皮膚にできた「びらん」や潰瘍などがいつまでも治らない場合、皮膚がんの可能性があります。
また、ふつうのほくろよりも大きく、不定形で、赤褐色または褐色に皮膚がもり上がっている、肉が崩れて見える、出血しやすい、指で押すとしこりとして感じるなども、皮膚がんの疑いがあります。(これらの症状があっても皮膚がんではないこともあります)
皮膚がんは一般に、顔、頭部、首、手、背中など、露出していて日光に当たりやすい場所に生じます。確率は低いものの、男性の陰茎(とくに包茎で性器を不潔にしている人)にも発症しやすいとされます。
メラノーマは足の裏に生じることがもっとも多く、ときには唇などの粘膜に発生することもあります。また、放置するといずれ皮膚がんに進展すると見られるいわゆる「前がん病変」として、日光角化症、ボーエン病、パージェット病などがあります。
これらの病変に自分で気づくことはまれですが、専門医が発見して、切除、放射線治療、凍結治療などによって病変を完全に取り除けば、がん化を防ぐことができます。