25.抗がん剤・分子標的薬

スニチニブ(スーテント)の主な副作用と特徴、効果について

スニチニブ(スーテント)の主な副作用と特徴

・一般名:スニチニブリンゴ酸塩
・商品名:スーテント
・投与経路:経口
・血管外漏出による皮膚障害のリスク:なし
・催吐リスク:最小

<特徴>

作用機序:複数の受容体チロシンキナーゼを阻害することで抗腫瘍効果(直接的な抗腫瘍活性と血管新生阻害)を示す。
※阻害する受容体は血小板由来増殖因子受容体、血管内皮増殖因子受容体などである。
代謝経路:代謝酵素であるCYP3A4(肝臓に最も多く分布)により代謝され、主に糞中に排泄される。

<主に使われるがんの種類>

イマチニブ抵抗性の消化管間質腫瘍(GIST)、根治切除不能または転移性の腎細胞がん、膵神経内分泌腫瘍(低分化型には推奨されない):単剤投与

・使用時の注意点

投与方法:経口投与(1日1回)
投与量:患者の状態によって適宜増減する。消化管間質腫瘍(GIST)、根治切除不能または転移性の腎細胞がん→1日1回50mgを4週間連日経口投与後、2週間休薬。これを1コースとして投与を繰り返す。
膵神経内分泌腫瘍→1日1回37.5mgを連日経口投与。一定期間投与しても重篤な有害事象がなく、十分な効果が見られない場合、1日1回50mgまで増量できる
投与禁忌:QT間隔延長(既往を含む)は原則禁忌
慎重投与:骨髄抑制、高血圧、心疾患、脳血管障害、肺塞栓症、脳転移、甲状腺機能障害、重篤な肝障害など
併用注意:CYP3A4阻害薬・誘導薬(グレープフルーツジュースなど)、QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤、抗不整脈薬

・重大な副作用

骨髄抑制(血小板・白血球・好中球減少)
心不全、左室駆出率低下
高血圧
QT間隔延長、心室性不整脈
出血
消化管穿孔
急性膵炎
感染症
血栓塞栓症など

・その他注意が必要な副作用

手足症候群
口内炎
甲状腺機能障害(主に低下症)
下痢
疲労・倦怠感
毛髪・皮膚の色素脱失・変色など

・投与に関するポイント

手足症候群や口内炎は、予防と早期発見・報告・対応が重要。皮膚や口腔内の観察をすること。くわえて毎日、血圧を測定し記録する。

突然の強い腹痛、呼吸困難、胸痛、意識障害、下肢の腫脹・疼痛、喀血、吐血、下血、急激な血圧上昇などが出現した場合は、緊急処置が必要となる可能性が高いため、すぐに医療者へ連絡する。

手足症候群が出現するのは手掌・足底などであるが、スニチニブ(スーテント)では「圧力のかかりやすい部分に局所的に」、化学療法薬(フルオロウラシル、カペシタビン、ドキソルビシンなど)では、「全体にびまん性に」生じることが多い。

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以上、スニチニブ(スーテント)の情報でした。

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