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34.診断用語

【2025年更新】断端陽性とは?断端陰性との違いと再発リスクについて解説


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【2025年更新】手術後の病理診断で「断端陽性」と言われた方へ

がんの手術が無事に終わり、ほっと一息ついたのも束の間。後日、医師からの説明で「病理検査の結果、断端陽性(だんたんようせい)でした」という言葉を耳にし、頭が真っ白になった、という方もいらっしゃるかもしれません。「断端」とは?「陽性」とはどういう意味なのか?「がんは取りきれなかったということ?」など、次々と不安が押し寄せてくるのは当然のことです。

この記事では、そうした不安を少しでも和らげ、ご自身の体の状態を正しく理解していただくために、2025年現在の最新情報に基づき、「断端陽性」と「断端陰性」という言葉の意味、そしてそれが「再発リスク」や今後の治療にどう関わってくるのかを、専門用語をできるだけ避け、分かりやすく解説していきます。

この情報は、あなた自身が病状を理解し、主治医と今後の治療方針について話し合うための大切な土台となります。ぜひ最後までお読みください。

手術の成否を判断する重要キーワード「断端陽性」「断端陰性」とは?

まず、がんの手術における最大の目的は、「がん細胞を体内から完全に取り除くこと」です。その目的が達成できたかどうかを判断するための、非常に重要な指標が「断端陽性」と「断端陰性」です。

「断端(だんたん)」という言葉は、文字通り「断ち切った端」、つまり手術でがん組織を切り取った際の「切り口」のことを指します。メスを入れたライン、と言い換えてもいいでしょう。病理医は、手術で切除された臓器や組織を顕微鏡で詳しく観察し、この「断端(切り口)」にがん細胞が存在するかどうかを調べます。その結果が、「陽性」または「陰性」として報告されます。

この関係を以下の表にまとめました。

病理診断結果 断端(切り口)の状態 意味すること
断端陰性 (Negative Margin) 切り口に、がん細胞が認められない状態。 「がんは取りきれている可能性が高い」と判断される良好な結果。
断端陽性 (Positive Margin) 切り口に、がん細胞が認められる状態。 「体内にがん細胞が残っている可能性がある」ことを示唆する結果。

断端陰性:がんが取りきれたことを示す良い知らせ

「断端陰性」は、切除した組織のすべての切り口を調べても、がん細胞が見つからなかった、ということを意味します。これは、肉眼で見えるがんの塊だけでなく、顕微鏡レベルで見ても、がんが切除ラインまで達していなかったことを示しており、「がんを完全に切除できた」と判断できる、非常に良い結果です。

断端陽性:がんが残っている可能性を示す重要なサイン

一方、「断端陽性」は、切除した組織の切り口の、まさにそのライン上にがん細胞が存在していた、ということを意味します。これは、メスを入れた部分にがんが及んでいた、ということなので、「手術した部分のすぐそばに、まだがん細胞が残っている可能性が高い」ということを示唆します。これは、今後の治療方針を慎重に検討する必要があることを示す、重要なサインとなります。


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手術の「マージン」とは?断端の状態を左右する安全域

「断端」の状態を理解する上で、もう一つ知っておきたいのが「マージン」という言葉です。マージンとは、がんの塊そのものと、実際に切除するライン(断端)との間にある、正常な組織を含んだ「安全域」や「余白」のことです。

外科医は、なぜこのマージンを設けるのでしょうか。それは、がん細胞が、CTやMRIなどの画像検査では捉えきれないほど小さなレベルで、目に見えるがんの塊の周囲に染み込むように広がっている(これを「浸潤」と言います)可能性があるからです。もし、がんの塊の輪郭ギリギリで切除してしまうと、この見えないがん細胞を取り残してしまうかもしれません。

そこで、がんを完全に取り除く確率を高めるために、あえてがんの周囲にある正常な組織を数ミリから数センチメートル含めて、十分なマージン(安全域)を確保して切除するのです。ケーキの中に一つだけあるレーズンを取り出す時に、レーズンにナイフが触れないように、周りのスポンジごと少し大きめに切り出すイメージに似ています。

このマージンをどれくらい取るかは、がんの種類(広がりやすい性質か、塊として留まりやすい性質か)、発生した臓器、進行度などによって総合的に判断されます。手術中に切除した組織の一部をすぐに病理検査に提出し、断端の状態を確認する「術中迅速診断」を行い、マージンが十分かどうかを判断しながら手術を進めることもあります。

「断端陽性」が意味するものと再発リスク

さて、ここからが最も重要な部分です。「断端陽性」という結果は、具体的に何を示し、どのようなリスクを伴うのでしょうか。

前述の通り、断端陽性は「体内にがん細胞が残っている可能性が高い」状態を意味します。体内に残ってしまったがん細胞は、時間とともに再び増殖を始め、もともとがんがあった場所やそのすぐ近くで再びがんの塊を形成することがあります。これを「局所再発」と呼びます。

したがって、「断端陽性」は「断端陰性」の場合と比較して、この「局所再発」が起こるリスク、すなわち「再発リスク」が高まると考えられています。多くの研究で、断端陽性であることが局所再発の確率を高める要因の一つであることが報告されています。

しかし、ここで強調しておきたいのは、「断端陽性=100%再発する」というわけでは決してない、ということです。人間の体には免疫機能があり、残存したがん細胞を攻撃してくれる可能性があります。また、手術後の追加治療(後述)によって、残ったがん細胞を根絶できる場合もあります。断端陽性はあくまで「再発のリスクが高まる」という警告であり、絶望的な宣告ではない、ということをご理解ください。

断端陽性と言われたら?今後の治療はどうなるのか

断端陽性という診断結果が出た場合、医師は「再発リスクをいかに下げるか」を念頭に、次の治療方針を検討します。どのような治療が選択されるかは、がんの種類、進行度、断端陽性であった範囲、そして何よりも患者さんご自身の年齢や体力、合併症の有無などを総合的に評価して決定されます。主な選択肢には、以下のようなものがあります。

  1. 追加切除(再手術)
    断端陽性となった部分を、もう一度手術で切除する方法です。体力的に再手術が可能で、かつ解剖学的に安全に切除できる場所であれば、最も確実な方法として選択されることがあります。
  2. 放射線治療
    手術でがんを取り除いた場所やその周辺に、高エネルギーのX線などを照射して、残っている可能性のあるがん細胞を死滅させる治療法です。再手術が困難な場合や、再手術に加えて再発リスクをさらに下げる目的で行われます。
  3. 薬物療法(化学療法・ホルモン療法・分子標的薬など)
    抗がん剤などの薬剤を点滴や内服で投与し、全身に行き渡らせることで、手術部位に残ったがん細胞だけでなく、画像には映らないレベルで体のどこかに潜んでいる可能性のある微小ながん細胞も叩くことを目的とします。
  4. 経過観察(サーベイランス)
    がんの種類や断端陽性の程度によっては、すぐに追加治療を行わず、CTやMRIなどの画像検査や腫瘍マーカーのチェックを通常よりも頻繁に行い、注意深く様子を見るという選択肢もあります。再発の兆候が見られた時点で、速やかに治療を開始する方針です。

これらの治療法は、単独で行われることもあれば、複数を組み合わせて(例:放射線治療と化学療法の併用)行われることもあります。どの治療法がご自身にとって最適なのか、それぞれの治療のメリットとデメリット(副作用など)について、主治医と納得がいくまで話し合うことが何よりも大切です。

なぜ断端陽性になってしまうのか?

「手術で全部取ってくれるはずだったのに、なぜ?」と、執刀した医師に対して不信感を抱いてしまう方もいるかもしれません。しかし、断端陽性という結果は、必ずしも手術が不十分であったことを意味するわけではありません。それには、いくつかのやむを得ない理由が存在します。

  • がんの浸潤が予想以上に広範囲だった:がん細胞が、目に見えないレベルで神経やリンパ管、血管に沿ってタコの足のように広がっており、術前の画像診断で予測した範囲を超えて浸潤していた場合です。
  • 重要な臓器や血管が近かった:がんが、生命維持に不可欠な太い血管や、切除すると重い機能障害が残るような重要な臓器に食い込んでいた場合です。安全性を最優先し、機能を温存するために、ギリギリのラインで切除せざるを得ず、結果として断端が陽性になることがあります。
  • がんの性質によるもの:がんの種類によっては、はっきりとした塊を作らず、正常な組織との境界が極めて不明瞭なまま、じわじわと染み込むように広がっていくタイプがあります。このようながんでは、十分なマージンを確保することが非常に困難な場合があります。

外科医は、常に「がんを根治させること(根治性)」と「患者さんの体の機能を温存し、安全を確保すること(安全性・機能温存)」の2つの間で、最善のバランスを取りながら手術を行っています。断端陽性という結果は、こうした難しい判断の末に生じることがある、ということをご理解いただければと思います。

まとめ:断端陽性は、次の治療への重要な道しるべ

今回は、がんの手術後に出てくる「断端陽性」「断端陰性」という言葉の意味、マージンの概念、再発リスクとの関係、そして今後の治療について解説しました。

断端陽性という結果は、患者さんにとって大きなショックであることに違いありません。しかし、それは決して治療の終わりを意味するものではなく、むしろ「体内にがんが残っている可能性がある」という重要な情報を得て、「再発を防ぐために次の一手をどう打つか」を考えるための、新たなスタートラインであると捉えることができます。

大切なのは、この結果を一人で抱え込まず、主治医としっかりと向き合い、ご自身の状態を正しく理解し、納得のいく治療法を一緒に見つけていくことです。この記事が、そのための第一歩となることを心から願っています。


参考文献・出典情報

この記事を作成するにあたり、以下の信頼できる情報源を参考にしました。より専門的で詳細な情報については、各サイトをご参照ください。

 

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本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

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