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34.診断用語

がん患者さんとCRP値の意味。炎症反応による予後予測とは?【2025年更新】

がん血液検査_CRP

がん患者さんの血液検査でよく目にするCRP(C反応性蛋白)という項目について、「なぜ数値が高いのか」「がんとどのような関係があるのか」と疑問を持たれる方も多いでしょう。CRPは体内の炎症反応を示す重要な指標であり、がん患者さんにとって予後予測や治療効果の判定に役立つ情報を提供します。

本記事では、CRPとがんの関係について最新の研究結果とともに分かりやすく解説します。


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CRP(C反応性蛋白)とは何か

CRPは「C反応性蛋白」の略称で、体内で炎症が起こったときに肝臓で作られるタンパク質です。細菌やウイルスの感染、外傷、手術後、そしてがんなどの病気により組織の破壊や炎症が生じると、血液中のCRP値は24時間以内に急激に上昇します。

正常な状態では、CRP値は0.3mg/dL以下とされています。この値が上昇している場合、体のどこかで炎症が起きていることを示しており、がん患者さんの場合は特別な意味を持ちます。

CRPが上昇する仕組み

炎症やがんなどで組織が傷ついたり破壊されたりすると、単球やマクロファージという免疫細胞が活性化されます。これらの細胞はインターロイキン6(IL-6)、IL-1、TNF(腫瘍壊死因子)αなどの物質を分泌し、特にIL-6が肝細胞に結合してCRPの産生を促進します。このようにして血中CRP濃度が上昇するのです。

がん患者さんにおけるCRP値の特別な意味

がん患者さんのCRP値上昇には、感染症とは異なる特別な意味があります。がん細胞自体が炎症を引き起こしたり、がんの進行によって周囲の組織が破壊されたりすることで、CRP値が上昇するのです。

がんとCRPの関係性

最新の研究によると、CRP値の上昇はがんの発症リスクと密接に関連しています。国立がん研究センターが2022年に発表した大規模な追跡調査では、約3万4千人を15.6年間追跡した結果、血中CRP濃度が高い人ほどがんに罹患するリスクが高いことが明らかになりました。

特に以下のがん種で、CRP値の上昇とがん罹患リスクの関連が統計学的に有意に認められています:

  • 大腸がん
  • 肺がん
  • 乳がん
  • 胆道がん
  • 腎がん
  • 白血病

慢性微小炎症とがんリスク

注目すべき点は、肥満に関係なく慢性的な微小炎症がある状態でも、がんのリスクが高まることです。この研究では、BMIが正常範囲内の人でも、CRP値が高い場合はがん罹患リスクが上昇することが示されました。これは、生活習慣などの影響により生じる慢性微小炎症が、発がんに関与していることを示唆しています。


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がん患者さんの予後予測におけるCRPの役割

CRPは、がん患者さんの予後を予測する重要なバイオマーカーとしても活用されています。特に泌尿器がん分野では、東京医科歯科大学の研究により、CRPが各種泌尿器がんの予後予測、再発の診断、治療効果判定に有用であることが国際的に報告されています。

手術前CRP値による予後予測

手術前のCRP値が低い患者さんは、高い患者さんと比較して以下のような良好な結果が期待できます:

  • 手術後の再発・転移リスクが低い
  • 生命予後が良好
  • 治療への反応が良い

TNM-Cスコアの開発

国際的な悪性腫瘍の病期分類であるTNM分類にCRP値を加味した「TNM-Cスコア」が開発されており、より簡便で正確なリスク分類法として活用されています。これにより、従来の病期分類だけでは判断できない予後情報を得ることができます。

CRP値による治療効果の判定

CRP値は治療効果の判定にも重要な役割を果たします。治療開始時にCRP値が上昇している患者さんでも、手術や全身療法によってCRP値が低下した場合は、良好な経過が期待できることが報告されています。

治療中のCRP値の変化

がん治療中のCRP値の推移は以下のような意味を持ちます:

CRP値の変化 意味 予後への影響
高値から正常値への低下 治療効果が現れている 良好な予後が期待される
正常値の維持 炎症が制御されている 安定した状態
上昇傾向 病勢の進行または感染合併 追加検査・治療の検討が必要

免疫治療時代におけるCRPの重要性

2025年現在、がん治療では免疫チェックポイント阻害薬をはじめとする免疫治療が重要な位置を占めています。CRPは免疫治療の効果判定においても有用な指標となる可能性が期待されており、新しい治療法開発における重要なマーカーとして研究が続けられています。

炎症性がんと非炎症性がん

最新の研究では、がん組織内の環境によって「炎症性がん」と「非炎症性がん」に分類されることが分かっています。炎症性がんでは活性化したCD8陽性T細胞が存在し、免疫チェックポイント阻害薬の効果が認められやすいことが知られています。CRP値はこうしたがんの炎症状態を把握する指標としても注目されています。

CRP値が高い場合の対応と注意点

がん患者さんでCRP値が高い場合、以下のような対応が必要になります:

原因の特定

CRP値上昇の原因を明確にすることが重要です。がんの進行によるものなのか、感染症の合併によるものなのかを判断するため、以下の検査が行われることがあります:

  • 白血球数や白血球分画の確認
  • 血液培養検査
  • 画像検査(CT、MRIなど)
  • その他の炎症マーカーの測定

定期的なモニタリング

CRP値は炎症が収まれば正常値に戻るという特徴があります。治療効果の判定や病状の把握のため、定期的にCRP値を測定し、その推移を観察することが大切です。

CRP値を下げるためにできること

がん患者さんがCRP値を適切に管理するために、以下のような取り組みが推奨されます:

生活習慣の改善

  • 禁煙(喫煙者は非喫煙者よりCRP値が高値になる傾向があります)
  • 適度な運動(体力に応じて医師と相談の上で行う)
  • 十分な睡眠
  • ストレス管理

栄養管理

炎症を抑制する効果が期待される食品を取り入れ、バランスの良い食事を心がけることが重要です。ただし、がん治療中の食事については、必ず担当医や栄養士と相談して適切な指導を受けてください。

最新の研究動向と今後の展望

2025年現在、CRPとがんの関係についてさらに詳細な研究が進められています。特に注目される研究分野は以下の通りです:

がん悪液質との関連

三重大学の研究では、炎症マーカーであるCRPが高い患者さんでは、抗がん剤の効果が十分に現れない可能性があることが示されています。CRP値が高い状態では、薬物の代謝に関わる酵素の活性が抑制される傾向があり、これが治療効果に影響を与える可能性が指摘されています。

個別化医療への応用

CRP値を含む複数のバイオマーカーを組み合わせることで、より精密な個別化医療の実現が期待されています。患者さん一人ひとりの炎症状態や治療反応性を予測し、最適な治療法を選択することが可能になる可能性があります。

患者さんとご家族が知っておくべきポイント

CRP値について理解を深めることで、がん治療により積極的に参加することができます。以下の点を覚えておいてください:

CRP値の変動は正常な反応

CRP値は治療や体調により変動するのが正常です。一時的な上昇があっても過度に心配せず、担当医と相談しながら継続的に観察することが大切です。

総合的な判断が重要

CRP値だけでがんの状態を判断することはできません。画像検査や他の腫瘍マーカー、症状などを総合的に評価することが重要です。

定期検査の重要性

CRP値の推移を把握するため、定期的な血液検査を受けることが重要です。検査結果について不明な点があれば、遠慮なく医療スタッフに質問してください。

まとめ

CRP値は、がん患者さんにとって予後予測、治療効果判定、そして病状把握のための重要な指標です。最新の研究により、CRP値とがんリスクの関連性や、治療における有用性がより明確になってきています。

参考文献・出典情報

  1. 国立がん研究センター - 血中CRP(C反応性蛋白)濃度とがん罹患リスクとの関連について
  2. 東京医科歯科大学 - マーカーとしてのCRPの臨床応用
  3. Sysmex - 血中CRP濃度が高いほど、がん罹患リスク「高」-国がん
  4. 日経メディカル - 悪液質への介入―浮上した炎症制御の重要性
  5. 国立がん研究センター - 免疫チェックポイント阻害薬と自然免疫応答を活性化する薬剤との併用におけるがん免疫治療の抵抗性機序を解明
  6. 国立がん研究センター がん情報サービス - 免疫療法 もっと詳しく
  7. 岡山大学病院 - CRP検査について
  8. 国立がん研究センター - 高感度CRP(C反応性蛋白)と大腸がん罹患との関係について
  9. 人工知能学会 - 診療データベースを用いた去勢抵抗性前立腺癌患者の予後予測
  10. 動物の医療と健康を考える情報サイト - 炎症マーカーCRPと白血球数が上昇する要因や違い、同時測定の有用性について解説

 

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