が鼓舞されます。
祈祷で「病気平癒・癌封じ」を依頼できる
金刀比羅宮では、祈祷受付で「当病平癒」や「身体健全」「がん平癒」など具体的なお願いごとも可能です。
祈祷を終えると、神職による祝詞とお祓いが行われ、その後に御神札やお守りが授与されます。
これを自宅で祀ることで、神とつながる祈りの空間が日常に生まれます。
病気治癒後のお礼参りと御守りの清め
病気が回復した後、多くの方が再び琴平に向かい、お礼参りの登拝をします。
寄進御神札や御守りを納め、お焚き上げすることで、感謝とともに心の一区切りをつくることができます。
この行為自体が「回復の証」として、祈りの循環に意味を見出す方も多く、自分を新たに整える大切な儀式となります。
がんと向き合う方に勧めたい活用法まとめ
-
石段をゆっくり登る:身体と心を整える儀式
-
病気平癒守を持ち歩く:心の支えとしての携帯祈り
-
幸福の黄色いお守りを追加:達成感と特別感を+α
-
祈祷で「癌封じ」依頼:言葉にすることで心の整理に
-
回復後の御礼参りとお焚き上げ:新たなスタートへの区切り
アクセスと参拝の注意点
・住所:香川県仲多度郡琴平町892-1
・アクセス:JR琴平駅から徒歩20分(またはレトロな町並みを散策しながら)
・駐車場:町営駐車場あり(混雑時は早朝がおすすめ)
・授与所:08:00〜17:00(登拝時間は朝6:00〜18:00)
・価格:病気平癒守700円/幸福の黄色いお守り1,000円
足腰に不安がある方は杖を準備し、無理のないペースで参拝しましょう。ご家族や友人の付き添いがあれば安心です。
まとめ
金刀比羅宮は「がん平癒専門」の神社ではありませんが、
長い歴史と文化の中で、心を整える儀式としての登拝と祈りの場として、多くのがん患者さんに信じられ、選ばれています。
石段による身体の儀式、お守りや祈祷による心の支え、
そして回復後の御礼。これらを通じて「治療と祈りを両輪にして歩む時間」がここにはあります。