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マイトマイシンC(マイトマイシン)とは
こんにちは。がん治療専門アドバイザー、本村ユウジです。
マイトマイシンC(商品名:マイトマイシン)は、抗腫瘍性抗生物質に分類される抗がん剤です。
1955年に北里研究所によって発見され、1950年代後半から多くのがん治療に使用されてきた実績のある薬剤です。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 一般名 | マイトマイシンC |
| 商品名 | マイトマイシン |
| 販売会社 | 協和キリン株式会社 |
| 薬剤分類 | 抗腫瘍性抗生物質 |
| 主な投与経路 | 静脈内注射、動脈内注射 |
2026年1月時点では、静脈内投与および動脈内投与が承認されており、がん治療において重要な役割を果たしています。
なお、2022年10月の承認変更により、膀胱内投与など一部の投与経路については削除されています。
マイトマイシンCの作用機序と特徴
どのように作用するのか
マイトマイシンCは、体内で様々な酵素によって還元され、活性代謝物に変化します。
この活性代謝物が以下の3つの作用機序を通じて、がん細胞の増殖を抑制します。
| 作用機序 | 具体的な効果 |
|---|---|
| DNA架橋形成 | DNAに強固に結合し、DNA分裂を阻止する |
| アルキル化 | DNAの構造を変化させ、複製を妨げる |
| フリーラジカルによるDNA鎖切断 | 活性酸素によってDNA鎖を切断し、複製を阻害する |
これらの作用により、がん細胞の分裂や増殖が抑えられ、抗腫瘍効果が発揮されます。
代謝と排泄
マイトマイシンCは主に肝臓で代謝され、尿中に排泄されます。
そのため、肝機能や腎機能が低下している患者さんでは、投与量の調整や慎重な経過観察が必要となります。
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対象となるがんの種類
マイトマイシンCは、幅広いがん種に対して使用されています。
2026年1月時点で承認されている適応は以下の通りです。
承認されているがん種
- 慢性リンパ性白血病
- 慢性骨髄性白血病
- 胃がん
- 結腸・直腸がん
- 肺がん
- 膵がん
- 肝がん
- 子宮頸がん
- 子宮体がん
- 乳がん
- 頭頸部腫瘍
これらのがんに対して、単独療法または他の抗がん剤との併用療法として用いられます。
代表的な治療レジメン
マイトマイシンCは、以下のような治療プロトコルで使用されています。
| がん種 | レジメン名 | 併用薬剤 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 肛門がん | フルオロウラシル+マイトマイシンC療法 | フルオロウラシル | 放射線療法と併用 |
| 非小細胞肺がん | MVP療法 | マイトマイシン、ビンデシン、シスプラチン | 放射線療法と併用 |
投与方法と投与スケジュール
投与方法の種類
マイトマイシンCには、複数の投与方法があります。
患者さんの状態やがんの種類に応じて、最適な方法が選択されます。
| 投与方法 | 用量 | 投与頻度 |
|---|---|---|
| 間歇投与法 | 1日4~6mg | 週1~2回 |
| 連日投与法 | 1日2mg | 連日 |
| 大量間歇投与法 | 1日10~30mg | 1~3週間以上の間隔 |
| 他剤併用時 | 1日2~4mg | 週1~2回 |
年齢や症状によって、投与量は適宜増減されます。
投与時の注意点
マイトマイシンCを投与する際は、以下の点に特に注意が必要です。
総投与量が60mg/m²以上に達すると、溶血性尿毒症症候群という重篤な副作用の頻度が高くなります。
この副作用は致死率が高いため、重篤な腎機能障害がある場合は、投与を中止する必要があります。
また、肝・腎機能障害、骨髄機能抑制、感染症の合併、水痘がある患者さんには慎重に投与する必要があります。
ビンデシンなどのビンカアルカロイド系抗がん薬との併用時には、特に注意深い観察が求められます。
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マイトマイシンCの主な副作用
重大な副作用
マイトマイシンCには、生命に関わる重大な副作用があります。
これらの副作用が発現した場合は、直ちに医療機関に連絡する必要があります。
| 副作用名 | 主な症状 | 対応 |
|---|---|---|
| 溶血性尿毒症症候群 | 貧血、血小板減少、腎機能障害 | 直ちに投与中止し、専門的治療が必要 |
| 重篤な腎機能障害 | 尿量減少、むくみ、倦怠感 | 定期的な腎機能検査と早期発見が重要 |
| 骨髄抑制 | 白血球減少、血小板減少、貧血 | 定期的な血液検査が必須 |
その他の注意が必要な副作用
重大な副作用以外にも、以下のような副作用に注意が必要です。
| 副作用 | 発現頻度 | 特徴 |
|---|---|---|
| 食欲不振 | 21.8% | 治療初期から発現しやすい |
| 悪心・嘔吐 | 15.4% | 軽度の催吐リスク |
| 倦怠感 | 5.6% | 日常生活に影響する場合がある |
| 体重減少 | 5.5% | 栄養管理が重要 |
血管外漏出のリスク
マイトマイシンCは、血管外漏出による皮膚障害のリスクが高い薬剤です。
注射部位の皮膚に発赤や潰瘍形成が起こることがあり、時には注射部位から離れた部位にも症状が現れます。
これらの症状が数週間から数か月後に生じることもあるため、抜針後も継続的な注射部位の観察が必要です。
症状が出現した場合は、速やかに医療機関に連絡してください。
骨髄抑制の特徴
マイトマイシンCの骨髄抑制には、独特の特徴があります。
血球成分が最低値に達するまでの期間が4~5週間と長いことが特徴です。
そのため、投与終了後も長期にわたって血液検査による経過観察が必要となります。
患者さんは、感染予防行動や外傷(出血など)に十分注意する必要があります。
日常生活への影響と注意点
治療中の生活で気をつけること
マイトマイシンCによる治療中は、以下の点に注意して生活することが大切です。
感染予防のため、手洗いやうがいを徹底し、人混みを避けるなどの対策が重要です。
骨髄抑制により出血しやすくなるため、転倒や怪我に注意し、歯ブラシは柔らかいものを使用するなどの工夫が必要です。
倦怠感が強い場合は、無理をせず休息をとることが大切です。
食欲不振や悪心がある場合は、少量ずつ頻回に食事をとる、冷たいものや酸味のあるものを試すなどの工夫が有効です。
定期的な検査の重要性
マイトマイシンCによる治療を受ける際は、定期的な検査が不可欠です。
血液検査では、白血球数、血小板数、ヘモグロビン値などを確認します。
腎機能検査では、血清クレアチニン値や尿素窒素値などをチェックします。
これらの検査により、副作用の早期発見と適切な対応が可能となります。
費用と保険適用について
健康保険の適用
マイトマイシンCは、承認されているがん種に対する使用であれば、健康保険の適用対象となります。
70歳未満の方は医療費の3割負担、70~74歳の方は2割負担(所得によっては3割)、75歳以上の方は1割負担となります。
高額療養費制度の活用
がん治療では医療費が高額になることが多いため、高額療養費制度の活用が重要です。
この制度を利用することで、1か月あたりの医療費自己負担額を一定の上限額までに抑えることができます。
自己負担限度額は、年齢や所得によって異なります。
| 所得区分 | 自己負担限度額(月額) |
|---|---|
| 年収約1,160万円以上 | 252,600円+(医療費-842,000円)×1% |
| 年収約770~約1,160万円 | 167,400円+(医療費-558,000円)×1% |
| 年収約370~約770万円 | 80,100円+(医療費-267,000円)×1% |
| 年収約370万円以下 | 57,600円 |
| 住民税非課税世帯 | 35,400円 |
限度額適用認定証の利用
高額な医療費が見込まれる場合は、事前に「限度額適用認定証」を取得しておくと便利です。
医療機関の窓口で健康保険証と一緒に提示することで、支払額を自己負担限度額までに抑えることができます。
また、マイナ保険証を利用する場合は、窓口で「限度額情報の表示」に同意することで、認定証の手続きなしに同様の対応が可能となります。
多数回該当による負担軽減
過去12か月以内に3回以上高額療養費の支給を受けている場合、4回目以降は自己負担限度額がさらに下がります。
例えば、年収約370~約770万円の方の場合、4回目以降の自己負担限度額は44,400円となります。
長期にわたる治療が必要な患者さんにとって、重要な制度です。
治療を受ける前に知っておきたいこと
医師との相談ポイント
マイトマイシンCによる治療を開始する前に、医師と以下の点について十分に相談することが大切です。
期待される治療効果と、起こりうる副作用のバランスについて理解しましょう。
他の治療選択肢があるかどうか、それぞれのメリット・デメリットを確認しましょう。
治療スケジュールや通院頻度、日常生活への影響について具体的に聞いておきましょう。
副作用が出た場合の対処法や、連絡すべき症状について確認しましょう。
セカンドオピニオンの活用
がん治療では、複数の医師の意見を聞くことも重要な選択肢です。
治療方針に迷いがある場合や、より詳しい情報を得たい場合は、セカンドオピニオンを検討することをお勧めします。
主治医に相談すれば、必要な資料の準備などをサポートしてもらえます。
参考文献・出典情報
- マイトマイシンC - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/マイトマイシンC - マイトマイシンCの作用機序:抗がん剤
https://kusuri-jouhou.com/medi/cancer/mitomycin.html - マイトマイシン(マイトマイシンC)- オンコロ
https://oncolo.jp/drug/mitomycin - 膀胱がんの薬物療法 - NPO法人キャンサーネットジャパン
https://www.cancernet.jp/boukougan/bladder-chemo - 膀胱がんの薬物療法の副作用 - NPO法人キャンサーネットジャパン
https://www.cancernet.jp/boukougan/bladder-sideeffects - 高額療養費制度とは?~治療費の支援制度 - ファイザー
https://www.ganclass.jp/support/medical-cost/hight-cost - がん治療には必ず利用したい「高額療養費制度」 - がん治療費ドットコム
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