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イミフィンジ(デュルバルマブ)とは何か
イミフィンジは、デュルバルマブという成分名を持つ免疫チェックポイント阻害薬です。
がん細胞が免疫システムから逃れるために使う仕組みを妨げることで、体の免疫機能を活性化させ、がん細胞を攻撃する働きを持っています。
この薬は、がん細胞の表面にあるPD-L1というタンパク質に結合することで、がん細胞が免疫細胞の攻撃を回避するのを防ぎます。結果として、免疫細胞ががん細胞を認識しやすくなり、攻撃できるようになるという作用機序です。
従来の抗がん剤とは異なり、直接がん細胞を攻撃するのではなく、患者さん自身の免疫力を利用してがんと戦う点が特徴的です。このため、効果が現れるまでに時間がかかる場合もありますが、効果が持続しやすいという利点があります。
肺がんにおけるイミフィンジの適応条件
イミフィンジは、すべての肺がん患者さんに使用できるわけではありません。適応となるのは「切除不能な局所進行の非小細胞肺がん」で、かつ「根治的化学放射線療法後の維持療法」として使われる場合です。
具体的には、手術で取り除くことが難しい進行した非小細胞肺がんの患者さんが、化学療法と放射線療法を組み合わせた治療を受け、がんが進行していない状態を維持する目的で投与されます。
治療を開始する前には、PD-L1というタンパク質の発現状況を確認することが推奨されています。この検査結果によって、イミフィンジの効果が期待できるかどうかの判断材料になります。
投与方法は点滴静注で、体重1kgあたり10mgを60分以上かけて投与します。投与間隔や期間については、患者さんの状態や治療効果を見ながら医師が判断します。
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イミフィンジの治療効果と生存率データ
PACIFIC試験における奏効率と生存期間
イミフィンジの効果は、PACIFIC試験という国際共同第Ⅲ相臨床試験で詳しく調べられています。この試験では、化学放射線療法後にイミフィンジを投与した患者さんと、投与しなかった患者さんを比較しました。
試験の結果、イミフィンジを投与した患者さんの奏効率は28.4%でした。奏効率とは、治療によってがんが縮小した患者さんの割合を示すもので、完全にがんが消えた場合と、一定以上縮小した場合を合わせた数値です。
無増悪生存期間の中央値は16.8カ月で、12カ月時点での無増悪生存率は55.9%という結果が示されています。無増悪生存期間とは、治療開始からがんが進行せずに過ごせた期間のことです。
治療効果の評価指標の理解
これらの数値を理解するには、いくつかのポイントがあります。まず、奏効率はあくまで「がんが縮小した割合」であり、必ずしも完治を意味するものではありません。
無増悪生存期間の「中央値」というのは、患者さん全体を並べたときに真ん中にくる数値です。16.8カ月という数値は、半数の患者さんがそれ以上の期間、がんの進行なく過ごせたことを示しています。
治療効果には個人差があり、これらの数値はあくまで統計的な結果です。実際の治療効果は、患者さんの年齢、全身状態、がんの進行度、PD-L1の発現状況などさまざまな要因によって変わってきます。
| 評価項目 | 結果 |
|---|---|
| 奏効率 | 28.4% |
| 無増悪生存期間(中央値) | 16.8カ月 |
| 12カ月時点の無増悪生存率 | 55.9% |
イミフィンジの副作用|全症例データ
イミフィンジの副作用は、PACIFIC試験における475例の全症例データから明らかになっています。免疫チェックポイント阻害薬に特有の免疫関連有害事象(irAE)が報告されており、その種類と頻度を知っておくことが重要です。
主な副作用とその発現頻度
最も頻度が高かった副作用は咳嗽(せき)で、全グレードで35.4%の患者さんに認められました。ただし、重篤な副作用(Grade3以上)は0.4%と低い割合でした。
次いで疲労が23.8%、放射線肺臓炎が20.2%、下痢が18.3%の頻度で見られています。これらの症状の多くは軽度から中等度で、適切な対処により管理可能なケースが大半です。
免疫関連の副作用として注目すべきは、肺臓炎(10.7%)、甲状腺機能低下症(11.6%)、甲状腺機能亢進症(2.7%)などです。これらは免疫システムが活性化されることで起こる特徴的な症状です。
| 副作用 | 全グレード発現率 | Grade3以上発現率 |
|---|---|---|
| 咳嗽 | 35.4% | 0.4% |
| 疲労 | 23.8% | 0.2% |
| 放射線肺臓炎 | 20.2% | 1.7% |
| 下痢 | 18.3% | 0.6% |
| 発熱 | 14.7% | 0.2% |
| 食欲減退 | 14.3% | 0.2% |
| 掻痒症 | 12.2% | 0% |
| 甲状腺機能低下症 | 11.6% | 0.2% |
| 肺臓炎 | 10.7% | 1.7% |
まれだが注意が必要な副作用
発現頻度は低いものの、重要な副作用として大腸炎(1.1%)、副腎機能不全(0.2%)、1型糖尿病(0.2%)などがあります。これらは生命に関わる可能性があるため、早期発見と適切な対処が必要です。
皮膚炎や発疹は1.9%、肝臓に関連する事象は0.6%と比較的低い頻度でした。ただし、これらの症状が現れた場合には、速やかに医療機関に相談することが推奨されます。
副作用の重症度はGrade1(軽度)からGrade4(生命を脅かす)まで分類されており、Grade3以上の重篤な副作用の発現率は全体的に低く抑えられています。
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日本人患者における副作用の特徴
PACIFIC試験に参加した日本人患者さん72例のデータを見ると、全症例とは異なる特徴が見られます。日本人特有の副作用傾向を理解しておくことは、治療を受ける上で重要です。
日本人患者さんで最も高頻度だった副作用は放射線肺臓炎で、54.2%と全症例の20.2%を大きく上回っています。Grade3以上の重篤な症例も5.6%と、全症例の1.7%より高い傾向が見られました。
掻痒症(かゆみ)も19.4%と、全症例の12.2%より高い発現率でした。一方で、咳嗽は11.1%と全症例の35.4%より低く、疲労も13.9%と全症例の23.8%より低い結果となっています。
| 副作用 | 日本人での発現率 | 全症例での発現率 |
|---|---|---|
| 放射線肺臓炎 | 54.2% | 20.2% |
| 掻痒症 | 19.4% | 12.2% |
| 食欲減退 | 15.3% | 14.3% |
| 疲労 | 13.9% | 23.8% |
| 肺臓炎 | 12.5% | 10.7% |
| 下痢 | 12.5% | 18.3% |
| 咳嗽 | 11.1% | 35.4% |
甲状腺機能の異常については、機能低下症が9.7%、機能亢進症が4.2%と、全症例とほぼ同程度の発現率でした。副腎機能不全や1型糖尿病、肝臓関連の事象は日本人患者さんでは報告されていません。
免疫関連有害事象(irAE)の理解と対応
irAEとは何か
免疫関連有害事象(irAE)は、免疫チェックポイント阻害薬の作用機序に関連して起こる副作用です。免疫システムが活性化されることで、がん細胞だけでなく正常な組織も攻撃してしまうことがあり、これがirAEの原因となります。
irAEの特徴は、従来の抗がん剤とは異なるタイミングや症状で現れることです。投与開始から数週間後に発現することもあれば、治療終了後に現れることもあります。このため、治療中だけでなく治療後も継続的な観察が必要です。
発現する臓器は多岐にわたり、肺、消化器、内分泌器官、皮膚、肝臓、腎臓、神経系など、体のさまざまな部位に影響を及ぼす可能性があります。
irAEの早期発見に必要な検査
irAEを早期に発見するには、定期的な検査が欠かせません。通常の血液検査に加えて、心電図、胸部X線、血糖値、甲状腺機能検査、副腎皮質機能検査などを計画的に実施することが推奨されています。
これらの検査項目について、治療を始める前に医療機関内で取り決めをしておくことが重要です。検査の頻度や評価基準を明確にしておくことで、異常の早期発見につながります。
患者さん自身も、体調の変化に注意を払い、気になる症状があれば遠慮せずに医療スタッフに伝えることが大切です。些細に思える症状でも、irAEの初期兆候である可能性があります。
副作用による治療の休薬・中止基準
イミフィンジの治療では、副作用の種類と重症度に応じて、投与の休薬や中止が判断されます。これは患者さんの安全を最優先するための重要な基準です。
間質性肺疾患への対応
間質性肺疾患が発現した場合、Grade2の症状であればGrade1以下に回復するまで休薬します。Grade3または4の重篤な症状の場合は、投与を中止することが定められています。
肝機能障害への対応
肝機能障害については、ASTやALT、総ビリルビンの数値によって対応が変わります。基準値上限の3~5倍までの増加、または8倍以下までの増加の場合は、Grade1以下に回復するまで休薬します。
より重度の肝機能障害、具体的にはASTやALTが基準値上限の8倍を超える場合や、ASTやALTが3倍超かつ総ビリルビンが2倍超の場合は、投与を中止します。
消化器症状への対応
大腸炎や下痢については、Grade2の症状でGrade1以下に回復するまで休薬し、Grade3または4では投与を中止します。消化器症状は生活の質に影響するだけでなく、脱水などの合併症リスクもあるため、慎重な対応が必要です。
| 副作用の種類 | 休薬基準 | 中止基準 |
|---|---|---|
| 間質性肺疾患 | Grade2 | Grade3または4 |
| 大腸炎・下痢 | Grade2 | Grade3または4 |
| 腎機能障害 | 血清クレアチニン基準値の1.5~3倍 | 血清クレアチニン基準値の3倍超 |
| 皮膚障害 | Grade2が1週間以上またはGrade3 | Grade4 |
| 心筋炎 | Grade2(生検で確認されれば中止) | Grade3または4 |
内分泌系の副作用への対応
甲状腺機能亢進症、副腎機能不全、下垂体機能低下症などの内分泌系の異常については、Grade2から4の症状が現れた場合、症状が安定するまで休薬します。これらの疾患は適切なホルモン補充療法により管理可能な場合が多くあります。
重要な副作用への具体的な対策
間質性肺炎への対処法
間質性肺炎や急性肺障害は、イミフィンジ治療において特に注意が必要な副作用です。息切れ、呼吸困難、咳、発熱などの症状が現れた場合には、速やかに医療機関を受診する必要があります。
Grade2の症状が認められた場合、副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン換算で1~2mg/kg)の投与が検討されます。Grade3から4の重篤な症状で、ステロイドパルス療法などを48時間以上行っても改善しない場合には、免疫抑制薬の使用も考慮されます。
ただし、免疫抑制薬は適応外使用となるため、その使用にあたっては十分な説明と同意が必要です。使用される免疫抑制薬には、インフリキシマブ、シクロホスファミド、ミコフェノール酸モフェチルなどがあります。
大腸炎と下痢への対処法
大腸炎や重度の下痢が生じた場合、脱水を防ぐための十分な水分摂取が基本となります。症状が急激に悪化したり、長引いたりする場合には、すぐに医療機関に連絡することが重要です。
止瀉薬のロペラミドを使用する場合は注意が必要です。この薬はirAEによる下痢の症状を隠してしまう可能性があるため、使用は慎重に判断されます。
Grade3以上の重症例や、Grade2でも症状が長引く場合には、ステロイドまたはインフリキシマブ5mg/kgの投与が検討されます。ただし、腸穿孔や敗血症を合併している場合には、インフリキシマブの使用は推奨されません。
1型糖尿病への対処法
イミフィンジ治療中には、劇症1型糖尿病が発現する可能性があります。口の渇き、多飲、多尿などの高血糖症状や、激しい倦怠感、悪心嘔吐などの糖尿病性ケトアシドーシスの症状に注意が必要です。
1型糖尿病が疑われる場合には、内分泌専門医との連携が必要です。イミフィンジの投与は中止し、補液、電解質補充、インスリン投与を開始します。ステロイドの使用については、明確なエビデンスがないため推奨されていません。
高血糖症状は急激に進行することがあるため、少しでも異常を感じたら早期に医療機関を受診することが重要です。
甲状腺機能障害への対処法
甲状腺機能障害は、イミフィンジ治療において比較的頻度の高いirAEです。甲状腺機能亢進症と機能低下症の両方が起こる可能性があり、それぞれ異なる症状を示します。
甲状腺機能亢進症では、動悸、発汗、暑がり、軟便、体重減少、不眠、手の震え、眼球突出などの症状が見られます。一方、機能低下症では、疲れやすさ、脱力感、寒がり、便秘、体重増加、脈が遅くなる、まぶたのむくみ、こむら返り、声のかすれなどが現れます。
注意すべき点として、破壊性甲状腺炎に伴う機能亢進症を経由して、最終的に機能低下症に至る症例も報告されています。また、症状が現れないまま進行することもあるため、TSH、遊離T3、遊離T4を定期的に測定することが推奨されます。
副腎機能障害が併発している場合には、甲状腺ホルモンの補充よりも先にヒドロコルチゾンの投与を開始する必要があります。これは副腎クリーゼを防ぐための重要な対応です。
副腎皮質機能低下症への対処法
副腎皮質機能低下症は、コルチゾールやアルドステロンの不足により、さまざまな症状を引き起こします。疲れやすさ、食欲不振、消化器症状、低ナトリウム血症、高カリウム血症、低血圧などが特徴的な症状です。
副腎皮質機能低下が疑われる場合には、ACTHとコルチゾールを測定し、内分泌専門医と連携して対応します。治療としては、ヒドロコルチゾン10~20mg/日から開始し、患者さんの状態に合わせて用量を調整します。
ヒドロコルチゾンの治療を開始したら、自己判断で中断しないことが極めて重要です。急に中止すると副腎クリーゼという生命を脅かす状態になる可能性があります。
また、発熱や感染症などで体にストレスがかかる場合には、通常の1.5~3倍量のヒドロコルチゾンを服用する必要があります。こうした対応方法について、事前に医師と確認しておくことが大切です。
治療を受ける前に確認すべきこと
イミフィンジ治療を開始する前には、いくつかの重要な確認事項があります。まず、PD-L1の発現状況を検査で確認することが推奨されています。この検査結果は、治療効果を予測する上での重要な情報となります。
患者さんの全身状態や既往歴も重要な評価項目です。特に自己免疫疾患の既往がある場合や、ステロイドなどの免疫抑制薬を使用している場合には、治療の適応について慎重に判断されます。
治療中の定期検査スケジュールについても、事前に理解しておくことが望ましいです。血液検査、画像検査、心電図、甲状腺機能検査などの頻度と目的を把握しておくことで、治療に対する理解が深まります。
副作用が現れたときの対応方法や連絡先についても、治療開始前に確認しておきましょう。夜間や休日に症状が出た場合の対応を知っておくことで、不安を軽減できます。
治療中の生活で気をつけること
イミフィンジ治療中は、日常生活の中で自分の体調変化に注意を払うことが大切です。新たな症状が現れた場合には、些細なことでも医療スタッフに伝えることをお勧めします。
体調管理の基本として、十分な休息と睡眠を確保することが重要です。疲労感が強い場合には無理をせず、体を休めることを優先してください。
感染症予防も重要な注意点です。免疫システムが活性化している状態では、過度な免疫反応のリスクもあります。手洗いやうがいなどの基本的な感染予防策を心がけましょう。
食事については、下痢や食欲不振などの症状がない限り、通常通りバランスの良い食事を心がけることで問題ありません。ただし、症状がある場合には、医師や栄養士に相談して適切な食事内容を検討します。
治療終了後も続く観察の重要性
イミフィンジの特徴として、投与終了後にも重篤な副作用が現れることがあります。このため、治療が終わった後も定期的な観察が必要です。
治療終了後に注意すべき症状は、治療中と基本的に同じです。呼吸器症状、消化器症状、内分泌系の異常、皮膚症状など、irAEの可能性がある症状には引き続き注意が必要です。
定期的な検査も継続して行われます。血液検査、甲状腺機能検査、画像検査などを通じて、遅れて現れる副作用の早期発見を目指します。
治療終了後の経過観察期間は、患者さんの状態や治療経過によって異なります。医師の指示に従って、定期的な受診を継続することが重要です。
医療スタッフとのコミュニケーション
イミフィンジ治療を安全に継続するには、医療スタッフとの良好なコミュニケーションが不可欠です。体調の変化や不安に思うことがあれば、遠慮なく相談することをお勧めします。
症状を伝える際には、いつから始まったか、どのような症状か、日常生活への影響はどの程度かなど、具体的に説明すると医療スタッフが状況を把握しやすくなります。
服用している薬やサプリメントがある場合には、必ず医師に伝えてください。薬の相互作用や、副作用の判断に影響する可能性があるためです。
治療に関する疑問や不安があれば、診察時に質問リストを持参することも有効です。限られた診察時間を有効に使うための工夫として役立ちます。

