愛知県内で高精度の放射線治療「サイバーナイフ」や「トモセラピー」が受けられる病院を取り上げています(2018年時点)。
愛知県でサイバーナイフが実施できる病院
豊川市:総合青山病院 サイバーナイフセンター
【所在地】愛知県豊川市小坂井町道地100番地1
平成26年4月より「サイバーナイフラジオサージェリーシステム」による治療を開始。自動追尾システムを向上させている。
サイバーナイフの治療実績は2009年から2017年までで3341件。治療部位は頭蓋部31%、肺19%、脊椎系12%、頭頸部6%、肝臓2%。
豊田市:トヨタ記念病院のサイバーナイフ
【所在地】愛知県豊田市平和町1丁目1番地
2015年9月に世界で数機しかないサイバーナイフM6を日本で最初に導入。2018年には放射線の形や強度を変化させるバリアンメディカルシステムズ社の「トゥルービーム」も導入。
両装置を備えていることで放射線治療における高度化や選択肢の増加を実現。
名古屋市:名古屋大学医学部附属病院(導入予定)のサイバーナイフ
【所在地】名古屋市昭和区鶴舞町65番地
泌尿器科のページに平成30年にサイバーナイフ導入予定と記載があるが詳細不明。
愛知県でトモセラピーが実施できる病院
愛知県がんセンター中央病院のトモセラピー
【所在地】名古屋市千種区鹿子殿1番1号
放射線治療専門医4名を有しトモセラピー1台とリニアック2台で年間900名の新規患者の治療を実施している。
トモセラピーは2006年に導入(日本で4番目)。2017年度からはトゥルービームも稼働。
名古屋第二赤十字病院のトモセラピー
【所在地】名古屋市昭和区妙見町2番地の9
2006年にトモセラピー導入。適応としているがんの部位は前立腺がん、脳腫瘍、頭頸部腫瘍、膵がん、子宮がん術後など。放射線専門医は2名常駐している。
トモセラピー1台(Accuray社製TomoTherapy Hi-ART Treatment system)、リニアック1台、治療計画装置4台、治療RISを設備。
一宮市立市民病院のトモセラピー
【所在地】愛知県一宮市文京2-2-22
平成22年3月からトモセラピー導入。主に前立腺がん、脳腫瘍、頭頚部がんの患者さんに対してはトモセラピーを利用して治療にあたる。
放射線に関する治療ではストロンチウムによる転移性骨腫瘍の疼痛緩和、放射性ヨードによる甲状腺機能亢進症の治療を実施。
放射線科全体で年間300~400例の治療実績がある。
春日井市民病院のトモセラピー
【所在地】愛知県春日井市鷹来町1丁目1番地1
平成26年4月よりトモセラピー導入。平成30年4月から「高精度放射線治療センター」を開設している。
放射線治療の適応としている部位は、脳腫瘍(原発、転移)、頭頚部がん、口腔がん、乳がん、肺がん、食道がん、膵臓がん、直腸がん、前立腺がん、膀胱がん、子宮頚がん、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、転移性骨腫瘍など。
年間の放射線治療実施数は200例ほど。
豊橋市:成田記念病院のトモセラピー
【所在地】豊橋市羽根井本町134番地
平成24年11月にトモセラピーを導入。2018年4月には「陽子線治療」のための成田記念陽子線センターを開院。2018年9月に治療開始。東海地方では初の民間病院による陽子線治療施設となる。