16.前立腺がん

前立腺がんで行われる放射線治療と使用される放射線量

前立腺がんで行われる放射線治療

前立腺がんの放射線治療の治療成績は、手術と同じように高く、放射線治療は根治を目指す治療法の1つになっています。

放射線治療は手術と比較して生活の質が高くなることが特長です。手術は性機能が障害を受けることが多く、手術後に尿失禁が認められることもあります。いっぽう放射線治療には直腸障害が現れることがあります。

放射線治療には、外部照射法、組織内照射法があります。

前立腺がんの治療成績は病期分類だけでなく、リスク因子が関係します。リスク分類は、PSA(腫瘍マーカー)値およびグリソンスコア(病理組織分類)と病期分類を組み合わせておこなわれます。

低リスク群はPSAが10以下かつ、グリソンスコアが6以下です。中リスク群はPSAが10より大きく20以下の範囲です。かつグリソンスコアは7です。高リスク群はPSAが20より大きく、グリソンスコアが8以下です。

低リスク群の前立腺がんは、放射線治療単独で治療完了となります。リスクが高くなるにしたがって前立腺以外への浸潤やリンパ節転移が多くなり、ホルモン療法との併用が推奨されています。

前立腺がんに対する放射線治療

外部照射法では、10メガボルトのエックス線が用いられます。照射野は6センチメートル×6センチメートル、あるいは8センチメートル×8センチメートルで、120度振子照射法や4門照射法がおこなわれます。

1回線量1.8~2グレイで、骨盤部の総線量は45~50グレイ、前立腺に対しては65グレイ照射されます。70グレイを超える照射をおこなうと重篤な直腸障害が高頻度に出現することが知られています。最近では、前立腺がんに対して強度変調照射法もおこなわれるようになりました。

組織内照射法では、前立腺のがん病巣にヨード125シードを永久刺入します。1~3日の入院治療で終了します。

放射線治療の副作用、後遺症は急性期に下痢、肛門周囲の皮膚炎、直腸出血、頻尿などが現れることがあります。晩期障害として直腸出血があります。

治療後の前立腺がんの再発率

治療成績は、放射線治療単独で70グレイを照射した場合、10年PSA非再発率では、低リスク群で約80パーセント、中等度リスク群で約50パーセント、高リスク群で約30パーセントと報告されています。

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