07.乳がん

乳がんの細胞診・針生検が必要なとき

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hariseiken

細胞診、および針生検は、乳がんの診断を確定するための検査です。

ただし、特に穿刺吸引(せんしきゅういん)細胞診では、他の検査結果と合わせた総合判断が必要です。細胞診検査や針生検では、患者さんの乳房から採取した細胞や組織を顕微鏡で観察して、がん細胞を直接確認する検査します。

■穿刺吸引(せんしきゅういん)細胞診

乳腺の細胞診検査には、穿刺吸引細胞診、乳汁(乳頭分泌物)の細胞診などがありますが、最もよく行われている検査は穿刺吸引細胞診です。

穿刺吸引細胞診では.病変部に直接細い針を刺して、注射器で細胞を吸い出したものを顕微鏡で観察します。多くの場合は局所麻酔なしに行われ、超音波で病変を確認しながら針を刺します。検査時間は準備も含めて10分程度です。刺した部分に血腫(血のかたまり)ができることがありますが、重大な合併症はほとんど起こりません。

十分に細胞が採取されれば、診断は比較的容易になされることも多いのですが、細胞診には限界があるのも事実です。また病変によっては、もともと細胞が少ないために十分な量の細胞が取れない場合もあります。

良性・悪性と確定診断できずに「(良悪性の)鑑別困難」「悪性の疑い」などの判定がなされることがありますが、その場合には細胞診検査の再検、あるいは針生検など、ほかの方法での診断が必要になります。

■針生検(組織検査)

針生検(組織検査)は、細胞診よりもやや太めの針を刺し、その中に組織の一部を入れて取り出す方法です。通常はマンモグラフィや超音波検査で、採取部位を確認しながら検査が行われます。

針生検にはコア生検という一度に1組織のみ採取して検査する方法と、マンモトームという吸引機能のある機械を用い、一度に複数の組織を採取して検査する方法があります。特にマンモグラフィ検診で石灰化という所見だけが発見され、触ってもしこりがわからず超音波検査でも存在がはっきりしない場合には、後者のマンモトーム生検が診断に有効です。

石灰化が認められたときに調べる方法として、マンモトーム検査はかなり普及してきました。この方法は、吸引装置がついているため針生検より多くの組織を採取するので、より効果的に診断することができるようになりました。

針生検もマンモ卜ームも局所麻酔を用いて痛みを抑えて検査します。また、針を刺した部分に血腫(血のかたまり)ができることがありますが、血腫は自然に吸収されます。基本的には入院の必要はありません。

なお、穿刺吸引細胞診や針生検の検査時に針を刺すことにより、がん細胞が周囲に広がったり、勢いを増さないか心配する人が多いです。たしかに針の経路にがん細胞が残ることはゼロではありません。細胞は傷ついたり刺激されたりすることで回復する傾向があるので、むやみに検査をするのはリスクがあります。

ただし、針が通過した部分にがん細胞が残っても、その細胞は自然に死滅してゆく可能性が高いともいえます。生検によるがんの増悪は可能性があるものの、まだはっきりとは分かっていません。生検はがん診断のためには欠かせないので、確認が必要な場合は受けなければならない検査だといえます。

以上、乳がんについての解説でした。

がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

納得できる判断をするためには「正しい知識」が必要です。

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