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05.肺がん

【2025年更新】ALK陽性非小細胞肺がんに対するアレクチニブ(アレセンサ)単独療法:奏効率・生存率・副作用と対策の最新ガイド


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アレクチニブ(アレセンサ)とは何か?基本情報と2025年の新展開

アレクチニブ(商品名:アレセンサ)は、ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんに対する画期的な分子標的治療薬です。2024年8月には、ALK陽性非小細胞肺がんにおける術後補助療法として適応が拡大され、治療選択肢がさらに広がりました。

非小細胞肺がんの約3~5%の患者さんがALK融合遺伝子陽性であり、この遺伝子変異によって産生される異常なタンパク質ががん細胞の無制限な増殖を引き起こします。アレクチニブは、このALK融合タンパク質に結合してその活性を強力に阻害することで、がん細胞の増殖を抑制し、細胞死を誘導します。

アレクチニブの作用機序

ALK融合遺伝子は2007年に日本の研究者によって発見された、がん増殖能が特に強い遺伝子変異です。正常な細胞では、ALKタンパク質はリガンドが結合することで活性化しますが、融合遺伝子から産生されるEML4-ALK融合タンパク質は、リガンド非依存的に恒常的に活性化し続けます。

アレクチニブは、このALK融合タンパク質のチロシンキナーゼ活性部位に結合し、ATP(アデノシン三リン酸)との結合を競合的に阻害します。これにより、がん細胞の増殖シグナルが遮断され、腫瘍の成長が抑制されます。

アレクチニブの適応と投与方法

現在の適応症

アレクチニブは、以下の適応症で承認されています:

1. ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん
2. ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんにおける術後補助療法(2024年8月承認)
3. 再発又は難治性のALK融合遺伝子陽性の未分化大細胞リンパ腫

用法・用量

適応症によって用法・用量が異なります:

進行・再発の非小細胞肺がん:通常、成人にはアレクチニブとして1回300mgを1日2回経口投与

術後補助療法:通常、成人にはアレクチニブとして1回600mgを1日2回、食後に経口投与(投与期間は24カ月間まで)

体重35kg未満の場合:1回150mgを1日2回投与


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臨床試験データに基づく効果と奏効率

J-ALEX試験(国内第III相試験)の結果

日本人ALK陽性非小細胞肺がん患者207例を対象としたJ-ALEX試験では、アレクチニブの優れた効果が示されました:

奏効率(完全奏効+部分奏効):91.5%
病勢コントロール率(完全奏効+部分奏効+安定):96.4%
無増悪生存期間(中央値):34.1カ月

ALEX試験(海外第III相試験)の結果

海外で実施されたALEX試験303例では、クリゾチニブとの直接比較が行われました:

奏効率(完全奏効+部分奏効):82.9%
病勢コントロール率(完全奏効+部分奏効+安定):88.8%
無増悪生存期間(中央値):34.8カ月(クリゾチニブ群:10.9カ月)
5年全生存率:62.5%(クリゾチニブ群:45.5%)

これらの結果から、アレクチニブはクリゾチニブと比較して、病勢進行または死亡のリスクを57%低下させることが示されています。

術後補助療法でのALINA試験結果

2024年8月の適応拡大の根拠となったALINA試験では、病理病期IB~IIIA期のALK陽性非小細胞肺がんを完全切除した患者さんに対して:

再発または死亡のリスクを76%低下(ハザード比:0.24、95%信頼区間:0.13-0.43、p<0.0001)

この結果により、アレクチニブは早期肺がんの術後補助療法としても新たな治療選択肢となりました。

生存率と予後改善効果

5年生存率の画期的改善

ALEX試験の長期追跡調査(追跡期間中央値48.2カ月)では、アレクチニブ群の5年全生存率が62.5%に達しました。これは、従来の肺がん治療では考えられなかった高い数値です。

一般的な肺がん全体の5年生存率が44%であることを考えると、ALK陽性という特定の遺伝子変異を持つ患者さんにとって、アレクチニブがいかに画期的な治療選択肢であるかがわかります。

中枢神経系転移に対する効果

アレクチニブの特筆すべき特徴の一つは、血液脳関門を通過して脳転移に対しても効果を示すことです:

中枢神経系転移のある患者さんでの無増悪生存期間中央値:27.7カ月
中枢神経系転移のない患者さんでの無増悪生存期間中央値:34.8カ月

脳転移は肺がんの予後を大きく左右する要因の一つですが、アレクチニブは脳転移の有無に関わらず優れた効果を示しています。

副作用とその対策

主な副作用の発生頻度(J-ALEX試験より)

アレクチニブの副作用は比較的軽微で管理しやすいものが多いことが特徴です:

便秘:All Grade 35%、Grade3以上 1%
発疹:All Grade 13%、Grade3以上 0%
悪心:All Grade 11%、Grade3以上 0%
嘔吐:All Grade 6%、Grade3以上 0%
口腔粘膜炎:All Grade 12%、Grade3以上 0%
血中クレアチニン上昇:All Grade 11%、Grade3以上 0%
好中球減少:All Grade 3%、Grade3以上 2%

重大な副作用と対策

頻度は低いものの、注意が必要な重大な副作用があります:

間質性肺疾患(発生頻度:約4.0%)

症状と対策:
- 初期症状:息切れ、呼吸困難、空咳、発熱
- 対策:これらの症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診する
- 早期発見のため、定期的な胸部CT検査が重要

肝機能障害

症状と対策:
- 症状:疲労感、食欲不振、黄疸
- 対策:定期的な肝機能検査(AST、ALT、ビリルビン)の実施
- 異常値が認められた場合は、休薬または減量を検討

好中球減少・白血球減少(発生頻度:好中球減少8.0%、白血球減少5.4%)

症状と対策:
- 症状:発熱、感染症状
- 対策:定期的な血液検査による監視
- 感染予防のための手洗い、うがいの徹底

服薬指導と患者さんへのアドバイス

正しい服薬方法

服薬タイミング:1日2回、できるだけ決まった時間に服用
食事の影響:進行がんの場合は食事の影響を受けにくいため、食前食後を問わず服用可能。術後補助療法の場合は食後服用
服用忘れ:次の定期服用時間まで待ち、決して2回分を一度に服用しない

日常生活での注意点

日光対策:皮膚症状を予防するため、過度の日光暴露を避け、外出時は日焼け止めや帽子を着用
運転・機械操作:注意力低下の可能性があるため、慎重な行動を心がける
妊娠・授乳:妊娠可能な女性は治療中および治療終了後1カ月間の避妊が必要

相互作用と注意すべき薬剤

アレクチニブはCYP3A4によって代謝されるため、以下の薬剤との併用時は注意が必要です:

CYP3A4阻害薬:血中濃度が上昇し、副作用が増強される可能性
CYP3A4誘導薬:血中濃度が低下し、効果が減弱する可能性

併用薬がある場合は、必ず医師・薬剤師に相談してください。

最新の研究動向と今後の展望

薬剤耐性克服への取り組み

アレクチニブ治療後に出現する薬剤耐性は、治療継続における課題の一つです。耐性機構の約半分はALKキナーゼ部位の遺伝子変異が原因とされており、G1202R変異やI1171N変異が高頻度で認められます。

現在、これらの耐性変異に対する新たな治療戦略の研究が進められており、第3世代ALK阻害薬ロルラチニブとの逐次治療や、併用療法の検討が行われています。

個別化医療の推進

2025年現在、肺がんの遺伝子検査は従来の5つの遺伝子(EGFR、ALK、ROS1、BRAF、MET)に加えて、KRAS、RET、HER2も含めた9つの遺伝子について調べることが推奨されています。

これにより、より多くの患者さんが適切な分子標的治療を受けられる可能性が高まっています。

免疫療法との併用研究

EGFR遺伝子変異陽性患者さんにおける免疫チェックポイント阻害剤の効果は限定的ですが、ALK陽性患者さんにおいてもアレクチニブと免疫療法の併用による相乗効果が期待されており、臨床試験が進行中です。

患者さんとご家族へのメッセージ

アレクチニブは、ALK陽性非小細胞肺がんの治療において革命的な変化をもたらした薬剤です。高い奏効率と優れた安全性プロファイルにより、多くの患者さんの生活の質を維持しながら、長期にわたる病勢コントロールを可能にしています。

2024年の術後補助療法での適応拡大により、早期の段階から再発予防効果が期待できるようになりました。また、脳転移に対する効果も確認されており、従来治療が困難とされていた状況においても希望を持って治療に取り組むことができます。

治療中は定期的な検査と医療チームとの密な連携が重要です。副作用への不安や服薬に関する疑問があれば、遠慮なく医師や薬剤師にご相談ください。継続的な治療により、より良い結果を得ることができます。

まとめ

アレクチニブ(アレセンサ)は、ALK陽性非小細胞肺がんの標準治療として確立された分子標的治療薬です。91.5%という高い奏効率、62.5%の5年生存率、そして2024年に承認された術後補助療法での76%の再発リスク減少効果はプラス材料です。

副作用は比較的軽微で管理しやすく、適切な服薬指導と定期的な監視により、安全かつ効果的な治療が可能です。今後も新たな研究成果により、さらなる治療成績の向上が期待されています。

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**参考文献・出典情報:**

1. 中外製薬株式会社. アレセンサ、ALK陽性早期非小細胞肺がんに対する術後補助療法として日本で適応追加の承認を取得. 2024年8月28日.
https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20240828160000_1419.html

2. Mok T, et al. Alectinib versus crizotinib in treatment-naive advanced ALK-positive non-small-cell lung cancer: updated survival data from the ALEX study. Ann Oncol. 2020;31:1056-1064.
https://www.carenet.com/news/general/carenet/50743

3. 中外製薬株式会社. ALK陽性肺がん治療薬「アレセンサ」の創製に関し、第7回日本医療研究開発大賞 厚生労働大臣賞を受賞. 2025年1月17日.
https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20250117153000_1458.html

4. がん研究会. ALK融合遺伝子陽性肺がんに対する薬剤耐性克服薬の発見. 日本医療研究開発機構.
https://www.amed.go.jp/news/release_20210225-01.html

5. 国立がん研究センター がん情報サービス. 肺がん患者数(がん統計).
https://ganjoho.jp/public/cancer/lung/patients.html

6. 医薬品医療機器総合機構(PMDA). アレセンサカプセル150mg 添付文書.
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00065914

7. 新薬情報オンライン. アレセンサ(アレクチニブ)の作用機序.
https://passmed.co.jp/di/archives/199

8. がん情報サイト「オンコロ」. アレセンサ 未治療の進行性ALK陽性非小細胞肺がんで5年全生存率62.5%を示す.
https://oncolo.jp/news/200604y02

9. 武田薬品工業株式会社. ALK陽性肺がんはどんな治療をするの?肺がんサポートナビ.
https://www.takeda.co.jp/patients/lung_cancer/treatment/index.html

10. 医師向け医療ニュース「ケアネット」. アレクチニブ、ALK陽性非小細胞肺がんの術後補助療法に承認.
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59175

 

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