前立腺がんの治療後も外に出て適度に体を動かすことは大切です。
特にホルモン療法を行った人は、筋肉が落ちて新陳代謝が悪くなっているので、ある程度は運動したほうがよいといえます。
推奨されるのは水泳やジョギングなど、深い呼吸をしながら新鮮な空気を体へ送り込む有酸素運動です。手軽なウオーキングから始め、習慣づけるのもいいでしょう。
また、再発がんの早期発見のためにも、定期検診を受けることは重要です。
前立腺全摘除術や放射線療法を行った人であれば、治療後5年間は3カ月ごとに、それ以降は6カ月ごとに(人によって違う)受けるのが平均的です。ホルモン療法なら、LH-RHアゴニスト・アンタゴニストを使用した場合、3カ月ごとに(人によって違う)受けます。
定期検診は、たいてい血液検査のみで簡単に終わり、目に見えない前立腺がんの存在はPSA値で検知できる可能性があります。
再発を心配しすぎてストレスをためない
ストレスは免疫力を低下させるといわれています。がんになった人は、再発のリスクと隣り合わせで生活することになり、不安をかかえている人が少なくありません。しかし、そのような不安はストレスとなるだけです。
定期検診ではかったPSA値が「上がった下がった」と一喜一憂しがちですが、主治医に「変動の範囲内で、問題ありません」と言われれば、わずかに上がったとしても、気にしすぎる必要はありません。
また、他人と自分のPSA値を比べて落ち込んだりしても、治療法によってPSA値の評価は違いますし、ストレスをためるだけなので気にしないほうがよいでしょう